ある日のこと、LINEに長女(小6)と次男(小3)から連絡が届きました。
ラスク作ったから、お仕事から帰ってきたら食べてね。一人5個だから、食べたら箱の上にある紙にCHECKを入れてね。
ラスクづくり
「どうしてラスクを作ろうと思ったのかな?作り方教えたことあったかな?」
不思議な気持ちで自宅に帰ると、二人が飛び跳ねながら迎えてくれました。
「ラスク食べてね!美味しくできたよ!」
話を聞くと、彼らは食パンの袋の横に「ラスクの作り方」が書かれているのを発見し、その通りに食パンでラスクを作ってみたのだとか。
冷蔵庫を開けると、容器の中に3x3cm程の大きさのラスクが入っていて、容器の蓋にはスティッキーノートに家族全員の名前とチェック項目が書かれていました。
「1個食べたら1個チェックするの。そしたら、誰が食べていないかわかるでしょ。」
美味しい!
試しに1ついただくと、想像以上に美味しいラスクでした。
「すごく美味しい!ありがとう。」
私がお礼を言うと、二人は「へへへ。」と嬉しそうにしていました。
お兄さん(中1)が多めに食べてしまう、というハプニングもありつつ、ラスクはその日のうちに完売しました。
一人でもラスクづくり
そして次の日……。
仕事から帰ると、玄関には甘い香りが漂っていました。
「この甘い香りは……?」
リビングに入ると、次男が、出来上がったばかりのラスクをグリルから取り出していたところでした。
「あ、お母さん!僕、一人でもラスク作れたよ!またみんなに食べてもらおうと思って。一人5個だよ。」
そう言って、彼はお姉さんがしていたのと同じように容器に入れ、スティッキーノートに「一人5個」と書き、家族の名前を下に書いていきました。
「みんなまた美味しいって言ってくれるかな?」
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しばらくは毎日ラスクを食べることになりそうです。