Alzforum: 2020年のまとめと2021年の展望 更新日:2024年2月3日 公開日:2021年1月6日 Review / News アルツハイマー病 (Alzheimier's disease, AD) 等の変性疾患を研究する人達ならほぼほぼお世話になっているであろう、Alzforum。 今年も例年通り、2020年のまとめと、2021年の展望を発表し […] 続きを読む
2021年 注目の科学(Nature) 更新日:2021年2月13日 公開日:2021年1月2日 Review / News Nature誌の ”2020年に注目すべきサイエンスイベント” から。 気候変動問題への取り組み復活 2021年は気候変動問題に対する取り組みの重要な年になりそうとのこと。 世界が注目していたアメリカ大統領選挙は、民主党 […] 続きを読む
2020年 今年のブレイクスルー研究(Science) 更新日:2021年12月21日 公開日:2020年12月30日 Review / News 年の瀬、各誌この1年のブレイクスルーや来年の展望etc.をまとめています。 今回は、Science誌の ”2020 Breakthrough of the Year” から。 待望のワクチン 今年の Breakthrou […] 続きを読む
TDP43はAβのフィブリル化を阻害して、AD病理を増悪させる 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年12月27日 Original Article TAR DNA-binding protein 43 (TDP-43) は、筋萎縮性側索硬化症 (amyotrophic lateral sclerosis, ALS) や前頭側頭葉変性症(Frontotemporal […] 続きを読む
脳動脈瘤のリスク遺伝子 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年12月23日 Original Article 世界人口の3%の人達は、脳血管に動脈瘤を持つと言われています [1]。 未破裂動脈瘤の多くはサイズが3-4mm以下と非常に小さく、このような動脈瘤が破裂することは非常に稀(0-0.4%)と言われています [2]。 しかし […] 続きを読む
保護中: AIMP2はαシヌクレイン凝集を促進する 更新日:2024年6月24日 公開日:2020年12月19日 Original Article この投稿はパスワードで保護されているため抜粋文はありません。 続きを読む
歯状回アストロサイトに蓄積したタウの、ニューロンへの影響 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年12月15日 Original Article タウオパチーに分類される神経変性疾患 アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD) 進行性核上性麻痺(Progressive supranuclear palsy, PSP) 大脳皮質基底核変性症( […] 続きを読む
中年期の拡張期高血圧は晩年の脳白質障害に影響する 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年12月11日 Original Article 高血圧は、脳心血管系に重大なダメージを与えることは言う前でもありませんが、高血圧自体に症状はなく、 急性期高血圧でなければ、脳心血管系の破綻→重篤な疾患(脳卒中や心筋梗塞 etc.)となるまでには数十年の経過がかかるので […] 続きを読む
毎日のちょっとした身体的活動で心が健康になる 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年12月7日 Original Article 運動が、身体だけでなく、脳機能や精神の健康維持にも欠かせないのは周知の事実ですが、実際、どれくらいの運動で効果があるのでしょうか? ドイツ・ハイゼンベルグ大学のDr. Meyer-Lindenbergらの研究グループは、 […] 続きを読む
アデュカヌマブの効果はずっと続く? 更新日:2024年2月7日 公開日:2020年12月4日 Original Article 先月6日に行われたFDAのアデュカヌマブミーティングではだいぶ旗色が悪く、FDA承認は難しそうな印象ですが、 少なくともマウス脳内では成績優秀のようです。 今回、ドイツ・Tübingen大学のDr. Juckerらの研究 […] 続きを読む
GGA3欠損でBACE1が軸索内に蓄積する 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年11月30日 Original Article GGA3は、Golgi-localized, gamma adaptin ear-containing, ARF-binding (GGA) ファミリーの一つで、トランス・ゴルジネットワーク–リソソーム間や、エンドソーム […] 続きを読む
食道のレヴィ病理はLBDの進行と相関が高い 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年11月26日 Original Article パーキンソン病(Parkinson's disease, PD) 認知症を伴うパーキンソン病(Parkinson's disease dementia, PDD) レヴィ(Lewy)小体型認知症(Dementia wit […] 続きを読む
COVID19に最も感染しやすい場所はどこ? 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年11月22日 Original Article COVID19のワクチンの中間報告で盛り上がりをみせるアメリカですが、新規感染者数はうなぎのぼり。 マスク・隔離・長期間の我慢が苦手な人達は、 「もう無理!」 と、公共の場に集まって食事したり遊んだりしています。 また、 […] 続きを読む
妊娠中のストレスは胎児の脳の発達に影響する 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年11月21日 Original Article 「妊娠中に過度のストレスにさらされると、お腹の赤ちゃんの発育に良くない」 と、よく言われますが…… イギリス・エジンバラ大学のDr. Boardmanらの研究グループは、妊娠中のお母さんのストレスと子供の脳の発育について […] 続きを読む
αシヌクレイン凝集形成の多様性について真面目に検証 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年11月18日 Original Article αシヌクレイン(α-synuclein, α-syn)は、パーキンソン病、レビィ小体型認知症、多系統萎縮症など、シヌクレイノパチーの主要病理タンパクとして研究が進められており、 α-syn凝集体の多様性が疾患や病理の多様 […] 続きを読む
ADリスク遺伝子多型を持つ人は若い頃から海馬が小さくなる 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年11月14日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)には、これまで多くのリスク遺伝子が報告されており、特にAPOE4は最も強力なリスク多型と言われています。 ADのリスク遺伝子ランキング(Alzform/T […] 続きを読む
ヒトの野生型APP遺伝子ノックインマウス 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年11月10日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の2大病理タンパクであるアミロイドβ(Amyloid beta, Aβ)と過リン酸化タウ。 アミロイド仮説の提唱とともに、多くの変異アミロイド前駆体蛋白質 […] 続きを読む
そのオリゴマー抗体の特異度、大丈夫? 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年11月6日 Original Article 以前、A53T変異の入ったBAC-SNCA-Tgマウスを解析していた事があり、 その際、α-シヌクレイン(α-syn)のオリゴマー抗体(SynO1)とフィブリル抗体(SynF2)を使って、 α-synのオリゴマーが特定の […] 続きを読む
Tmem106bの完全欠損はFTLD-GRNマウスのフェノタイプを増悪させる 更新日:2022年3月30日 公開日:2020年11月4日 Original Article 今回は、前頭側頭葉変性症(Frontotemporal lobar degeneration, FTLD)の約半数を占める 「TDP43凝集体を伴うFTLD(FTLD-TDP)」 …に深く関与する、 Progranuli […] 続きを読む
Aβプラークの新しいタイプーcoarse-grained plaqueー 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年10月30日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の2大病理といえば、 アミロイドβ(Aβ)プラークと神経原線維変化(NFT)ですが、 Aβプラークには、その形態や構成Aβによって、いくつかの種類に分類さ […] 続きを読む
LRRK2はミクログリアの神経毒性を惹起する 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年10月28日 Original Article α-シヌクレイン(α-synuclein, α-syn) は、ミクログリアを活性化し、神経障害に関与する事が知られていますが、その詳細なメカニズムについては議論が続いています。 アメリカNIH, NIAのDr. Kim, […] 続きを読む
Aβ抗体の持つ、Aβ凝集阻害機能について検証 更新日:2024年2月7日 公開日:2020年10月23日 Original Article 1999年にSchenkらの研究グループがアミロイドβ(Amyloid beta, Aβ)抗体による、ADモデルマウス脳内のAβプラーク消失と認知機能改善を報告 [1] して以来、現在まで多くのAβ抗体が開発され、臨床応 […] 続きを読む
Single-Nucleus RNAシークエンスの落とし穴 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年10月19日 Original Article 脳内での細胞達の動向をみるために、シングルセルRNAシークエンス(single-cell RNA-Seq, scRNA-Seq)が注目され、 これまで、マウス脳内やヒト脳内での各細胞のheterogeneityについて多 […] 続きを読む
認知機能低下の一番の要因は混合病理 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年10月14日 Original Article 心機能障害、糖尿病 (diabetes mellitus, DM)、心血管障害 (cardiovascular disease, CaVD) は、アルツハイマー病病理(Alzheimer's disease neurop […] 続きを読む
VCPがタウ凝集体を分解する ー “vacuolar tauopathy” 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年10月11日 Original Article valosin-containing protein (VCP) は、全ての真核生物と古細菌などに存在するATPaseで、 ユビキチン-プロテアソーム系(Ubiquitin-proteasome system, UPS) […] 続きを読む
PD遺伝子変異が特発性レム睡眠行動異常に関連するか 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年10月7日 Original Article レム睡眠行動異常(rapid-eye-movement sleep behavior disorder, RBD)は、レム睡眠期の筋緊張低下が消失し、夢の内容によって実際に体が動いてしまう症状です。 RBDとパーキンソン […] 続きを読む
FBXO7のヘテロ変異の組み合わせで家族性若年性PD発症 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年10月2日 Original Article F-box protein 7 (FBXO7) は、常染色体劣性遺伝型パーキンソニズムの原因遺伝子であるが、そのフェノタイプは様々。 今回、アメリカ・ワシントン大学のDr. Zabetianらの研究グループ […] 続きを読む
脳外科手術でアミロイドは伝播するか? 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年9月28日 Original Article 以前、死後脳の下垂体から抽出・精製したヒト由来成長ホルモン(human cadaveric pituritary-derived grouth hormone:c-hGH)投与が原因で、数年~数十年後に脳アミロイドーシス […] 続きを読む
疲れている時、脳内では… 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年9月24日 Original Article ここ3週間ほど、ほぼ毎日、異様に疲れを感じていて、 特に、夕方、晩御飯を作っている時など 「体がいうことをきかない…」 としんどくなることが多く、困っています。 「足に乳酸が溜まっているわー。」 と表現する […] 続きを読む
オートファジー関連蛋白欠損(Atg16LΔWD)でAD病理現る 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年9月18日 Original Article オートファジーは、ノーベル賞を受賞された大隅先生らが酵母で多くの関連遺伝子を同定され、 最近では、発生と分化、がんや神経変性疾患、廊下、免疫応答、抗原提示、細胞死、病原体の排除など、実に多くの機構に関与している事がわかっ […] 続きを読む
炎症 → Aβ産生のメカニズム 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年9月12日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の病理学的特徴としては、 アミロイドβ(Amyloid beta, Aβ)や過リン酸化タウの蓄積、炎症、神経細胞脱落etc.が挙げられますが、 Aβ/タウ […] 続きを読む
脳血流の調節にタウも関与していた 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年9月6日 Original Article 脳内には、神経活動の量に合わせて、局所の血流があがる Neurovascular Coupling (NVC) というシステムがあります。 高齢者の方や、アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD) […] 続きを読む
ペリサイト同士のナノチューブが見えた! 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年8月26日 Original Article 細胞間同士のナノチューブの存在は、in vitroやex vivoの実験で以前から指摘されていましたが、 今回、カナダ・モンテリオール大学のAlarcon-Martinezらの研究グループは、 マウスの網膜と脳内でペリサ […] 続きを読む
脳腸相関(gut-brain axis)をADマウスで検証 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年8月17日 Original Article 「脳」と「腸」の関係は深く、「脳腸相関(gut-brain axis)」と呼ばれています。 脳から投射される神経シグナルは腸管運動に影響して、ストレスで便秘になったり下痢になったりします。 反対に、腸内細菌等、腸の状態に […] 続きを読む
p-tau217は、血漿測定でも優秀 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年8月12日 Original Article 以前、p-tau181が血漿サンプルで測定可能で、かなりアルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)特異的なバイオマーカーになり得る [1, 2]、という話(こちら)をしました。 また、別のタウリン […] 続きを読む
PSPのバイオマーカー 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年8月9日 Original Article 進行性核上性麻痺(Progressive supranuclear palsy, PSP)は、 核上性注視障害、姿勢反射障害による易転倒性、認知症などを主症状とする慢性進行性の変性疾患で、 病理学的には、4リピートタウの […] 続きを読む