ママ研究者の雑記帳

3人の子持ち研究職の日々あれこれ

「一人抄読会」の記事一覧

脳動脈瘤のリスク遺伝子

世界人口の3%の人達は、脳血管に動脈瘤を持つと言われています [1]。 未破裂動脈瘤の多くはサイズが3-4mm以下と非常に小さく、このような動脈瘤が破裂することは非常に稀(0-0.4%)と言われています [2]。 しかし […]
アデュカヌマブの長期的効果

アデュカヌマブの効果はずっと続く?

先月6日に行われたFDAのアデュカヌマブミーティングではだいぶ旗色が悪く、FDA承認は難しそうな印象ですが、 少なくともマウス脳内では成績優秀のようです。 今回、ドイツ・Tübingen大学のDr. Juckerらの研究 […]
移動とCOVID19感染

COVID19に最も感染しやすい場所はどこ?

COVID19のワクチンの中間報告で盛り上がりをみせるアメリカですが、新規感染者数はうなぎのぼり。 マスク・隔離・長期間の我慢が苦手な人達は、 「もう無理!」 と、公共の場に集まって食事したり遊んだりしています。 また、 […]
疲れ

疲れている時、脳内では…

ここ3週間ほど、ほぼ毎日、異様に疲れを感じていて、 特に、夕方、晩御飯を作っている時など 「体がいうことをきかない…」 としんどくなることが多く、困っています。   「足に乳酸が溜まっているわー。」 と表現する […]
nat-2020-IFITM3

炎症 → Aβ産生のメカニズム

アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の病理学的特徴としては、 アミロイドβ(Amyloid beta, Aβ)や過リン酸化タウの蓄積、炎症、神経細胞脱落etc.が挙げられますが、 Aβ/タウ […]
脳腸相関

脳腸相関(gut-brain axis)をADマウスで検証

「脳」と「腸」の関係は深く、「脳腸相関(gut-brain axis)」と呼ばれています。 脳から投射される神経シグナルは腸管運動に影響して、ストレスで便秘になったり下痢になったりします。 反対に、腸内細菌等、腸の状態に […]
血漿中のptau217

p-tau217は、血漿測定でも優秀

以前、p-tau181が血漿サンプルで測定可能で、かなりアルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)特異的なバイオマーカーになり得る [1, 2]、という話(こちら)をしました。 また、別のタウリン […]
PSPのPET

PSPのバイオマーカー

進行性核上性麻痺(Progressive supranuclear palsy, PSP)は、 核上性注視障害、姿勢反射障害による易転倒性、認知症などを主症状とする慢性進行性の変性疾患で、 病理学的には、4リピートタウの […]
デキストラン硫酸使用の合成タウ凝集体は野生型マウス脳内で伝播する

合成タウでもWTマウス脳内を伝播可能

タウ屋以外の人にとってはちょっとマニアックな話かもしれませんが…… タウP301Sのトランスジェニックマウス [1] やタウオパチー [2] [3] の脳から抽出したタウ凝集体を野生型マウスに接種すると、 レシピエントの […]
The histone H3-H4 tetramer is a copper reductase enzyme

ヒストンのDNA収納以外の役割

ヒストンは、長いDNAを折りたたんで、核内に収納するという役割が一般的に知られている事ですが、 アメリカ・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のKurdistaniらの研究グループは、 ヒストンH3-H4の四量体 […]