alone

とある日曜日。

いつものように夫が皆に声をかけました。

「よし、掃除も終わったし、今から川に魚を捕まえに行こう!」

 

ところが⋯⋯

生き物係の長女(小6)は受験のため、塾の日曜特訓の真っ最中。

残った長男(中2)と次男(小3)は、夏の暑さにやられて、最近インドア思考になっていました。

「えー、、、暑いし⋯⋯あと、暑いし⋯⋯今日はやめとこうかな。」

 

仕方がないので、今回は夫と私と二人ぼっちで川に遊びに行くことに⋯⋯。

二人ぼっちで川原に

川原に到着すると、夫はいつものように川に足を入れて、魚やらエビやらを捕まえていきます。

私は、とりあえず日陰で涼みながら、捕獲の様子を携帯のカメラに収めていきました。

alone-3

夏なので生き物はたくさん活動しており、川底をすくえば色々ないきものが網にかかってきます。彼は、あっちへばしゃばしゃ、こっちへばしゃばしゃと、縦横無尽に川底を漁り、小魚やらエビやらタニシやらを捕まえていきました。

「ドンコを捕まえたいんだけど、なかなか捕まらないな。。。」

 

ドンコは、以前川の水が干上がった時に、水たまりからたくさんレスキューした魚。

普段は石の下などにいることが多いらしいのですが、川の水が戻ってからはなかなか捕まえられません。

 

「⋯⋯もうそろそろ諦めてもいいんじゃない?帰ろうよ。」

このままだと日が暮れるまで川を漁ってそうな夫に向かって、私は声をかけました。

「うーん、あとちょっと⋯⋯。」

なかなか諦めず

「子供達がいないのに、よく一人でここまで楽しめるな。」

私は同じような写真をとるのにも飽きてきて、足を水につけてパシャパシャと涼んでいました。

 

「⋯⋯もう、先に帰っとくよ。」

私がそう言うと、彼はようやく川から上がってきました。

 

「他の魚はいっぱいとれたんだけどなー。」

彼はまだ未練が残っているようですが、とりあえず今回は引き上げる事に。

帰り支度をしていると

私達が諦めて帰り支度をしていると、男の子2人と、彼らのお父さんと思われる人が、川の下流の方からやってきました。

3人は胴付長靴を着用し、大きな長網を持っていて、私達とは比べ物にならない程の本格スタイル。

そして、手に持っていた水槽を見ると、

「すごい!大きい!」

 alone-2 

水槽の中には、大きなザリガニとエビが、複数匹入っていました。

 

「この川にはこんなに大きなザリガニがいるんですか?」

私達が尋ねると、

「奥の方には結構いますよ。このザリガニとか、エビとか⋯⋯これは、ドンコですね。」

ドンコ!

「え、これ、ドンコですか!?」

夫が尋ねました。

私達が去年捕まえたのは、大きくても体調3cmくらいのもの。

彼らが捕まえたドンコは、7cm以上はあります。

 

「よければ差し上げますよ。どうせ僕達は家で飼えないので、帰る前に川に戻すつもりでしたので。」

「本当にいいんですか!」

 



 

とゆーことで、私達は思わぬ形で大きなドンコをゲットしました。

ザリガニもいただけるということだったのですが、共食いしたり、水が汚れて臭いやすくなったりとちょっと大変と言われたので、今回は遠慮してドンコだけにしました。

 

「早く帰って子ども達に見せよう!そしたら次は一緒に川に行きたいって言うかも。」

彼は、自分が収穫した小魚/エビ/タニシを入れた水槽と、いただいたドンコを入れた水槽を大事そうに抱えて、いそいそと自宅へ戻って行きました。

にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へ
金魚と川の生態系シリーズ