ある日の夕方、私が仕事から帰ると、耳を疑うお話が飛び込んできました。
「川がなくなっちゃったんだ。一日で。。。」
突然、川がなくなっちゃった
――何を言ってるの?
と、にわかには信じがたい話でしたが、主人が仕事の帰り際に川を覗くと、いつも金魚やメダカたちの水を汲んでいる浅瀬の川が、すっかり干上がっていたとのこと。
「朝通ったときはちゃんと流れてたから、この数時間で干上がったってことになるよ。カワムツもタニシもエビもみんな死んじゃってるよ。ありえないよ!」
――ありえない!
と思った主人は、すぐさま市の管轄部署に連絡して、事の次第を問い合わせました。
市の職員によると、その小川は、私達の住宅より少し上流で、隣を流れる一級河川から水を引いていたそうですが、その部分に土砂が崩れて、川を塞き止めてしまった、とのこと。
……ありえません……
翌朝、干上がった川を確認
翌朝は丁度週末だったので、家族みんなで川と、そこに住んでいた生き物たちの状態を確認しにいきました。
そこには……悲しい光景が広がっていました。
前日主人から聞いていたとおり、干上がった川底の小石の隙間を埋めるように、カワムツ、タニシ、エビ、ザリガニ……大量の生き物たちの死骸がありました。
そして辺りには異臭が……。
この川は、夏にホタルが綺麗な事でも有名でしたが、おそらくその幼虫たちも死んでしまっているでしょう。
長女は泣き出しました。
上流まで歩いてみると
「川が塞き止められた場所は、このすぐ近くらしい。どうなっているか、上流まで見に行ってみよう。」
私達は、"元" 川底を歩いて、上流まで上って行きました。
すると、途中から川は地面の下に潜りこんでいて、分岐部は上から見えないようになっていました。
「……これ以上は行けないね。」
トンネルの向こうに人影が
私達は、最後に川が通っていたトンネルの中を覗いてから、自宅に帰る事にしました。
すると……
「ちょっと待って!中に人がいるよ!」
トンネルの奥で、何やら作業をしている人影が。
「こんにちは。何をしているんですか?」
私達が尋ねると、その人は答えました。
「まだ、ここに魚達が生きているんですよ。」
生き残った魚達をレスキュー
話を聞くと、その人は私達と同じくこの川の近くに住んでいる方で、昨日、このトンネルの水たまりに魚たちが生き残っている事を発見し、今朝もずっとレスキューしているとのことでした。
「私達も魚を助ける!」
子供達は、腰を屈めて、暗いトンネルの中を進んでいきました。
「捕れたよ。まだ生きているよ!」
子供達は、レスキューした魚達を、隣の一級河川までピンポン輸送していきました。
また、普段は石の間に隠れて捕まえにくいカワヨシノボリなどは、家に持って帰ってメダカ達の水槽に入れました。
彼らはできるだけ多くの魚をレスキューしましたが、残りの数が少なくなってくると、なかなか捕まえるのが難しくなってきました。
「……まだ、水たまりに残っているんだけどな……。」
仕方がないので、残りの魚達を背に、私達は元の場所まで川を下っていきました。
そして、いつもの川ではなく、隣の川で水槽用の水を汲み、自宅に帰りました。
川は一日で復旧……したけれど
翌朝、再び川に向かうと、何と、川には水が戻っていました。
市の当局が、すぐに対応して土砂をどけてくれたのでしょう。
けれども、川に水が戻っても、一度全滅した生態系の回復には時間がかかりそうです。
「まあ、この川は上流で隣の川と繋がっているからね。元に戻るのも普通よりは早いと思うけど……。」
……早く元通りになりますように。
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