ママ研究者の雑記帳

3人の子持ち研究職の日々あれこれ

「一人抄読会」の記事一覧

genetic architecture of the human cerebral cortex

遺伝子による脳の構造の違い

大脳皮質は、様々な情報を処理する。 magnetic resonance imaging (MRI) で解析される、ヒトの大脳皮質の表層や厚さは、神経学的、精神学的、行動学的な機能と相関する事が知られている。 けれども、 […]
BCGとCOVID-19

BCG接種がCOVID-19に有効か検証予定

結核 etc. の予防接種として世界で広く使用されているBacille Calmette-Guerin (BCG) を接種することで、COVID-19の発症や重症化を抑制するかどうか調べる臨床試験が、ヨーロッパやオースト […]
astrocyte layer

大脳皮質にアストロサイトの層

大脳皮質には6層の興奮性神経細胞の層がある。 では、グリアの層は? 特に、アストロサイトは脳内の細胞の50%を占め、神経細胞の機能維持等、色々な役割を果たしている。   英ケンブリッジ大学のBayraktar, […]
VitB12-PD

ビタミンB12でPDの認知症予防?

ビタミンB12でPDの認知症予防? 米メイヨークリニックのSavicaらの研究グループは、パーキンソン病 (Parkinson's disease, PD) の患者の血漿中ビタミンB12(VitB12)レベルを調べた。 […]
Brain-2020-NbM-Fig

前脳基底部の変性が先、かも

アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) 患者の神経イメージングや、ADモデル動物の解析では、ADによる神経変性は嗅内皮質から始まり、側頭頭頂葉皮質へと広がるとされる。 しかし、マイネルト基底 […]
somatic microglia-neuron junction

ミクログリアが神経細胞を触診し……

ミクログリアは、脳卒中、てんかん、精神疾患、神経変性疾患etc.、あらゆる病態において重要な役割を担っている。 ハンガリーのCserépら(Ádám Dénesのグループ)は、マウスやヒトの脳内で、ミクログリアが独特の動 […]
To watch for 2020

2020年 注目の科学(Nature)

年の瀬、各誌この1年のブレイクスルーや来年の展望etc.をまとめています。 今回は、Nature誌の ”2020年に注目すべきサイエンスイベント” から。 火星に突撃 2020年は火星侵略の年になりそう……との事。 アメ […]
Biogen

BiogenがAducanumabを復活

半年ほど前にPhase 3 trialが失敗に終わった……と思われていたAducanumabですが、 Biogenの自社グループがデータを再検証・再解析した結果、有意にポジティブととらえられたため、FDAの承認を目指して […]
LGBT

同性愛に遺伝子が関与するか

社会では、2-10%の人達が、同性のみ or 同性と異性両方のパートナーを持つと言われている。 双子や家族歴などを調べた研究結果では、これらの傾向に一部遺伝子の関与が示唆されてきたが、複雑性を調べるには検定力不足なものが […]
加齢により脳が硬くなり・・・

年を取ると脳が固くなり……

加齢により、脳内の幹細胞・前駆細胞達の機能が喪失していく事はよく知られている。 では、加齢における何の要素が原因となっているのだろうか? 英ケンブリッジ大学のSegel, Chalutらは、オリゴデンドロサイト前駆細胞( […]
Nortley-Science-2019

Aβが脳内血管を収縮させる

アルツハイマー病(Alzheimer's disease: AD)では、脳血流量(cerebral blood flood: CBF)が低下している。そのメカニズムはどうなっているのか。 英ロンドン大学のNortley, […]
音と光でアルツハイマー病を治す(GENUS)

音と光でアルツハイマー病を予防

アルツハイマー病(Alzheimer's deisease:AD)では、神経活動が異常となり、これがさらにAD病理を悪化させる事が知られている。 ガンマ振動(gamma oscillations)と呼ばれる、神経活動の3 […]