
2020年クリスマス・イブの夜。
クリスマス・ツリーの下には、2週間前に書かれたサンタさんへの手紙が置かれ、その横のダイニングテーブルには、ドリンクとクッキーが用意されました。
そして、サンタさんが早く来ても大丈夫なように、子供達はいつもより30分早く床につきました。
私もみんなが寝付くまで、しばらく子供達のベッドで一緒に寝ます。
長男(10歳):「あー、僕眠れないよ。一晩中起きてるかも。」
次男(5歳):「ちゃんと寝ないとサンタさん来てくれないよ。」
長男:「しっ!みんな聞こえる!?サンタさんの鈴の音だよ!」
最初は、あまりに楽しみにしている長男の空耳かと思いましたが、みんなで耳を澄ますと、本当に外から鈴の音が聞こえてきました。
しかも、その音はどんどん近づいてきているようです。
長男:「すごい!!!本当にサンタさんがきた!僕、リビングに見に行きたい。」
次男:「ダメだよ。サンタさんはマジックを使うんだから、見られたらプレゼント持って返っちゃうよ。」
長男:「えー、見たい!今すごく近くにいるよ。」
そんな会話のやり取りをしているうちに、鈴の音は遠ざかっていきました。
そして程なく、子供達の会話も聞こえなくなりました。
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次の日の朝、午前4時頃、私達夫婦が仕事をしている書斎に、長男が起きて入ってきました。
「僕、全然眠れなくて、早く起きちゃったよ。サンタさん、プレゼント置いていってくれたかな。」
そして彼は、クリスマスツリーとテーブルのクッキーを確認しに、リビングに向かいました。
「すごい!!プレゼント来てるよ!クッキーも食べられてる!やった!」
「しかも、プレゼント4つもあるよ。僕、こっそり2つお願いしたから、2個プレゼントが来たのかな?」
その数時間後に妹弟も起きてきて、みんなでプレゼントの包みを開けました。
- 長男:ローラースケート
- 長女:彫刻刀と木のセット
- 次男:おもちゃのトレイン
気になる4つ目のプレゼントは……
長女(8歳):「これは、お母さんとお父さんにプレゼントだよ。今年はお母さんたちにもプレゼントがあるんだよ。」
との事。
ハンカチの包装用紙と付箋を切り貼りしたリボン、そしてプリント用紙で作った花飾りで綺麗に包装された包みを上げると、
中には、小人の人形達 (elves) と、"10 restaurant dollar" と書かれたチケットが入っていました。
そう言えば、彼女は何度も
「今年はお母さん達もプレゼントお願いしたら?サンタさん持ってきてくれるかもしれないよ。何が欲しい?」
と尋ねてきていたので、
「じゃあ、レストランのお食事券とか、もらえたらいいな。」
と答えていました。
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後日、長女と次男が営むレストランがオープンするということで、"10 restaurant dollar 券" を持って、夫と二人で食事に行きました。
レストランには、ピアノの椅子の上にスカーフのテーブルクロスがかけられた、2人用のテーブルセットが1席用意されていました。
テーブルの上には、折り紙のオーナメントと、ダンボール製のお花が飾れており、サイドには手作りのメニューが置かれていました。
席の後ろの電子ピアノからは、心地よいピアノ音楽が流れています。
……と思ったら、弾いていたのは先日子供達と作ったリスちゃん(こちら)でした。
メニューを覗くと、
- Main
- Fruit salad $5
- Scrambled egg $3
- Side dish
- Bunny apples $2
- Grapes $1
- Drink
- Orange juice 1$
- Tea $1
という品揃え。
しばらくメニューを眺めていると、
チェッカー柄の布の切れ端をダブルクリップでつないで作られたエプロンを纏い、麦わら帽子かぶったウェイター(次男)がオーダーをとりにやってきました。
夫は fruit salad と tea、私は bunny apples と orange juice を注文しました。
ウェイターは、彼にしかわからないような言葉でオーダーをメモすると、同じくチェッカー柄のエプロンと麦わら帽子姿のシェフ(長女)に伝えました。
奥の厨房では、オーダーを受けて、シェフが fruit salad と bunny apples を作りはじめました。
しばらくすると、
ブルーベリー、ラズベリー、りんご、グレープ etc. が小さめに切られて盛られた fruit salad と、
耳がほとんどとれかかっている bunny apples が運ばれてきて、
夫と二人で美味しくいただきました。
クリスマスに私達もプレゼントを貰えるとは想像していませんでしたが、
今年は、サンタさんからとても素敵な贈り物を頂きました。