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2024年2月

APOEの機能を喪失したら、脳が健康に

APOEにはAPOE ε2、ε3、ε4の3つのアイソフォームがあり、APOE4はアルツハイマー病 (Alzheimer’s disease, AD) の最大のリスク多型となります [1] APOE2はADにはなりにくいですが、III型脂質異常症や進行性核上性麻痺 (Progressive supranuclear palsy, PSP) などのリスクになります。 じゃあ、APOEの機能 […]

LATEでもcryptic splicingが増えている

先日、TDP-43プロテイノパチーにおける cryptic exons の発現が筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis, ALS)などで発症前から増加するという論文 [1] を紹介しましたが、 cryptic exonsは、ALSや前頭側頭型認知症(fronto-temporal dementia, FTD)だけではなく、アルツハイマー病 (Alzheime […]

レカネマブの副作用ARIAによる死亡症例報告

アルツハイマー病 (Alzheimer’s disease, AD) の治療法として、アミロイドβ (Amyloid beta, Aβ) に対する抗体療法が開発されましたが、 その臨床試験が開始されてから今まで、副作用として最も多く報告される「アミロイド関連画像異常(Amyloid-related imaging abnormalities:ARIA)」をどう防ぐかについて、数多く議論 […]

「HDGFL2」のcryptic exon転写産物は、早期ALSのバイオマーカーとなり得るか?

TAR DNA-binding protein 43(TDP-43)には様々な機能が報告されていますが、その中でも重要なものとして、「遺伝子を正確に転写させる機能」があります。 筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis, ALS)や 前頭側頭型認知症(fronto-temporal dementia, FTD)などのTDP-43プロテイノパチーでは、このTDP […]

医原生アルツハイマー病!?

「アルツハイマー病 (Alzheimer’s disease, AD) のタウやパーキンソン病 (Parkinson’s disease, PD) のα-シヌクレイン (α-synuclein, α-syn)が、プリオンのように脳内を伝播する」 とわかった時、多くの人達は、 「じゃあ、ADもPDも、狂牛病のように伝染しちゃうんじゃないの?」 と考えました。 けれども、下垂体 […]

【Outlook】メールの自動振り分け

Outlookで受信箱にやってきたメールを自動で振り分ける方法 etc.。 メールの自動振り分け 振り分け先のフォルダを作る まずは、振り分け先のフォルダを作る。 受信箱で右クリック → 新規フォルダを選択。 新規フォルダを作成し、名前をつける。 送信者毎に自動振り分けする①:ルールを作成 自動振り分けしたいメールを選択し、右クリック。 「Rules」を選択。 「From」に☑を入れ […]

ワン・ツー・パンチでアルツハイマー病を撃退

アルツハイマー病 (Alzheimer’s disease, AD) に対する抗アミロイドβ (Amyloid beta, Aβ) 抗体が承認され、「疾患修飾薬はない」と言われ続けていたAD治療の分野は大きく前進しました。 けれども、Aβを除去しても、Aβによって活性化したミクログリアやアストロサイトは脳内に炎症物質をまきちらし、現場は焼け野原となっているはず。 「Aβ」だけじゃなくて […]

【Outlook】日時を指定して送信する

私は、「できれば休日深夜早朝構わず、必要と思った時にメールを書いてそのまま送信し、後は次のメールがくるまで忘れておきたい」と思うタイプ。   これまでは、私と同じようなタイプの人たちと仕事をすることが多かったため、特に問題にはなっていなかった。 送信する側としては、 「別に返事を急かすつもりはなく、翌日や週明けに返信がくればいいので。」 くらいの気持ち。   けれども、そこは相 […]

アストロサイト由来の、脂質と結合した状態のアポEの構造

アポリポタンパクE(apolipoprotein E, APOE)司る遺伝子には、ε2, ε3, ε4の3つのアイソフォームがあり、APOE2はアルツハイマー病(Alzheimer’s disease, AD)のリスクを下げ、APOE4は上げると言われています [1, 2] 。 この違いは、構造の違いによるものと言われており、APOE2は開いた構造をとって脂質に結合しにくく、APOE4 […]

進行性核上性麻痺のGWAS解析

まだプレプリントだけど、驚いたので早めに書き留めておきます。 進行性核上性麻痺 (Progressive supranuclear palsy, PSP) 。 60-70歳くらいに多い、進行性の認知症、眼球運動障害、体幹部に強い筋強剛、強い姿勢反射障害などをきたし、発症から7-9年くらいで死に至る事が一般的です [1, 2] 。 病理学的には、一次性タウオパチーに分類され、4Rタウで構成される凝集 […]

PCAはやっぱりアルツハイマー病だった

10年以上前の事ですが、外来で他科から紹介を受けた症例の脳MRIをみて驚いた事があります。(上のイメージは、Lancet の “Picture Quiz” より引用しました。) その方は、軽度の認知症と空間認識の障害、鬱様の症状があり、脳MRIでは後頭葉を中心とした強い萎縮がありました。 最初は後頭葉の機能障害が起こりやすいレヴィ小体型認知症 (Dementia with […]

パーキンソン病の生物学的定義/区分について提唱

パーキンソン病 (Parkinson’s disease, PD) の4大症状は、振戦、固縮、無動・寡動、姿勢反射障害と言われており、進行性に運動障害をきたします。 また、便秘、嗅覚障害、レム睡眠行動異常(Rapid eye movement (REM) sleep behavior disorder, RBD)、精神症状、認知症など、多彩な非運動症状をきたし、それらの多くは運動症状よ […]

Biogen がアデュカヌマブの生産を終了

去年、FDAの迅速承認を受け、大きな波紋と議論を呼び起こした、Biogenとエーザイで開発されたアデュカヌマブ。   先日(1月31日)、Biogenはそのアデュカヌマブの生産を終了するとアナウンスしました。 今後は、アデュカヌマブの後に承認されたレカネマブ等に集中する、という方針のよう。 ……まあ、当然の流れでしょう。   様々な議論を呼びはしましたが、アデュカヌマブのFDA […]

神経は細動脈の血管平滑筋にシナプス様の突起を伸ばして、Neurovascular Couplingを形成していた

脳の神経活動と脳血流は密接に連動しています。 神経活動が高まれば、その分多くの酸素を消費する必要があり [1]、その酸素を供給するため、神経活動の高い部分により多くの血流が流れます。 この現象を Neurovascular Coupling(NVC)と呼びますが [2]、そのメカニズムについて、これまでも色々と調べられてきました。   今回、中国西湖(Westlake)大学のDr. Ji […]