ママ研究者の雑記帳

3人の子持ち研究職の日々あれこれ

Month: 2024年6月

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対面の日ー3

一通り話した後で、私は、相手方の御両親に伝えようと思っていたことを話すことにしました。 「あの、実は、B君のことについては、今回のことが起こる前から、私たちは存じていまして……」   ―― 何を言い出すのか。 […]
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対面の日ー2

相手方のご両親は、教頭先生、担任の先生とともに、部屋に入ってきました。 2人とも疲弊した様子で、うつむきながら、力なく挨拶しました。   私たちは、対面に相手方のご両親、片側に校長先生と担任の先生、反対側に教頭 […]
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対面の日ー1

息子の事故後、彼の回復以外のことについて、あまり考えられられず、相手方のご両親とお話するのは遠慮していただいていました。 立場が逆であれば、怪我をさせた子どもの両親にすぐにでも謝罪したいだろうとは思いましたが、相手の方々 […]
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急ぎ、病院へ-11

学校に行けるようになってから、息子はどんどん元気になっていきました。 初日は疲れて早退しましたが、その次の日からはほぼ全日学校で過ごせるようになりました。   家でも、以前の元気を取り戻し、おしゃべりをしたり、 […]
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急ぎ、病院へ-10

彼の容態は、日に日に良くなりました。 片眼は、漫画で描かれるような感じに大きく腫脹していましたが、その腫れも、日を追う事に軽快していきました。 若干の複視は続いていましたが、眼の腫れが引けば、それも元の状態まで戻るだろう […]
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急ぎ、病院へ-9

彼が再び眠りについた後、静かに時が流れていきました。   「うーん……。あ、お母さん。」 久しぶりに、彼の口からはっきりとした声を聞きました。   「手術終わったよ。気分はどう?」 私が尋ねると、彼は […]
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急ぎ、病院へ-8

病室で、息子は静かに寝ていました。 「麻酔から覚めても、水などを与えないようにしてください。まずはお腹の動きなどを確認してから判断しますので。」 看護師さんからそのような指示を受けている間に、彼は「うーん……。」と唸り声 […]
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急ぎ、病院へ-7

息子の脳MRIの所見について、夫と静かに話していると、しばらくして、看護師さんが病室に入ってきました。 「手術が無事終わったという連絡を受けました。一緒に迎えにいきましょう。」   ・ ・ ・   私 […]
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急ぎ、病院へ-6

病院に向かう途中で、私は自宅に立ち寄りました。 術後しばらく入院する必要があるため、息子が病院で退屈しないように、日頃遊んでいるものを持ってきてほしいと言われていました。   漫画ことわざ辞典、折り紙の本、折り […]
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急ぎ、病院へ-5

緊急入院の翌日、私は本来、東京で講演する予定でした。 けれども、できるだけ病院の近くにいたかったので、オーガナイザーの方々に、私の発表のみ現地講演ではなくオンライン配信に変更できないかお願いしました。 先方はすぐに対応し […]
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急ぎ、病院へ-4

今後の方針等について話し合った後、私達は先生方と別れ、脳外科Dr.から説明を受けました。 本日はEICUへ入院すること、眼窩底骨折があるも、外眼筋はかんでいないようなので緊急手術までは必要なく、明日形成外科を受診して今後 […]
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急ぎ、病院へ-3

私が落ち着くまで待った後で、夫は、ベッドの対側に立っていた人たち ― 担任の先生、校長先生、養護の先生 ― を紹介しました。 「これから、学校で何があったか説明してくださるそうなので、部屋を出ようか。」   私 […]
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急ぎ、病院へ-2

病院に到着し、救急外来で「本日搬送された◯◯の母です。」と名乗ると、待合室でしばらく待たされた後に、ERに案内されました。 見慣れたベッドの一角に、子供が横たわっているのが見え、周囲には夫と数人の大人たちが立っていました […]
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急ぎ、病院へ-1

ある日の事、私は外勤先で患者さんの診察をしていました。 ちょっと判断に迷う症例があったので、私は他の脳神経内科医の意見を聞こうと、夫に電話をかけました。   夫はちょっと口ごもり、その症例に対する意見を述べた後 […]
どじょう1

我が家にどじょうがやってきた!

我が家が水槽だらけとなるのきっかけを作った、地域のお祭り。 1年が経ち、またお祭りのシーズンがやってきました。 「また金魚すくいの時期だね!」 お祭りに行こう 今年、長男(中2)と長女(小6)はそれぞれお友達とお祭りに参 […]