Black-lives-matter

先月、ミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性が白人警官に拘束されて窒息死した事件を発端に、

”Black Lives Matter” 運動

が全米で広がっています。

抗議活動はエスカレートし、暴徒化した人々が車や店を襲撃し、金品を強奪する事件も発生しました。

私達の住むペンシルベニア州でも同様の事件が起こり、COVID19対策のYellow pheseを受けて開きかけていた大学が再び1週間閉鎖されました。

 

以前から、白人警官による黒人の死亡事件が後を絶たず、先日の事件がきっかけとなって黒人達の怒りが爆発したようです。

背景には、今なお続く、根強い黒人差別があり、それは、日々の黒人・白人同僚の発言からも垣間見られました。

私の親友の黒人女性は、今まで何度もracismを話題にしてきましたし、

今回、アメリカ国籍をもつ白人の上司は、主人と電話で話したときに

「これがアメリカだと思わないでほしい。

こんな事をしているのはスラムの黒人だけなんだ。」

と話したそうです。

(実際には多くの白人も抗議活動に参加していますし、店から物をとっていく人達の中にも白人が含まれていました。)

また、子供達の通うDistrictでも、今回の抗議活動を受けて、黒人を誹謗中傷する内容を中学生がSNSに投稿し、学校側が対応中であるという知らせを受けました。

 

 

 

先日、何かの記事で、

「歴史上、白人が黒人にしてきた事を、学校ではほとんど教えていない。」

という内容のものを読みました。

 

その時、私は

「あ、やっぱりそうなのかも。」

と思いました。

 

長男(9歳)や長女(7歳)の学校は教育内容がとても素晴らしいと感じています。

その学校では、キング牧師の誕生日の月は、学校全体で黒人の素晴らしさについての特集があり、

歴代活躍してきた黒人達を調べて発表する企画があったりします。

 

けれども、その発表会に参加したとき、私は若干の違和感を覚えました。

黒人の偉人たちについては学習するけれども、白人がどのように黒人を虐げてきたかは、学習していないように感じたからです。

 

例えば、子供達に聞いたところ、

キング牧師やマンデラ大統領については授業で習ったそうですが、なぜ彼らが偉いと言われているのか、その理由について問うと、

「うーん、黒人の制度を変えたからかな。」

「よく知らない。」

等の答えが返ってました。

 

話はズレますが、先日、日本に落とされた原爆について長男と話していたところ、

「でも、原爆を落とされたのは日本の自業自得なんでしょ。」

と言われて驚きました。

学校でそのように教えられたそうです。

長崎で生まれ、原爆の話を常に聞いて育ってきた私にとって、長男のこの言葉は衝撃的でした。

確かに、日本は真珠湾を攻撃しましたが、核爆弾というもの、原爆投下直前の戦況、投下決定の政治的背景など、私は「日本の自業自得」と一言で片づけられるようなものではないと思っています。

アメリカでの原爆教育について多少耳にしていましたが、実際息子の口からそのような言葉を聞くと、とても寂しい気持ちになりました。

 

同じように、白人の子供達が9割以上を占める、子供達の通う小学校では、

「アフリカン・アメリカンについての教育もしっかり行っており、子供達は彼らをリスペクトしている。」

と主張していますが、

自分達白人が今までアフリカン・アメリカンに対してどんな事をしてきたのか、そして今もどのような問題が根強く残っているのか、その根底にはどのようは意識が働いているのか、子供達に十分に伝えていないような気がします。

 

だから、今回のような暴動がおこった時、共感して共に戦う白人もいる一方で、黒人を非難する人達が一定多数存在するのではないでしょうか。

(勿論、関係のない建物に火をつけたり、混乱に乗じて店から金品を奪う行為は到底正当化できるものではありませんが。)

 

あまり詳細を知らないのに、政治的な内容を語るのはよくないかとは思いましたが、数年後に忘れてしまいたくなかったので、ここに書き留めておくことにしました。

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