apomorphine

前屈症(camptocormia)はパーキンソン病(Parkinson's disease, PD)の3-17%で発症し、患者のQOLを著しく下げる。

残念なことに、このcamptocormiaは、L-DOPAや脳深部刺激療法(deep brain stimulation, DBS)、ボトックス注射等の効果が芳しくない。

日本では、ウェアリングオフのレスキュー剤として使用されているアポモルフィンだが、海外では持続的皮下注が承認されている所もある。

以前、チェコ共和国Palacky大学病院のMenšíkováらのグループは、アポモルフィン持続皮下注がcamptocormiaを改善させるかもしれない、という報告をしていたが(Mensikova et al., J Neural Transm, 2015)、今回はそれを2年間観察した結果を報告した。

アポモルフィンの持続投与でPDの前屈症改善

 著者らは、11人のPD&Comptocormiaの患者を対象にアポモルフィンの持続皮下注 (40-70 mg/day) を施行し、24カ月観察した。

薬効はUPDRS-III, UDysRS, CGI-Iで評価した。

  • CGI-I-4 = No change in the degree of camptocormia
  • CGI-I-3 (minimally improved) = the improvement of camptocormia in the range of 0°–15°
  • CGI-I-2 (much improved) = improvement in the range of 15°–30°
  • GCI-I-1 (very much improved) = improvement in the range of 30°–45°

Abbreviation: CGI-I = Clinical Global Impression – Improvement Scale.

 

結果、11症例中、10症例で長期的なcamptocormiaの改善を示した。

1例は効果を認めなかったため、1年で中止した。

副作用としては、小結節(注射部位によらない)、軽度の起立性低血圧、日中の一過性の眠気、等が報告された。

 

以上の結果から、アポモルフィンの皮下持続投与は、PDの前屈症に効果的と考えられた。

References

  1. Menšíková K, Kaiserová M, Vaštík M, et al. The long-term effect of continuous subcutaneous apomorphine infusions on camptocormia in Parkinson's disease [published online ahead of print, 2020 May 12]. Parkinsonism Relat Disord. 2020;75:14‐16. doi: 10.1016/j.parkreldis.2020.05.015
  2. Mensikova, K., Kaiserova, M., Vastik, M. et al. Treatment of camptocormia with continuous subcutaneous infusions of apomorphine: 1-year prospective pilot study. J Neural Transm 122, 835–839 (2015). https://doi.org/10.1007/s00702-014-1297-9
にほんブログ村 科学ブログ 脳科学へ
にほんブログ村 子育てブログ 海外ワーキングマザー育児へ
PVアクセスランキング にほんブログ村