ママ研究者の雑記帳

3人の子持ち研究職の日々あれこれ

「タウオパチー」の記事一覧

PSPとCBDの脊髄にTDP-43病理

前頭側頭葉変性症(Frontotemporal lobar degeneration, FTLD) は、人格変化、情動異常、言語障害などを特徴とする認知症の1つで、若年性認知症(65歳以下)の症例数としては、アルツハイマ […]
cell-rep-2021-tau-HMGB1-senescence-eyecatch

タウのオリゴマーはアストロサイトの老化および HMGB1 分泌を促し、神経障害や認知機能障害を悪化させる

神経変性疾患分野では、老化細胞 (senescent cells) への注目が集まっていると思います。 以前、老化したグリアを除去するとモデルマウスのタウ病理と認知機能が改善したという論文を紹介しましたが、 今回は、その […]
脳腸相関

脳腸相関(gut-brain axis)をADマウスで検証

「脳」と「腸」の関係は深く、「脳腸相関(gut-brain axis)」と呼ばれています。 脳から投射される神経シグナルは腸管運動に影響して、ストレスで便秘になったり下痢になったりします。 反対に、腸内細菌等、腸の状態に […]
血漿中のptau217

p-tau217は、血漿測定でも優秀

以前、p-tau181が血漿サンプルで測定可能で、かなりアルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)特異的なバイオマーカーになり得る [1, 2]、という話(こちら)をしました。 また、別のタウリン […]
PSPのPET

PSPのバイオマーカー

進行性核上性麻痺(Progressive supranuclear palsy, PSP)は、 核上性注視障害、姿勢反射障害による易転倒性、認知症などを主症状とする慢性進行性の変性疾患で、 病理学的には、4リピートタウの […]
デキストラン硫酸使用の合成タウ凝集体は野生型マウス脳内で伝播する

合成タウでもWTマウス脳内を伝播可能

タウ屋以外の人にとってはちょっとマニアックな話かもしれませんが…… タウP301Sのトランスジェニックマウス [1] やタウオパチー [2] [3] の脳から抽出したタウ凝集体を野生型マウスに接種すると、 レシピエントの […]
Nature-2020-LRP1とタウ

LRP1がタウ取り込みの鍵?

アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)や前頭側頭葉変性症(frontotemporal lober degeneration, FTLD)で主要な病的タンパクとして注目されているタウが、細胞間 […]
Brain-2020-NbM-Fig

前脳基底部の変性が先、かも

アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) 患者の神経イメージングや、ADモデル動物の解析では、ADによる神経変性は嗅内皮質から始まり、側頭頭頂葉皮質へと広がるとされる。 しかし、マイネルト基底 […]
睡眠不足

睡眠不足でタウもたまる

睡眠―覚醒のサイクルは、脳間質(interstitial fluid: ISF)と脳脊髄液(cerebrospinal fluid: CSF)中のアミロイドβ(amyloid-β: Aβ)レベルを調節している。さらに、慢 […]
うなずき症候群

新たなタウオパチー?

"Nodding syndrome(うなずき症候群)" は、原因不明の疫病で、東アフリカの自給農業をしている地域の子供達に発症している。 Pollanenらは、北ウガンダのアチョリ族で、NSを発症して死亡したの13歳ー1 […]
老化細胞とタウ

老化したグリア細胞を除去すると、タウ病理と認知機能低下が軽減する

細胞の老化は不可逆的な細胞周期の停止に特徴的な分泌の表現型を伴う現象で、様々な細胞内および細胞外の要因から引き起こされる。 p16INK4Kという細胞周期停止タンパクは、加齢に伴う組織の変性を促し、動脈硬化や関節炎などに […]