Presentation match

以前、Nintendo Switch と太鼓の達人を買ってもらうためのプレゼンの準備をしていた長男 (12歳) と、それを阻止するためのプレゼンの準備をしていた長女 (10歳)。

それぞれ、ネットで調べた情報等を元に、スライドを作りました。

長男「できた!はやくプレゼンしたい!明日じゃなくて、今日にしよう!」

長男は自信満々。

一方、長女の方もスライドを完成させ、何度も発表の練習をしていました。

プレゼン当日

そんなこんなで迎えた、プレゼン当日。

審査員は、私達両親を含めた、大人3人。

さらに、長男、長女、次男 (7歳) の子供3人の聴衆が加わります。

発表は動画撮影し、祖父母達とのグループチャットにアップロードされます。

長男のプレゼン

まずは長男のプレゼン。

長男「えー、僕は、Nintendo Switch と太鼓の達人をセットで買ってもらいたいと思っています!」

 

彼は、

  • アメリカで自分たちが遊んでいた Wii は現在生産終了となっており、これからもう一度 Wii と太鼓の達人のソフトを買うとかなり高額になる。
  • Nintendo Switch は、ポータブルで持ち運びが可能。
  • Nintendo Switch は高解像度で音質も良く、太鼓の達人もオプションでたくさんの曲を入れる事ができる。

などを主張していました。

 

Wii が生産終了なら、今後もアップデートは見込めません。

情報的には決定打という感じで、「ゲーム機を買うなら Nintendo Switch がよさそうだな。」と思いました。

 

ただ……

「プレゼンが下手すぎなんだよなー。」

 

子供のプレゼンとはこんなものかもしれませんが……起承転結もなっておらず、要点もいまいちわかりにくい……聴衆がどう捉えるかは全く意識せず、自分が言いたい事を羅列しただけ、という印象。

発表の仕方も拙く、正直、練習不足。

どの部分をとっても、聞き手が「買ってあげたい」と思わせるようなプレゼンではありませんでした。

 

「まあ、子供のプレゼンなんてこんなもんかな。」

本当はもっと説得力のあるプレゼンをしてほしかったですが、「子供だし、仕方がないのかなー」という感じで、大人達は顔を見合わせました。

長女のプレゼン

長女「じゃあ、次に私がプレゼンします!」

次に長女が立ち上がり、発表を始めました。

 

彼女の主張は、「私達家族は、長男の主張する Nintendo Switch ではなく、アメリカに置いてきた Wii をもう一度買って、みんなで遊べるようにした方がいい。」というものでした。

理由は、

  • 以前、Wii で体を動かしながら、家族みんなで楽しく遊んでいた。
  • Nintendo Switch は、長男だけが遊んで、「みんなで遊ぶ」という一体感が失われる。
  • Nintendo Switch はどこにでも持ち運べるので、長男が友達の家にこっそり持ち運んで、たくさん遊んでしまう危険性がある。

など。

 

長男は、彼女のプレゼン中、横槍を入れ、

「Nintendo Switch だって、マルチプレイができるんです!みんなで一緒に遊べるんです!」

「Nintendo Switch には Parental control があるから、必要以上に遊べなくできるんです!親が制限をかけられるから、友達の家でこっそり遊ぶことは不可能なんです!」

などとコメントしていました。

 

長男の横槍コメントを聞いていると、長女の主張は全て覆されるようでした。

「情報収集力」だけを考えると、長男の方が一枚上手の様子。

 

ただ……

「プレゼンが素晴らしすぎる……。」

 

彼女のプレゼンは、最初に目次を作って発表のアウトラインを説明し、その後、イントロ、主張1、主張2……そして最後のまとめと、完璧な構成でした。

また文字の大きさや背景の選び方、わかりやすい図の使い方など、全てが適切で、聴衆の心に訴えかけるスライドになっていました。

さらに何度も練習を重ねた発表はとてもスムーズで、

「大人でもここまで素晴らしいプレゼンできる人は少ないんじゃないか。」

と思うくらい……。

プレゼンだけなら、長女の圧勝だけど……

プレゼン対決は、満場一致で長女の圧勝でした。

最初、長男のプレゼンを聴いた直後は、

「まあ、子供のプレゼンなんてこんなもんかな。」

と思っていましたが、2歳年下の妹が圧倒的に優れたプレゼンを披露した後で、「じゃあ、長男くんに Nintendo Switch を買ってあげよう」と言う事はさすがにできませんでした。

……かと言って、生産終了している Wii を買う、という選択肢もありません。

 

大人達「うーん、どうしよう……。」

 

 

(To be continued...)

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