シナプスの記憶コードの可視化—ショウジョウバエモデル 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月18日 Original Article シナプスの記憶コードの可視化—ショウジョウバエモデル 動物達は、感覚刺激を受けて、常にポジティブ/ネガティブな状況予測をしている。 感覚の合図は、該当するニューロンでエンコードされており、シナプス可塑性をモニターするはず […] 続きを読む
軽度行動異常の段階でAβが溜まっている 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月17日 Original Article 高齢者の認知機能障害に先立ち、軽度行動異常(mild behavioral impairment, MBI)が起こる事がある。 カナダCalgary大学のGauthierらのグループは、症状のない高齢者を対象に、MBIと […] 続きを読む
ストレスで記憶の使い方が下手になり、計画性が落ちる 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月16日 Original Article 先を見通し、予測し、柔軟に計画する事は、私達の生活にとってとても重要な能力である。 スタンフォード大学のWagnerらの研究グループは、加齢やストレス下の状態により、先をを見通し、柔軟に計画する機能が落ちる事を報告した。 […] 続きを読む
p-tau217の方がp-tau181より有望なマーカーとなり得るか 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月15日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)のバイオマーカーとして、 血漿中のAβ/タウ/NfLの組み合わせの報告(こちら)、 血漿中のp-tau181の報告(こちら)等、 色々でてきていますが、 […] 続きを読む
マウスにも表情がある模様 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月13日 Original Article 実験によく使用されているマウス達。 喜び、悲しみ、恐怖などの感情で、彼らは表情を変えているのだろうか。 ドイツにあるMax Planck Institute of NeurobiologyのGogollaらの研究グループ […] 続きを読む
アスピリンは認知機能低下を防げなさそう 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月12日 Original Article Aspirin in Reducing Events in Elderly (ASPREE) studyの結果が発表された。 インシデントのアルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)、軽度認知機能 […] 続きを読む
血漿中P-tau181はADの有望なマーカーとなり得る 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月9日 Original Article 先月のNature Medicineに抱き合わせで発表された、血漿P-tau181に関する報告を2報紹介します。 血漿中P-tau181はADの有望なマーカーとなり得る スウェーデン・Lund 大学からの報告 1つ目の論 […] 続きを読む
ACEIs/ARBsとCOVID-19の関連についての続報いろいろ 更新日:2021年2月13日 公開日:2020年4月8日 Review / News 先日、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(antiogensinconverting enzyme inhibitor, ACEI)やアンジオテンシンII受容体拮抗薬(angiotensin II receptor bloc […] 続きを読む
歯状回苔状細胞のシナプス障害/記憶障害にmiR-128のSTIM2抑制が関与する 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月7日 Original Article 中国华中科技大学(Huazhong University of Science and Technology)のLuらのグループは、以前、歯状回にある苔状細胞(mossy cells, MCs)は、記憶の正確性に関与する […] 続きを読む
遺伝子による脳の構造の違い 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年4月6日 Original Article 大脳皮質は、様々な情報を処理する。 magnetic resonance imaging (MRI) で解析される、ヒトの大脳皮質の表層や厚さは、神経学的、精神学的、行動学的な機能と相関する事が知られている。 けれども、 […] 続きを読む
脳マッピング:手の運動を司る領域は、体全体の運動の時も連動して活動している 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月5日 Original Article 脳の様々なエリアは連携して思考や運動など様々な活動をコントロールしている。 しかし、今までの機能的MRI(functional magnetic resonance imaging, fMRI)や脳波(electroen […] 続きを読む
血漿中のタウ/ニューロフィラメント/Aβは認知症のバイオマーカーとして有効 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月4日 Original Article 脳脊髄液(cerebrospinal fluid, CSF)中のタウ、ニューロフィラメント(neurofilament light chain, FfL)、アミロイドβ(Aβ)は、アルツハイマー病(Alzheimer's […] 続きを読む
アルツハイマー病にフェロトーシスが関与? 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月2日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)では、βアミロイド(Amyloid beta, Aβ)やタウ病理と共に、鉄代謝の障害が起こっている。 フェロトーシスは最近同定された鉄依存性の細胞死である […] 続きを読む
BCG接種がCOVID-19に有効か検証予定 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月1日 Original Article 結核 etc. の予防接種として世界で広く使用されているBacille Calmette-Guerin (BCG) を接種することで、COVID-19の発症や重症化を抑制するかどうか調べる臨床試験が、ヨーロッパやオースト […] 続きを読む
SERP1はγセクレターゼ機能を調節してAβ産生に関与する 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月31日 Original Article γセクレターゼは、アミロイド前駆タンパク(amyloid protein precuror, APP)を切断し、アミロイドβ (amyloid beta, Aβ)産生に関与する。 γセクレターゼの機能を調節する分子機構は […] 続きを読む
大脳皮質にアストロサイトの層 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月30日 Original Article 大脳皮質には6層の興奮性神経細胞の層がある。 では、グリアの層は? 特に、アストロサイトは脳内の細胞の50%を占め、神経細胞の機能維持等、色々な役割を果たしている。 英ケンブリッジ大学のBayraktar, […] 続きを読む
仮説:ACE阻害剤とARBの服用はCOVID-19の重症化リスクかも 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月29日 Original Article 米ルイジアナ州立大学のDiaz氏は、降圧薬内服歴とCOVID-19重症化との関連についての仮説を発表した。 仮説:ACE阻害剤とARBの服用はCOVID-19の重症化リスクかも アンジオテンシン変換酵素阻害薬(angio […] 続きを読む
認知の柔軟性を上げる遺伝子変異 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月29日 Original Article K+チャネル機能は脳機能を調節する。 National Institute of Child Health and Human DevelopmentのHoffmanらのグループは、peptidyl-prolyl cis […] 続きを読む
ビタミンB12でPDの認知症予防? 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年3月28日 Original Article ビタミンB12でPDの認知症予防? 米メイヨークリニックのSavicaらの研究グループは、パーキンソン病 (Parkinson's disease, PD) の患者の血漿中ビタミンB12(VitB12)レベルを調べた。 […] 続きを読む
パーキンソン病にニューチュリン遺伝子治療……結果は? 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年3月27日 Original Article 米シカゴのRush大学のChu, Kordower et al., は、パーキンソン病(Parkinson's disease, PD)の患者で、AAV2-neurturin (CERE120) の遺伝子治療後8-10年 […] 続きを読む
ADリスク因子を多角的にパスウェイ解析 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月26日 Original Article 米メイヨークリニックのZhao, Buらのグループは、ADのリスク因子である、加齢、APOEジェノタイプ、性別について、Morecular pathwayの変化を調べた。 彼らは、human apoE2-/apoE3/a […] 続きを読む
前脳基底部の変性が先、かも 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月25日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) 患者の神経イメージングや、ADモデル動物の解析では、ADによる神経変性は嗅内皮質から始まり、側頭頭頂葉皮質へと広がるとされる。 しかし、マイネルト基底 […] 続きを読む
オーストラリア東部では山火事による健康被害が凄い 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月24日 Original Article 気候変動により、オーストラリアでは山火事が多発している。 その頻度は例年よりも30%増。 それにより、2019年四半後期から2020年にかけてのオーストラリアでの健康被害も急増している。 山火事との関連が示唆される健康被 […] 続きを読む
TNFをブロックするとADのリスクが減る 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月23日 Original Article 慢性関節リウマチ(rheumatoid arthritis, RA)で、Tumor Necrosis Factor (TNF) 阻害剤(etanercept, adalimumab, infliximab)を服用している […] 続きを読む
ADリスク遺伝子BIN1はシナプス伝達を上げる 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月22日 Original Article Bridging integrator 1(BIN1)は、BAR adaptor protein familyのメンバーで、late-onset Alzheimer disease (AD)のリスク因子であり、Aβ産生、 […] 続きを読む
新型コロナウイルス—Update(NIH) 更新日:2021年2月13日 公開日:2020年3月22日 Review / News National Institutes of Health(NIH)のHPより。 状況概要 (3/21/2020 NIH更新情報) Centers for Disease Control and Prevention ( […] 続きを読む
タウフィラメント — 翻訳後修飾が鍵…か否か 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月7日 Original Article タウオパチーとして分類される疾患(Alzhiemer's disease, AD; Pick's disease, PiD; CBD; Progressive supranuclear palsy, PSP; Chron […] 続きを読む
APOEはシヌクレイノパチーにも関係あり? 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年2月29日 Original Article APOE4はアルツハイマー病(Alzheimer's disease: AD)の最大のリスクファクターで、アミロイドβ(Aβ)病理の増悪因子として働く。 一方で、APOE4はレヴィ小体型認知症(Dementia with […] 続きを読む
脳血流と脳血管抵抗を調節する括約筋 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年2月19日 Original Article 脳血流(Cerebral blood flow: CBF)は神経活動によって巧みに変化し、Neurovascular couplingと呼ばれる。 デンマーク・コペンハーゲン大学のGrubb、Lauritzenらのグルー […] 続きを読む
ミクログリアが神経細胞を触診し…… 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年1月31日 Original Article ミクログリアは、脳卒中、てんかん、精神疾患、神経変性疾患etc.、あらゆる病態において重要な役割を担っている。 ハンガリーのCserépら(Ádám Dénesのグループ)は、マウスやヒトの脳内で、ミクログリアが独特の動 […] 続きを読む
2020年 注目の科学(Nature) 更新日:2021年2月13日 公開日:2019年12月30日 Review / News 年の瀬、各誌この1年のブレイクスルーや来年の展望etc.をまとめています。 今回は、Nature誌の ”2020年に注目すべきサイエンスイベント” から。 火星に突撃 2020年は火星侵略の年になりそう……との事。 アメ […] 続きを読む
2019年 今年のブレイクスルー研究(Science) 更新日:2021年2月13日 公開日:2019年12月29日 Review / News 年の瀬、各誌この1年のブレイクスルーや来年の展望etc.をまとめています。 今回は、Science誌の ”2019 Breakthrough of the Year” から。 ブラックホールの […] 続きを読む
家族性ADの変異を持ちながら認知症を発症しなかったのはなぜ? 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年11月24日 Original Article Presenilin1 E280A変異(PSEN1 E280A)は家族性アルツハイマー病(Familial Alzheimier's disease: FAD)の原因となる最も多い遺伝子変異である。 ハーバード大学のAr […] 続きを読む
BiogenがAducanumabを復活 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年10月26日 Original Article 半年ほど前にPhase 3 trialが失敗に終わった……と思われていたAducanumabですが、 Biogenの自社グループがデータを再検証・再解析した結果、有意にポジティブととらえられたため、FDAの承認を目指して […] 続きを読む
同性愛に遺伝子が関与するか 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年9月29日 Original Article 社会では、2-10%の人達が、同性のみ or 同性と異性両方のパートナーを持つと言われている。 双子や家族歴などを調べた研究結果では、これらの傾向に一部遺伝子の関与が示唆されてきたが、複雑性を調べるには検定力不足なものが […] 続きを読む
年を取ると脳が固くなり…… 更新日:2024年2月3日 公開日:2019年9月1日 Original Article 加齢により、脳内の幹細胞・前駆細胞達の機能が喪失していく事はよく知られている。 では、加齢における何の要素が原因となっているのだろうか? 英ケンブリッジ大学のSegel, Chalutらは、オリゴデンドロサイト前駆細胞( […] 続きを読む