ゲーム依存症

ある日の夜、私達夫婦が寝室で寝ていると、長男(10歳)が部屋に入ってきました。

 

「ちょっと、話したい事があるんだけど、今、いいかな?」

 

何事かと思いましたが、「いいよ。」と答えると、彼はぽつりぽつりと話し始めました。

 

長男「あのさ、お母さんは、お母さんのお母さんから生まれてきて、おとなになって、お父さんと結婚して、幸せになろうと思ったでしょ?」

「うん。」

長男「それなのに、ゲーム中毒の息子が生まれてきて、ごめんね……」

そう言って、彼は泣き始めました。

 

 

COVID-19と冬休みの影響で、

ほとんど自宅軟禁のような状態が続き、

学校の授業はすべてオンライン、宿題も全てPC上で作業してそのままオンラインで提出……

という状況の中、

長男は授業中や宿題中、それ以外の時間も、オンラインゲームの誘惑から逃れる事ができず、

1日の多くの時間を、PC画面に向かって過ごすようになっていました。

彼がオンラインゲームに依存しすぎているのではないかと思い、夫婦で何度か彼と話し合いの機会を設けましたが、

その際、彼は、

「僕、たぶんゲーム中毒だと思う。ゲーム中毒を治したい。」

と話し、専門家への相談も検討していました。

けれども、具体的に行動するまでには至っていませんでした。

 

私は、彼がここまで自分を責めてしまうような、人格を否定するような言い方を、自分はしてしまっていたのだと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

その夜は、

  • ゲーム中毒の息子が生まれてきたわけではないこと
  • もともと長男くらいの年齢の子供達はゲームなどにハマりやすいこと
  • 現在、COVID-19パンデミックという特殊環境下にあり、青少年でのこのような症例は増えていること
  • 子供が自分で自分をコントロールすることは難しいので、PCとの向き合い方について、私達両親がもっと知識を持ち、予め対策を考えておくべきだったこと
  • 本人だけの問題ではなく、私達両親を含めた家族全体の問題なので、1人だけの責任ではないこと

などを話し、彼に謝りました。

 

彼は、

「ありがとう。お母さんが大好きだから、その事を言いたかっただけ。じゃあ、おやすみ。」

といって、自分の寝室に戻って行きました。

 



 

次の日、子供達と一緒に、文房具屋を訪れ、

  • 月間予定用のフレームワークが入ったホワイトボード
  • 無地のホワイトボード

を購入し、それぞれダイニングの壁に貼りました。

月間予定表には、子供達の1週間毎の予定を書き込み、

無地のホワイトボードは3分割して、毎朝、子供達がそれぞれ1日のスケジュールを決め、ホワイトボードに書き込むようにしました。

スケジュール

今までは、それぞれプリント用紙に書いて壁に貼っていたのですが、あまり目立たないのと、手間がかかるのとで、時々頓挫していました。

 

長女(8歳)と次男(5歳)は、もともと計画を書いて実行するのが好きなタイプなので、今回も楽しんでくれていましたが、

今回は、長男もしっかり一日のスケジュールを書き込み、1日目はその内容を実行することができました。

今後も、毎日みんなで確認し、異変に気づいたら軌道修正できるよう、コミュニケーションを密にとっていきたいと思います。

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