優しいメール
"I just wanted to say hi and see how your family is adjusting to the new environment..."

という、思いやりにあふれた

書き出しから始まるメールを読んで、

思わず差出人の名前を確認しました。

 

それは、長男(8歳)と長女(5歳)の通う小学校の事務の先生、Marisaからのメールでした。

メールには、

「毎日オフィスで顔を合わせる時に、長女は可愛く丁寧に挨拶をしてくれる」

とか、

「2人の担任の先生に様子を聞いたが、2人ともクラスに慣れて楽しく授業を受けているようだ」

など子供達の学校での様子が書かれており、

最後に、

「助けになれる事は何でもするから、遠慮なく言ってね。」

という言葉で締めくくられていました。

 

私は、Marisaと初めて会った日の事を思い出しました。

夏

8月末、渡米して2カ月が経っていましたが、

子供達は夏休み期間中のサマーキャンプやデイケアになかなか馴染めず、毎朝「行きたくない」と泣いていました。

私は生活や自分の仕事のセットアップもうまくいかず、泣きつく子供達を説得して施設に預ける度に、心がすり減っていくのを感じていました。

 

9月に入り、長男と長女の小学校/キンダーガーテンが始まりました。

学校は9時からですが、それまでに仕事に行く必要があるので、

小学校が提携している

  • 7時―9時のBefore school
  • 15時半―18時のAfter schoolに

の2つにも申し込んでいました。

 

登校初日、朝7時に学校についたものの、

Before schoolの入り口がわからず、小学校のオフィスを尋ねました。

そこで出会ったのがMarisaでした。

 

彼女は、Before schoolの場所まで案内してくれました。

私達がアメリカにきたばかりだと伝えると、

困った事があったらなんでも相談するよう言ってくれました。

 

また、今にも泣きだしそうな子供達をみながら、

「お母さんも心配だと思うから、担任の先生にも時々状況を聞いて連絡するね。」

と提案してくれました。

 

そしてMarisaはBefore schoolの先生に私達の事を説明し、手を振ってオフィスに帰っていきました。

 

Before schoolの先生に2人の事を説明した後、

私は、長女のキンダーガーテンについて気になっていた事を質問しました。

長女のキンダーガーテンクラスは午後12時半―3時半なのですが、Before schoolは9時に終わると書かれており、

9時から12時半まで、長女はどこで過ごせばよいのか尋ねました。

 

Before schoolの先生の答えは、

「ここは9時に閉まるから、それ以上の事はわからない。もう一度事務に確認してみるように」

というものでした。

 

これから仕事に行こうと思っていた私は、

「もしかして9時―12時半までは自宅に連れて帰らないとなのかな?」

と一抹の不安を抱えながら、もう一度オフィスを尋ねました。

 

オフィスにはMarisaがいました。

彼女にキンダーガーテンについて尋ねると、予想通り、9時―12時半の時間帯に長女の居場所は用意されていませんでした。

 

Marisaは、

「多くの共働きの家庭は、その時間帯、以前まで提携していたMELCという施設を利用していて、施設-学校間をバスで送迎している」

と教えてくれました。

私が仕事をしていて、その日もこれから仕事に行く予定だったことを伝えると、

すぐにMELCに電話をかけてくれました。

 

施設からの返事は、

  • 直接申し込みに行かなければならない
  • 申し込みから利用可能となるまでに数日かかる

というものでした。

 

数日間は職場へ行けない(職場へは片道1時間かかるので)事が判明しましたが、とにかく急いで申し込みに行くことにしました。

 

親切に対応してくれたMarisaにお礼を言ってオフィスを出ようとしましたが、

Marisaから

「職場の方は大丈夫?上司は理解のある人?」

と聞かれました。

 

正直、仕事も始めたばかりで肩身が狭く、上司も監視が厳しい印象の人だったので、

「わからないけど、しょうがないね。」

と笑って返しました。

 

Marisaは、隣の人に

「ちょっと席を外すから、よろしくね。」

と伝え、私にオフィスから駐車場まで送るといいました。

 

一緒に駐車場まで向かいながら、

彼女から、

「今の私が子供達の事でどれだけ心配な思いをしているか、
仕事をしないといけないのにできない状況がどれだけ辛いか、
想像するととても気の毒だ」

というような事を言われました。

 

アメリカに来てから、そのような労りの言葉をかけられたのは初めてでした。

その時私は、張りつめていた緊張の糸が切れるのを感じ、涙があふれてきました。

 

Marisaは私を抱きしめながら、

「大丈夫。子供達の事は私がちゃんとみていてあげるし、担任の先生達に確認しておいてあげるから大丈夫。あなたが子供達の事を心配する必要なく、安心して仕事に行ける日が早く来るよう、祈っているから。」

と言ってくれました。

花

その後、MELCの手続きを終え、長女は今、

Before school
   ↓
MELC
   ↓
キンダーガーテンの授業
   ↓
After school

と、毎日4つの施設(Before schoolとAfter schoolは同じところですが)を利用して日中過ごしています。

それぞれの場所でお友達もでき、その日の出来事を色々話してくれるようになりました。

 

Marisaに伝えたい事はたくさんあります。

何から書こうか迷いながら、キーボードに手をかけました。

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