Neuron-2020-AD-risk

米メイヨークリニックのZhao, Buらのグループは、ADのリスク因子である、加齢、APOEジェノタイプ、性別について、Morecular pathwayの変化を調べた。

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彼らは、human apoE2-/apoE3/apoE4マウス × young (3mo)/middle (12mo)/old (3mo) × オス/メス の群に分け、脳組織のトランスクリプトーム解析、血漿のメタボローム解析を行った。

その結果、加齢はTrem2やTyrobp等、免疫系のパスウェイが最も動いていた。

APOEジェノタイプ別にみると、Serpina3nのmRNAおよびタンパクの発現がAPOE4マウスの脳内で最も高かった。

ヒトの前頭前野および側頭葉のサンプルでも、コントロールに比べてAD患者でSERPINA3の発現が高くなっていた。

血漿中のメタボローム解析の結果、APOE2マウスのメタボリックパスウェイがE3, E4に比べてもっとも変動しており、脂質代謝が亢進していた。また、メスの方がオスよりも発現量が低かった。