ニューロンのAPOEは免疫系を介してアルツハイマー病の神経障害に寄与する 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年6月7日 Original Article アポリポタンパクE (Apolipoprotein E, APOE) は、孤発性アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) の最大のリスク多型ですが、その多くはアストロサイトから分泌されます [ […] 続きを読む
将来アルツハイマー病になるかどうか、凄い精度で診断するツール 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年6月3日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) のバイオマーカーは年々進化していっているように感じています。 私が修練医だった頃は、髄液中Aβ42/40比の有用性は報告されていたものの、たいていは神 […] 続きを読む
加齢により髄膜のCCR7+リンパ球が減り、認知機能が悪くなる 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年5月30日 Original Article 脳の髄膜リンパ管が "再発見" されてから [1, 2]、神経変性疾患と髄膜リンパ管との関連についての研究が立て続けに報告されています [3, 4, 5]。 それと並行して、髄膜内の免疫系についても注目が集まっているよう […] 続きを読む
タウのアセチル化がシャペロン介在性オートファジーを抑制し、タウ病理を促進する 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年5月18日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) の主要病理の一つ、タウは、リン酸化の他、アセチル化、ユビキチン化、SUMO化、ニトロ化など、色々な翻訳後修飾(post-translational m […] 続きを読む
アルツハイマー病のタウ病理の広がり方は4種類 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年5月14日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) の主要病理の一つ、神経原線維変化 (neurofibrillary tangles, NFTs) は、主に過リン酸化タウで構成されています。 このタウ […] 続きを読む
ミクログリアが Aβのコア・プラークを作っていた 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年5月6日 Original Article Alzheimer's disease (AD) の 主要病理の一つである アミロイドβ (Amyloid beta, Aβ) プラークですが、その形態によって、いくつかの種類に分かれています [1, 2]。(Gloss […] 続きを読む
アストロサイトのAPOE4を除去するとタウ介在性神経障害が改善する 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年4月16日 Original Article 先日アポリポタンパクE4(Apolipoprotein E4, APOE4)とタウについての論文を紹介しましたが[1]、 その記事を書いた翌日に同じラボからこの論文が出たので、 「どーしよーかなー。」 と思いましたが、つ […] 続きを読む
アンチセンスオリゴでAPOE4を減らすとタウマウスの神経障害が改善する 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年4月14日 Original Article アポリポタンパクE4(Apolipoprotein E4, APOE4)は、アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の強力なリスク因子として注目されています [1]。 APOE4のAD増悪の機序 […] 続きを読む
内因性のタウを持続的に抑制すると、アルツハイマー病モデルマウスのタウ病理が改善する 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年4月4日 Original Article 異常に凝集したタウを取り除く事は、アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) 治療ターゲットの1つですが、 「内因性のタウを減らせば、異常タウによる病態もよくなるんじゃ?」 という考えから研究し […] 続きを読む
TREM2欠損のAβ&タウ病理への影響 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年3月23日 Original Article TREM2 (triggering receptor expressed on myeloid cells 2) は、脳内ミクログリアに発現するレセプタータンパク [1, 2]で、この遺伝子の変異はアルツハイマー病 (A […] 続きを読む
ドナネマブの第2相臨床試験の結果:良好! 更新日:2024年2月7日 公開日:2021年3月19日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) の疾患修飾療法 (disease modifying therapies, DMTs) の1つとして注目されているアミロイドβ (Amyloid be […] 続きを読む
Lewy body dementia (LBD) のGWAS解析:ADとPDに共通のリスク遺伝子 更新日:2024年2月3日 公開日:2021年3月15日 Original Article レヴィ小体型認知症(Dementia with Lewy bodies, DLB) パーキンソン病認知症 (Parkinson's disease dementia, PDD) は、 Parkinson's diseas […] 続きを読む
低用量で効果的なγセクレターゼモジュレータ 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年3月11日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) の主要病理の1つ、アミロイドβ (Amyloid beta, Aβ) 。 Aβは、アミロイド前駆蛋白 (Amyloid precursor prote […] 続きを読む
APOE抗体による免疫療法は、血管に優しく、副作用が少なさそう 更新日:2024年2月7日 公開日:2021年2月24日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) は、 アミロイドβ (Amyloid beta, Aβ) を主体とするAβプラーク 過リン酸化タウを主体とする神経原線維変化 (neurofibril […] 続きを読む
アルツハイマー病で特に障害されやすい細胞の共通点:RORB 更新日:2024年2月3日 公開日:2021年2月18日 Original Article 脳神経内科が取り扱う神経変性疾患の多くは、疾患ごとに特定の部位の神経細胞が障害されやすくなっており、それに伴って疾患特異的な神経症状を呈します。 例えば、 アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, A […] 続きを読む
Rab5の発現を上げると、エンドソーム障害とともにAD-likeな病理病態が起こる 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年2月15日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) では、エンドソームの機能障害が確認されており [1]、 エンドソームの機能障害は、アミロイドβ (Amyloid beta, Aβ) の沈着より先に生 […] 続きを読む
Uch-L1 → Cdk5 → Drp1 のトランスニトロシル化が、ADのシナプス障害に関与する 更新日:2024年2月3日 公開日:2021年2月3日 Original Article 過剰な一酸化窒素(nitric oxide, NO) は、神経障害をきたし、アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) やパーキンソン病 (Parkinson's disease, PD) 等、 […] 続きを読む
ADタウの翻訳後修飾について網羅的に解析 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年1月10日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の主要病理の一つに、 「過剰にリン酸化したタウが凝集体を作り、それが脳内を広がっていく」 事はよく言われていますが、 タウは通常の脳でも、多くの部位がリン […] 続きを読む
Alzforum: 2020年のまとめと2021年の展望 更新日:2024年2月3日 公開日:2021年1月6日 Review / News アルツハイマー病 (Alzheimier's disease, AD) 等の変性疾患を研究する人達ならほぼほぼお世話になっているであろう、Alzforum。 今年も例年通り、2020年のまとめと、2021年の展望を発表し […] 続きを読む
TDP43はAβのフィブリル化を阻害して、AD病理を増悪させる 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年12月27日 Original Article TAR DNA-binding protein 43 (TDP-43) は、筋萎縮性側索硬化症 (amyotrophic lateral sclerosis, ALS) や前頭側頭葉変性症(Frontotemporal […] 続きを読む
ADリスク遺伝子多型を持つ人は若い頃から海馬が小さくなる 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年11月14日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)には、これまで多くのリスク遺伝子が報告されており、特にAPOE4は最も強力なリスク多型と言われています。 ADのリスク遺伝子ランキング(Alzform/T […] 続きを読む
Aβプラークの新しいタイプーcoarse-grained plaqueー 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年10月30日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の2大病理といえば、 アミロイドβ(Aβ)プラークと神経原線維変化(NFT)ですが、 Aβプラークには、その形態や構成Aβによって、いくつかの種類に分類さ […] 続きを読む
脳外科手術でアミロイドは伝播するか? 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年9月28日 Original Article 以前、死後脳の下垂体から抽出・精製したヒト由来成長ホルモン(human cadaveric pituritary-derived grouth hormone:c-hGH)投与が原因で、数年~数十年後に脳アミロイドーシス […] 続きを読む
p-tau217は、血漿測定でも優秀 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年8月12日 Original Article 以前、p-tau181が血漿サンプルで測定可能で、かなりアルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)特異的なバイオマーカーになり得る [1, 2]、という話(こちら)をしました。 また、別のタウリン […] 続きを読む
SORL1欠失ニューロンでは初期エンドソームが膨らむ 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年6月16日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) では、 アミロイドβ (Amyloid beta, Aβ)の凝集・沈着 タウの細胞内凝集 が2大病理ですが、 細胞内病理の一つとして、エンドソームの膨 […] 続きを読む
Klotho-VSヘテロは、APOE4に打ち勝つ 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月27日 Original Article Klotho (KL) は、寿命に関わる膜タンパクとして注目されている。 F352V (rs9536314) とC370S (rs9527025) の二つのミスセンス変異は、機能的ハプロタイプKL-VSとして知られており […] 続きを読む
LRP1がタウ取り込みの鍵? 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月23日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)や前頭側頭葉変性症(frontotemporal lober degeneration, FTLD)で主要な病的タンパクとして注目されているタウが、細胞間 […] 続きを読む
軽度行動異常の段階でAβが溜まっている 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月17日 Original Article 高齢者の認知機能障害に先立ち、軽度行動異常(mild behavioral impairment, MBI)が起こる事がある。 カナダCalgary大学のGauthierらのグループは、症状のない高齢者を対象に、MBIと […] 続きを読む
アスピリンは認知機能低下を防げなさそう 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月12日 Original Article Aspirin in Reducing Events in Elderly (ASPREE) studyの結果が発表された。 インシデントのアルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)、軽度認知機能 […] 続きを読む
血漿中P-tau181はADの有望なマーカーとなり得る 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月9日 Original Article 先月のNature Medicineに抱き合わせで発表された、血漿P-tau181に関する報告を2報紹介します。 血漿中P-tau181はADの有望なマーカーとなり得る スウェーデン・Lund 大学からの報告 1つ目の論 […] 続きを読む
歯状回苔状細胞のシナプス障害/記憶障害にmiR-128のSTIM2抑制が関与する 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月7日 Original Article 中国华中科技大学(Huazhong University of Science and Technology)のLuらのグループは、以前、歯状回にある苔状細胞(mossy cells, MCs)は、記憶の正確性に関与する […] 続きを読む
血漿中のタウ/ニューロフィラメント/Aβは認知症のバイオマーカーとして有効 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月4日 Original Article 脳脊髄液(cerebrospinal fluid, CSF)中のタウ、ニューロフィラメント(neurofilament light chain, FfL)、アミロイドβ(Aβ)は、アルツハイマー病(Alzheimer's […] 続きを読む
アルツハイマー病にフェロトーシスが関与? 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月2日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)では、βアミロイド(Amyloid beta, Aβ)やタウ病理と共に、鉄代謝の障害が起こっている。 フェロトーシスは最近同定された鉄依存性の細胞死である […] 続きを読む
SERP1はγセクレターゼ機能を調節してAβ産生に関与する 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月31日 Original Article γセクレターゼは、アミロイド前駆タンパク(amyloid protein precuror, APP)を切断し、アミロイドβ (amyloid beta, Aβ)産生に関与する。 γセクレターゼの機能を調節する分子機構は […] 続きを読む
ADリスク因子を多角的にパスウェイ解析 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月26日 Original Article 米メイヨークリニックのZhao, Buらのグループは、ADのリスク因子である、加齢、APOEジェノタイプ、性別について、Morecular pathwayの変化を調べた。 彼らは、human apoE2-/apoE3/a […] 続きを読む
前脳基底部の変性が先、かも 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月25日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) 患者の神経イメージングや、ADモデル動物の解析では、ADによる神経変性は嗅内皮質から始まり、側頭頭頂葉皮質へと広がるとされる。 しかし、マイネルト基底 […] 続きを読む