anniversary

先日、私達夫婦の結婚記念日がありました。

「お祝いでお出かけしやすいように、祝日近くで、覚えやすい日にしよう!」

という気持ちで、12年前、日を狙って婚姻届を出しました。

翌年は披露宴を挙げたホテルから招待状が届き、そちらでお食事と記念撮影をしました。

 

ところが……

その翌年から、特別にお祝いをすることはなくなりました。

理由は、「記念日を覚えられない」からです。

 

妻の方が忘れる事はないですが、

超理系男子の主人はイベント毎や以前の出来事などのエピソード記憶の保持が苦手で、

本当に重要な事しか彼の記憶には留まりません。

誕生日は彼の記憶リストに載ったようですが、結婚記念日までは覚えられないようでした。

 

私の両親はサプライズなどで結構盛大にお祝いしていたので、個人的にはちょっと残念でしたが、

「でも普通はこんな感じなのかも。別にお祝いしなくても生活が変わるわけじゃないし、まあ、いっか。」

と、私もそこまで気にならなくなりました。

 

 

そして今年の話。

ある時、なんとなくタイミングが合ったので、何気なく彼に聞いてみました。

「もうすぐ結婚記念日って知ってた?」

「え、いつだったっけ?」

「明日。」

「え!えぇー!?」

 

彼はかなり狼狽していたので、

「あ、そんな気にしなくて大丈夫だよ。いつも特にお祝いとかしてないし、ただ覚えてるかなーって思って聞いただけだから。」

とフォローしてそのまま別の話に移り、私はそれ以上気に留める事はありませんでした。

 

それから数時間後、私が書斎で書き物をしていると、リビングから夫と子どもたちの声が聞こえてきました。

「今から、みんなに重要なお知らせがあります。」

子ども達「なになに?」

「実は、明日はお父さんとお母さんの結婚記念日だったんだ。」

子ども達「結婚記念日ってなあに?」

「12年前の明日と同じ日に、お父さんとお母さんは結婚したんだ。」

子ども達「えー!すごーい!!お祝いしなくちゃ!」



……とゆーことで、翌日、夫と子ども達は近くのケーキ屋さんでケーキを買ってきてくれました。

予約をとる時間がなかったので、ホールではなくみんなバラバラのピースケーキでしたが、夕食後にみんなで美味しくいただきました。

 

長女(8歳)は、折り紙やゴム細工で部屋にたくさんの飾り付けをしてくれました。

次男(6歳)は、夕食の支度中、隣でずっと「ハッピーバースデー」の歌を大声で歌ってくれていました。

すると、長男(11歳)がやってきて、

「ハッピーバースデーは変だよ。僕が一番 appropriate な曲をかけてあげる!」

といって、YouTubeで結婚行進曲をサーチして、大音量で連続再生してくれました。

結婚行進曲を聞きながらの夕食はかなり違和感がありましたが、みんながそれぞれ自分たちの方法でお祝いしようとしてくれている感じがして、嬉しく思いました。

 

レストランに行ったり、サプライズがあったり……のような、

自分が子供の頃思い描いていたアニバーサリーとはかなり違う感じでしたが、

「これはこれで、他にはない、いい結婚記念日だな。」

と、思いました。

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