TNFをブロックするとADのリスクが減る 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月23日 Original Article 慢性関節リウマチ(rheumatoid arthritis, RA)で、Tumor Necrosis Factor (TNF) 阻害剤(etanercept, adalimumab, infliximab)を服用している […] 続きを読む
ADリスク遺伝子BIN1はシナプス伝達を上げる 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月22日 Original Article Bridging integrator 1(BIN1)は、BAR adaptor protein familyのメンバーで、late-onset Alzheimer disease (AD)のリスク因子であり、Aβ産生、 […] 続きを読む
タウフィラメント — 翻訳後修飾が鍵…か否か 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月7日 Original Article タウオパチーとして分類される疾患(Alzhiemer's disease, AD; Pick's disease, PiD; CBD; Progressive supranuclear palsy, PSP; Chron […] 続きを読む
APOEはシヌクレイノパチーにも関係あり? 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年2月29日 Original Article APOE4はアルツハイマー病(Alzheimer's disease: AD)の最大のリスクファクターで、アミロイドβ(Aβ)病理の増悪因子として働く。 一方で、APOE4はレヴィ小体型認知症(Dementia with […] 続きを読む
脳血流と脳血管抵抗を調節する括約筋 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年2月19日 Original Article 脳血流(Cerebral blood flow: CBF)は神経活動によって巧みに変化し、Neurovascular couplingと呼ばれる。 デンマーク・コペンハーゲン大学のGrubb、Lauritzenらのグルー […] 続きを読む
ミクログリアが神経細胞を触診し…… 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年1月31日 Original Article ミクログリアは、脳卒中、てんかん、精神疾患、神経変性疾患etc.、あらゆる病態において重要な役割を担っている。 ハンガリーのCserépら(Ádám Dénesのグループ)は、マウスやヒトの脳内で、ミクログリアが独特の動 […] 続きを読む
家族性ADの変異を持ちながら認知症を発症しなかったのはなぜ? 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年11月24日 Original Article Presenilin1 E280A変異(PSEN1 E280A)は家族性アルツハイマー病(Familial Alzheimier's disease: FAD)の原因となる最も多い遺伝子変異である。 ハーバード大学のAr […] 続きを読む
BiogenがAducanumabを復活 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年10月26日 Original Article 半年ほど前にPhase 3 trialが失敗に終わった……と思われていたAducanumabですが、 Biogenの自社グループがデータを再検証・再解析した結果、有意にポジティブととらえられたため、FDAの承認を目指して […] 続きを読む
同性愛に遺伝子が関与するか 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年9月29日 Original Article 社会では、2-10%の人達が、同性のみ or 同性と異性両方のパートナーを持つと言われている。 双子や家族歴などを調べた研究結果では、これらの傾向に一部遺伝子の関与が示唆されてきたが、複雑性を調べるには検定力不足なものが […] 続きを読む
年を取ると脳が固くなり…… 更新日:2024年2月3日 公開日:2019年9月1日 Original Article 加齢により、脳内の幹細胞・前駆細胞達の機能が喪失していく事はよく知られている。 では、加齢における何の要素が原因となっているのだろうか? 英ケンブリッジ大学のSegel, Chalutらは、オリゴデンドロサイト前駆細胞( […] 続きを読む
TMEM106BはPDとFTLDの認知機能低下のリスク因子 更新日:2022年3月30日 公開日:2019年7月23日 Original Article 以前は全く別の疾患と考えられていたものが、共通のリスク因子や病理を持つことが多いという認識が広まり、神経変性疾患の枠組みも大きく変わってきていると感じます。 今回の論文は、frontotemporal lobar deg […] 続きを読む
Aβが脳内血管を収縮させる 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年7月8日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease: AD)では、脳血流量(cerebral blood flood: CBF)が低下している。そのメカニズムはどうなっているのか。 英ロンドン大学のNortley, […] 続きを読む
CSFタウ ↑ はその後の認知機能低下と相関する 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年7月5日 Original Article スペインAugust Pi i Sunyerバイオメディカル研究所のLorenaらの研究グループは、ADバイオマーカーと長期的な認知機能低下について検証した。 対象者:認知機能正常者(cognitively and bi […] 続きを読む
Aβに集まる老化OPCを除去すると認知機能が改善する? 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年5月15日 Original Article Aβプラークはアルツハイマー病(Alzheimer's disease; AD)のhallmarkである。 NIHのZhang, Mattsonらは、AD患者の脳内およびADマウスモデル(APP/PS1)の脳内を調べ、A […] 続きを読む
ADの脳内では神経新生の数が減っている 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年5月7日 Original Article 脳内の神経新生は、大人になってからは脳室下帯→嗅球や、海馬の歯状回など、一部の領域に限られる。 スペインのLorens-Martinらは、アルツハイマー病(Alzheimer's disease:AD)で最も障害される海 […] 続きを読む
NSAIDsのアルツハイマー病の治験中止:INTERPAD 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年5月2日 Original Article 疫学的には、非ステロイド抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs: NSAIDs) は認知症の発症を予防できる可能性が示唆されてきた。 けれども、今まで多くのNSAIDsの認知 […] 続きを読む
慢性外傷性脳症のタウはADとちょっと違う 更新日:2024年2月3日 公開日:2019年4月15日 Original Article 慢性外傷性脳症(Chronic traumatic encephalopathy, CTE)は、何回も頭部に衝撃を受けた人等に起こる、脳内の神経変性性タウタウオパチーである。 CTEでは、過リン酸化したタウが、脳皮質の浅 […] 続きを読む
音と光でアルツハイマー病を予防 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年4月6日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's deisease:AD)では、神経活動が異常となり、これがさらにAD病理を悪化させる事が知られている。 ガンマ振動(gamma oscillations)と呼ばれる、神経活動の3 […] 続きを読む
朝型人間は幸福度が高い 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年3月28日 Original Article 「朝型人間」か「夜型人間」かの違いは、メンタルヘルスに影響を及ぼすようだ。 イギリスのDevon&Exeter病院のJones、Weedonらは、UKバイオバンクや23andMeの参加者ら697,828人のデータを解析し […] 続きを読む
バイオジェンとエーザイがアデュカヌマブの臨床第Ⅲ相試験を中止 更新日:2024年2月7日 公開日:2019年3月23日 Original Article バイオジェンとエーザイが、アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI due to AD)および軽度AD患者を対象にした、 アデュカヌマブの有効性、安全性を評価する臨床第III相国際共同試験(ENGAGE試験、EMERG […] 続きを読む
CCR5を抑えると、脳梗塞や脳損傷後の機能回復が上がる 更新日:2022年5月30日 公開日:2019年3月17日 Original Article 脳卒中や外傷性脳損傷(Traumatic brain injury:TBI)後の運動機能や認知機能障害は、生活の質を大幅に低下させる。 脳卒中/TBI後の機能回復をいかに促進させるかは、重要な課題である。 近年、C-C […] 続きを読む
運動がアルツハイマー病に効果的な理由 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年3月11日 Original Article 運動が認知機能に良い影響をもたらすという研究結果は多数報告されている。 インスリン、レプチン、GLP1、グルココルチコイドなど、中枢神経以外で産生されるホルモンが神経保護やシナプスの可塑性などを介して、認知機能向上を促す […] 続きを読む
β-シヌクレイン反応性T細胞による、新しい多発性硬化症モデル 更新日:2024年2月3日 公開日:2019年3月11日 Original Article 多発性硬化症(Multiple Sclerosis: MS)は、以前まで主に脳の白質を障害する疾患と考えられてきたが、最近では、脳の灰白質にも障害を起こすと考えられるようになった。 特に、灰白質の障害は、脳の萎縮および病 […] 続きを読む
C9orf72変異による繰り返しペプチド(PR)が神経変性を起こすメカニズム 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年3月5日 Original Article 前頭側頭型認知症(Frontotemporal dementia: FTD)と筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis: ALS)は共通の臨床症状、遺伝子異常、病理像を呈する。 染色 […] 続きを読む
女性の方がタウが溜まりやすい……模様 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年3月1日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease)における性差は多数報告されており、一般的には女性の方がリスクが高いと言われている。 マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hosp […] 続きを読む
TDP-43による神経変性にstathmin-2が関与する 更新日:2024年1月14日 公開日:2019年2月25日 Original Article 筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis: ALS)の多くの症例と、前頭側頭型認知症(Fronttemporal dementia:FTD)の約45%の症例でDNA-binding […] 続きを読む
ポスドク時代のメンターがその後のキャリアを決める 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年2月19日 Original Article研究生活 ちょっと前のNature Communicationsに面白い研究が載っていて、先月のNature Carrer Newsでも取り上げられていたのですが、最近、その内容を思い出すことが多くなりました。 若い […] 続きを読む
睡眠不足でタウもたまる 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年2月13日 Original Article 睡眠―覚醒のサイクルは、脳間質(interstitial fluid: ISF)と脳脊髄液(cerebrospinal fluid: CSF)中のアミロイドβ(amyloid-β: Aβ)レベルを調節している。さらに、慢 […] 続きを読む
歯周病がアルツハイマー病の原因に!? 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年2月4日 Original Article 歯周病菌の一つであるPorphyromanas gingivalis (P. gingivalis)は、歯周病を引き起こすだけでなく、アルツハイマー病(Alznerimer's disease: AD)のリスク因子として […] 続きを読む
アルツハイマー病では興奮性ニューロンの方が障害されやすいのはなぜ? 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年1月31日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease: AD)では、興奮性ニューロンが特に障害されやすい。それはなぜか? アルツハイマー病で興奮性ニューロンの方が障害されやすい 病的タウは興奮性ニューロンの方により蓄 […] 続きを読む
タウはAβより多くの染色体構造を変化させる 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年1月23日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease: AD)では、ゲノムワイド関連解析(Genome-wide association study: GWAS)などにより、遺伝的リスク因子が同定されているが、多くの […] 続きを読む
タウはAβの作用を支配して神経回路を障害する 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年1月16日 Original Article アミロイドβ(Amyloid beta: Aβ)とタウの神経原線維変化(neurofibrillary tanble: NFT)は神経回路の障害と認知機能低下に関与する。 Buscheらは、カルシウムイメージングと二光子 […] 続きを読む
補体の不活性化はアルツハイマー病のタウ病理を軽減する 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年1月7日 Original Article アルツハイマー病(AD)は、アミロイドβ(Amyloid beta: Aβ)と神経原線維変化(neurofibrillary tangles: NFTs)を特徴とする。 それに加え、ADでは神経炎症が顕著に起こっており、 […] 続きを読む
細胞内でのAPP遺伝子組み換えが孤発性アルツハイマー病のトリガーに!? 更新日:2022年3月3日 公開日:2018年12月29日 Original Article ヒトの脳内の多様性や複雑性は、普遍的なゲノムによってエンコードされていると考えられている。 脳内におけるゲノムのモザイク現象は、神経前駆細胞や神経細胞で同定され、コピー数の多様性(copy number variatio […] 続きを読む
診断がつかなかった患者さんに診断をつける取り組み 更新日:2022年3月3日 公開日:2018年12月28日 Original Article 世の中には、高度な検査を行っても診断のつかない患者が多く存在する。 The Undiagnosed Disease Network (UDN) は、そんな診断のつかない患者に、さまざまな検査法で病名を特定す […] 続きを読む
新たなタウオパチー? 更新日:2022年3月3日 公開日:2018年12月23日 Original Article "Nodding syndrome(うなずき症候群)" は、原因不明の疫病で、東アフリカの自給農業をしている地域の子供達に発症している。 Pollanenらは、北ウガンダのアチョリ族で、NSを発症して死亡したの13歳ー1 […] 続きを読む