慢性外傷性脳症のタウはADとちょっと違う 更新日:2024年2月3日 公開日:2019年4月15日 Original Article 慢性外傷性脳症(Chronic traumatic encephalopathy, CTE)は、何回も頭部に衝撃を受けた人等に起こる、脳内の神経変性性タウタウオパチーである。 CTEでは、過リン酸化したタウが、脳皮質の浅 […] 続きを読む
音と光でアルツハイマー病を予防 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年4月6日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's deisease:AD)では、神経活動が異常となり、これがさらにAD病理を悪化させる事が知られている。 ガンマ振動(gamma oscillations)と呼ばれる、神経活動の3 […] 続きを読む
朝型人間は幸福度が高い 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年3月28日 Original Article 「朝型人間」か「夜型人間」かの違いは、メンタルヘルスに影響を及ぼすようだ。 イギリスのDevon&Exeter病院のJones、Weedonらは、UKバイオバンクや23andMeの参加者ら697,828人のデータを解析し […] 続きを読む
バイオジェンとエーザイがアデュカヌマブの臨床第Ⅲ相試験を中止 更新日:2024年2月7日 公開日:2019年3月23日 Original Article バイオジェンとエーザイが、アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI due to AD)および軽度AD患者を対象にした、 アデュカヌマブの有効性、安全性を評価する臨床第III相国際共同試験(ENGAGE試験、EMERG […] 続きを読む
CCR5を抑えると、脳梗塞や脳損傷後の機能回復が上がる 更新日:2022年5月30日 公開日:2019年3月17日 Original Article 脳卒中や外傷性脳損傷(Traumatic brain injury:TBI)後の運動機能や認知機能障害は、生活の質を大幅に低下させる。 脳卒中/TBI後の機能回復をいかに促進させるかは、重要な課題である。 近年、C-C […] 続きを読む
運動がアルツハイマー病に効果的な理由 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年3月11日 Original Article 運動が認知機能に良い影響をもたらすという研究結果は多数報告されている。 インスリン、レプチン、GLP1、グルココルチコイドなど、中枢神経以外で産生されるホルモンが神経保護やシナプスの可塑性などを介して、認知機能向上を促す […] 続きを読む
β-シヌクレイン反応性T細胞による、新しい多発性硬化症モデル 更新日:2024年2月3日 公開日:2019年3月11日 Original Article 多発性硬化症(Multiple Sclerosis: MS)は、以前まで主に脳の白質を障害する疾患と考えられてきたが、最近では、脳の灰白質にも障害を起こすと考えられるようになった。 特に、灰白質の障害は、脳の萎縮および病 […] 続きを読む
C9orf72変異による繰り返しペプチド(PR)が神経変性を起こすメカニズム 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年3月5日 Original Article 前頭側頭型認知症(Frontotemporal dementia: FTD)と筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis: ALS)は共通の臨床症状、遺伝子異常、病理像を呈する。 染色 […] 続きを読む
女性の方がタウが溜まりやすい……模様 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年3月1日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease)における性差は多数報告されており、一般的には女性の方がリスクが高いと言われている。 マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hosp […] 続きを読む
TDP-43による神経変性にstathmin-2が関与する 更新日:2024年1月14日 公開日:2019年2月25日 Original Article 筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis: ALS)の多くの症例と、前頭側頭型認知症(Fronttemporal dementia:FTD)の約45%の症例でDNA-binding […] 続きを読む
ポスドク時代のメンターがその後のキャリアを決める 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年2月19日 Original Article研究生活 ちょっと前のNature Communicationsに面白い研究が載っていて、先月のNature Carrer Newsでも取り上げられていたのですが、最近、その内容を思い出すことが多くなりました。 若い […] 続きを読む
睡眠不足でタウもたまる 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年2月13日 Original Article 睡眠―覚醒のサイクルは、脳間質(interstitial fluid: ISF)と脳脊髄液(cerebrospinal fluid: CSF)中のアミロイドβ(amyloid-β: Aβ)レベルを調節している。さらに、慢 […] 続きを読む
歯周病がアルツハイマー病の原因に!? 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年2月4日 Original Article 歯周病菌の一つであるPorphyromanas gingivalis (P. gingivalis)は、歯周病を引き起こすだけでなく、アルツハイマー病(Alznerimer's disease: AD)のリスク因子として […] 続きを読む
アルツハイマー病では興奮性ニューロンの方が障害されやすいのはなぜ? 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年1月31日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease: AD)では、興奮性ニューロンが特に障害されやすい。それはなぜか? アルツハイマー病で興奮性ニューロンの方が障害されやすい 病的タウは興奮性ニューロンの方により蓄 […] 続きを読む
タウはAβより多くの染色体構造を変化させる 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年1月23日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease: AD)では、ゲノムワイド関連解析(Genome-wide association study: GWAS)などにより、遺伝的リスク因子が同定されているが、多くの […] 続きを読む
タウはAβの作用を支配して神経回路を障害する 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年1月16日 Original Article アミロイドβ(Amyloid beta: Aβ)とタウの神経原線維変化(neurofibrillary tanble: NFT)は神経回路の障害と認知機能低下に関与する。 Buscheらは、カルシウムイメージングと二光子 […] 続きを読む
補体の不活性化はアルツハイマー病のタウ病理を軽減する 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年1月7日 Original Article アルツハイマー病(AD)は、アミロイドβ(Amyloid beta: Aβ)と神経原線維変化(neurofibrillary tangles: NFTs)を特徴とする。 それに加え、ADでは神経炎症が顕著に起こっており、 […] 続きを読む
細胞内でのAPP遺伝子組み換えが孤発性アルツハイマー病のトリガーに!? 更新日:2022年3月3日 公開日:2018年12月29日 Original Article ヒトの脳内の多様性や複雑性は、普遍的なゲノムによってエンコードされていると考えられている。 脳内におけるゲノムのモザイク現象は、神経前駆細胞や神経細胞で同定され、コピー数の多様性(copy number variatio […] 続きを読む
診断がつかなかった患者さんに診断をつける取り組み 更新日:2022年3月3日 公開日:2018年12月28日 Original Article 世の中には、高度な検査を行っても診断のつかない患者が多く存在する。 The Undiagnosed Disease Network (UDN) は、そんな診断のつかない患者に、さまざまな検査法で病名を特定す […] 続きを読む
新たなタウオパチー? 更新日:2022年3月3日 公開日:2018年12月23日 Original Article "Nodding syndrome(うなずき症候群)" は、原因不明の疫病で、東アフリカの自給農業をしている地域の子供達に発症している。 Pollanenらは、北ウガンダのアチョリ族で、NSを発症して死亡したの13歳ー1 […] 続きを読む
ヒト由来成長ホルモン投与によりアミロイドβが伝染した可能性を検証 更新日:2024年2月3日 公開日:2018年12月18日 Original Article 著者らは、以前、死後脳の下垂体から抽出・精製したヒト由来成長ホルモン(human cadaveric pituritary-derived grouth hormone:c-hGH)投与により、医原性クロイツフェルト・ヤ […] 続きを読む
ポリ(ADPリボース)はパーキンソン病におけるα-シヌクレイン病理を誘導する 更新日:2024年2月3日 公開日:2018年12月11日 Original Article パーキンソン病(PD)の病態において、α-シヌクレイン(α-Syn)のモノマーが凝集し、最終的に細胞死を誘導する。病的α-Synは細胞から細胞へ伝播し、パータナトス(Parthanatos)による細胞死に関与する。 今回 […] 続きを読む
TDP-43とRNAはアミロイド様の筋顆粒を形成し、筋再生に関与する 更新日:2022年3月3日 公開日:2018年11月30日 Original Article ALSや封入体筋炎等の神経変性疾患で、TDP-43タンパクは細胞体に凝集体を形成している。しかし、ほとんどの患者には、TARDBP(TDP43をコードする遺伝子)の変異はなく、発症のメカニズムは不明である。 Vogler […] 続きを読む
老化したグリア細胞を除去すると、タウ病理と認知機能低下が軽減する 更新日:2024年2月3日 公開日:2018年11月23日 Original Article 細胞の老化は不可逆的な細胞周期の停止に特徴的な分泌の表現型を伴う現象で、様々な細胞内および細胞外の要因から引き起こされる。 p16INK4Kという細胞周期停止タンパクは、加齢に伴う組織の変性を促し、動脈硬化や関節炎などに […] 続きを読む
虫垂を切除するとパーキンソン病の発症リスクが減る 更新日:2024年2月3日 公開日:2018年11月9日 Original Article パーキンソン病(PD)では、異常に凝集したα-シヌクレイン(α-Syn)が脳内や消化管に蓄積する。 Killingerらは、虫垂がPDの発症リスクや病態に関連するかどうか調べた。 虫垂を切除するとパーキンソン病の発症リス […] 続きを読む
神経変性と神経炎症を再現したアルツハイマー病の3D培養モデル 更新日:2022年3月3日 公開日:2018年11月3日 Original Article アルツハイマー病(AD)は、Aβ蓄積、過リン酸化タウ、グリアの活性化および神経細胞死を特徴とする。 しかしながら、いいモデルが存在しないことからAD病理の詳細な機序は不明である。 Josephらは、神経細胞 […] 続きを読む