
先月末、長男(10歳)の Gifted Program の第1回 Zoom ミーティングが行われました。
参加者は、
- Gifted Program 担当の先生
- クラスの担任の先生
- 算数の授業 (Accelerated Math Program) の先生
- 副校長先生
- 両親(私と夫)
Gifted Program の先生が指揮をとってミーティングが始まり、
初めにクラスの担任の先生から、次に算数の授業の先生から、
息子の学校(といってもほとんどオンラインですが……)での授業の様子が説明されました。
担任の先生からのコメント
- 息子は、対面授業の時は良いが、オンライン授業では非常に発言が少なく、オンライン授業は彼に合っていないように感じる。
- オンライン授業中は、自宅での自主学習や宿題の量が多くなっているが、彼は半分以上未提出の状態。
- そのため、提出済みの分だけで点数をつけると高得点だが、未提出の分が0点になるので、成績は平均点あたりになってしまっている。
- 対面授業の時の発言を聞いていると、質問には的確に答えられているので、英語がわからなくて宿題ができないのではなく、単純に「やっていない」のだと思う。
算数の先生からのコメント
- 彼の受けている算数の授業は、正式には "Accelerated Math Program" と言い、4人くらいの少人数で、1学年上の授業を行っている。
- 彼は算数の授業はとても積極的に発言しており、よく冗談も言っている。
- 担任の先生の授業と同じく、算数の授業でも、自主学習や宿題の提出がかなり滞っている。
- けれども、問題を解く時には楽しそうにみえる。
- 気になる点としては、彼は問題を解く時に、答えに至るまでの過程を書かず、すぐに答えを書いてしまう。過程を書いていないと、答えが違ったときにどこで間違えたのかわからなくなるので、なるべく過程の式を書くようにこれからも指導するつもりだ。
どちらの先生からも、「宿題の提出が出来ていない」というところが共通していて、これは本人が考えているよりも、結構大きな問題のようです。
担任の先生から、本人の宿題の提出状況を確認する方法をみせてもらうと、
見事に「未提出」のオンパレードで、その数、約100……!
そして、担任の先生が懸念している、「授業中に静かすぎる」という点は、
「授業中に別画面等を使ってオンラインゲームをしているのかもしれない」
という事で、私達の意見は一致しました。
(オンライン授業は別の施設で受けてもらっているのですが、そこの担当の先生から、何度か授業中にゲームをしていると報告を受けていました。)
私が先生だったら、「この生徒は扱いづらくて困る……」となるところですが、
先生方は温かい目で見守ってくださっている感じでした。
特に Accelerated Math Program の先生は、彼の性格等を細かく観察して理解を示され、
「算数の問題を解く時に、途中の式を書かないのは Gifted の子供達にはよくある傾向で、全て頭の中で計算してしまうんだ。でも、今後複雑な問題を解いていく中で、途中の式を残す事は重要な意味を持つので、これからも根気よく指導していくつもりだ。」
と教えていただきました。
宿題とオンラインゲームの問題点については、
- 息子くらいの年齢だと、まだ未熟で、宿題の提出などに責任がもてない子供も多い。
- けれども、大人になる過程で、「責任ある行動」をとれるようになるかどうかは、大変重要な意味を持つ。
- これからは、私達両親も一緒に宿題をや授業状況を確認し、学校と家庭、両方から息子の「責任ある行動」をサポートしていく必要がある。
という話でまとまりました。
また、今後のプログラムについては、
- 算数はすでに Accelerated Math Program の授業を受けており、もうしばらく今のプログラムを継続する。
- その他、Gifted Program の先生が、本人の興味に合わせてサイエンス等を教えていく予定。
Gifted Program の先生の話では、例えば他の生徒には、この間、前頭葉の構造や機能について授業をしたとのこと。
前頭葉の機能を私が知ったのは、医学部に入ってしばらくしてからの事だったので、大変驚きました。
小学生の頃からこのような情報に触れ、興味を引き出す事は、息子にとってとても良いことだと思います。
ミーティング後、私達夫婦と長男の3人で話し合い、まずは
「滞っている宿題を冬休み中に全て終わらせて提出する」
という課題から始める事にしました。
なかなか課題は多そうですが、せっかく先生方が息子をサポートし、彼にとって最適な教育環境を整えようとしてくださっているので、
私達両親も、息子としっかり向き合い、一緒にサポートしていきたいと思います。