合成タウでもWTマウス脳内を伝播可能 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年8月6日 Original Article タウ屋以外の人にとってはちょっとマニアックな話かもしれませんが…… タウP301Sのトランスジェニックマウス [1] やタウオパチー [2] [3] の脳から抽出したタウ凝集体を野生型マウスに接種すると、 レシピエントの […] 続きを読む
ヒストンのDNA収納以外の役割 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年8月4日 Original Article ヒストンは、長いDNAを折りたたんで、核内に収納するという役割が一般的に知られている事ですが、 アメリカ・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のKurdistaniらの研究グループは、 ヒストンH3-H4の四量体 […] 続きを読む
APPのゲノム組み込み現象はただのコンタミ?……か否か 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年8月1日 Original Article 以前、孤発性アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)で、 アミロイド前駆体蛋白質(Amyloid precursor protein, APP)が、転写後にゲノム遺伝子に挿入されるという現象が多 […] 続きを読む
BBBは血漿蛋白を結構通していた? 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年7月30日 Original Article ”血液脳関門(blood-brain barrier, BBB)”。 高い選択性を持ち、 このバリア機能の為、 血中の多くのタンパクは脳内に移行しない、 と考えられています。 年をとると、このBBBが破綻し […] 続きを読む
脳の酸素消費量は本当に神経活動量と相関していた 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年7月23日 Original Article 脳は、体重の2%程度の重さしかありませんが、体循環の約20%の血流量を必要とします [1] 。 それだけ脳という組織は酸素を必要とする、ということですが、 ドイツのStrakaらの研究グループは、 実際に脳の細胞達がどれ […] 続きを読む
アストロサイトとミクログリアの共同作業 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年7月17日 Original Article 死んだ細胞を処理するのは主にミクログリアと考えられていますが、特殊な環境下ではアストロサイトの貪食も確認されていました 1 。 ニューロンが死ぬ時に出す、"eat-me" シグナルの一つにphosphatidylseri […] 続きを読む
健全なミクログリアの鍵はRhoAにあり? 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年7月15日 Original Article 脳内の掃除屋としてのミクログリア。 場合によっては炎症を引き起こし、困ったさんにもなります。 活性化ミクログリアは、その形態を劇的に変化させますが、ここで鍵となるのがサイトケラチンの再構築です。 Rhoa、 […] 続きを読む
同じADでも病気の進行が早かったり遅かったりするのはなぜ? 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年7月11日 Original Article 同じアルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD) でも、進行の早い人と遅い人がいるのはなぜ? マサチューセッツ工科大学(MIT)/ハーバード大学のHymanらの研究グループは、進行の早い人ADと多い […] 続きを読む
アデュカヌマブのFDA申請完了 更新日:2024年2月7日 公開日:2020年7月9日 Original Article 昨日、バイオジェンとエーザイがアルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) 治療薬としてアデュカヌマブの申請を完了したとアナウンスしました。 承認されれば、ADに対する初の疾患修飾療法(desea […] 続きを読む
お母さんの記憶力はそんなに落ちない 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年7月7日 Original Article 今まで、産後に記憶力や集中力が落ちるという報告があり、それを自覚する女性も多かったんじゃないかと思います。 私も、産後しばらくはぼーっとする事が多く、予定していた仕事の半分も進められないという事がよくありました。 &nb […] 続きを読む
毛細血管を作ってCAAを再現 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年7月5日 Original Article 私が研究を始めた頃は、ある疾患からiPS細胞を樹立したり、別の細胞に分化させたりするだけで3大誌に載っていましたが、 今では手軽に購入できるようになり、遺伝子編集も簡単…… そして今回は、 iPS細胞から分化させた内皮細 […] 続きを読む
グリアをドパミン神経に変えてパーキンソン病を治す 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年6月28日 Original Article 以前、CRISPR-Rxシステムを使ってpolypyrimidine tract-binding protein 1 (Ptbp1) をノックダウンし、 アストログリアを網膜細胞や線条体のドパミン神経細胞(domamin […] 続きを読む
居住地でAD発症率が変わる? 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年6月25日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) の発症率が、住んでいる場所によって変わる? アメリカ・ウィスコンチン大学のKindらの研究グループは、こんな若干ナイーブとも思える問題にメスを入れまし […] 続きを読む
SORL1欠失ニューロンでは初期エンドソームが膨らむ 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年6月16日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) では、 アミロイドβ (Amyloid beta, Aβ)の凝集・沈着 タウの細胞内凝集 が2大病理ですが、 細胞内病理の一つとして、エンドソームの膨 […] 続きを読む
シナプトタグミン1関連神経発達障害のメカニズムを解明 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年6月6日 Original Article シナプトタグミン1 (synaptotagmin-1, syt1) は、カルシウム (Ca2+)センサーとして働き、神経活動によるCa2+の細胞内流入を感知して神経伝達物質を放出する。 このsyt1のヘテロ変異では、様々 […] 続きを読む
タウは軸索を介して広がる 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年6月3日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) では、アミロイドβ (Amyloid beta, Aβ) プラークと神経原線維変化 (neurofibrillary tangle, NFT) が病理 […] 続きを読む
MSA由来α-SynのCryo-EM 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年5月31日 Original Article Cryo-EMで前方側頭葉変性症(FLTD), アルツハイマー病(AD), 慢性外傷性脳症(CTE), 大脳皮質基底核変性症(CBD)のタウを次々と解析している、イギリス・MRC Laboratory of Molecu […] 続きを読む
痩せる遺伝子 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年5月29日 Original Article 世の中には、たくさん食べても一向に太らず、健康的な人達がいるけれども…… それは、なぜ? カナダ・Brithish Columbia大学 ライフサイエンス研究所のPenningerらの研究グループは、ここに […] 続きを読む
アポモルフィンの持続投与でPDの前屈症改善 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年5月25日 Original Article 前屈症(camptocormia)はパーキンソン病(Parkinson's disease, PD)の3-17%で発症し、患者のQOLを著しく下げる。 残念なことに、このcamptocormiaは、L-DOPAや脳深部刺 […] 続きを読む
α-Synオリゴマーがフェロトーシスを誘導する 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年5月21日 Original Article パーキンソン病 (Parkinson's disease, PD) などのシヌクレイノパチーでは、α-シヌクレイン (α-Syn) の異常凝集、蓄積が起こる。 α-Synモノマーは脂質に作用してシナプス小胞のトラフィッキ […] 続きを読む
MCH神経は正中隆起バリアの透過性を調節する 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年5月19日 Original Article メラニン凝集ホルモン (melanin-concentration hormone, MCH) 産生細胞は、エネルギーやグルコース代謝に重要な役割を持つ。 今回、ドイツ・Max Planck研究所のBrüningらの研究 […] 続きを読む
PD, MSA, DLBのα-Synの増幅 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年5月15日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) やパーキンソン病 (Parkinson's disease, PD) などの神経変性疾患の研究領域では、 異常に凝集したタンパクが細胞内外に蓄積し、病 […] 続きを読む
APOE4はそれだけで血管障害と認知機能低下のリスク 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年5月12日 Original Article アポリポプロテインE4(Apolipoprotein E4, APOE4)は、アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の最も強力なリスク因子として知られています。 アミロイドβ(Amyloid […] 続きを読む
親のストレスは子供に伝わる 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年5月3日 Original Article 子どもは親の気持ちを敏感に察知するもの。。。 ワシントン大学のWatersらのグループは、 7歳から10歳までの子供とその親(N = 214, N = 214; Ndyads = 107; 47% fathers) を対 […] 続きを読む
PDでは、腸管神経の遺伝子変化が早期から認められる 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年5月1日 Original Article Genome-wide association studies (GWAS) により、脳疾患に関連する様々な遺伝子変異が同定された。 しかしながら、single cellでの解析は未開。 そこで、スウェーデ […] 続きを読む
Klotho-VSヘテロは、APOE4に打ち勝つ 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月27日 Original Article Klotho (KL) は、寿命に関わる膜タンパクとして注目されている。 F352V (rs9536314) とC370S (rs9527025) の二つのミスセンス変異は、機能的ハプロタイプKL-VSとして知られており […] 続きを読む
グリアをニューロンに変えて病気を治す 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年4月25日 Original Article 脳内のグリア細胞を神経細胞に変化させると、神経変性疾患などで失った神経を補充し、機能改善させる事ができる。 以前、中国の研究グループから、in vitroでpolypyrimidine tract-binding pro […] 続きを読む
LRP1がタウ取り込みの鍵? 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月23日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)や前頭側頭葉変性症(frontotemporal lober degeneration, FTLD)で主要な病的タンパクとして注目されているタウが、細胞間 […] 続きを読む
どうやって火星からサンプルを持って帰るか 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月21日 Original Article 火星の石を採取し、地球に持ち帰るプロジェクトの詳細が固まった。 最初のステップは今年7月、NASAがPerseverance roverを打ち上げる。 Perseverance roverは火星表面を走り、 […] 続きを読む
PDの黒質ではミクログリアが老化している 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年4月19日 Original Article 中脳黒質緻密部のドパミン神経細胞の変性は、加齢と共に進行し、とくにパーキンソン病(Parkinson's disease, PD)に特徴的である。 加齢はPDの最も大きなリスク因子である事から、アメリカ・フロリダ医科大学 […] 続きを読む
シナプスの記憶コードの可視化—ショウジョウバエモデル 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月18日 Original Article シナプスの記憶コードの可視化—ショウジョウバエモデル 動物達は、感覚刺激を受けて、常にポジティブ/ネガティブな状況予測をしている。 感覚の合図は、該当するニューロンでエンコードされており、シナプス可塑性をモニターするはず […] 続きを読む
軽度行動異常の段階でAβが溜まっている 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月17日 Original Article 高齢者の認知機能障害に先立ち、軽度行動異常(mild behavioral impairment, MBI)が起こる事がある。 カナダCalgary大学のGauthierらのグループは、症状のない高齢者を対象に、MBIと […] 続きを読む
ストレスで記憶の使い方が下手になり、計画性が落ちる 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月16日 Original Article 先を見通し、予測し、柔軟に計画する事は、私達の生活にとってとても重要な能力である。 スタンフォード大学のWagnerらの研究グループは、加齢やストレス下の状態により、先をを見通し、柔軟に計画する機能が落ちる事を報告した。 […] 続きを読む
p-tau217の方がp-tau181より有望なマーカーとなり得るか 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月15日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)のバイオマーカーとして、 血漿中のAβ/タウ/NfLの組み合わせの報告(こちら)、 血漿中のp-tau181の報告(こちら)等、 色々でてきていますが、 […] 続きを読む
マウスにも表情がある模様 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月13日 Original Article 実験によく使用されているマウス達。 喜び、悲しみ、恐怖などの感情で、彼らは表情を変えているのだろうか。 ドイツにあるMax Planck Institute of NeurobiologyのGogollaらの研究グループ […] 続きを読む
アスピリンは認知機能低下を防げなさそう 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月12日 Original Article Aspirin in Reducing Events in Elderly (ASPREE) studyの結果が発表された。 インシデントのアルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)、軽度認知機能 […] 続きを読む