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2020年

アスピリンは認知機能低下を防げなさそう

Aspirin in Reducing Events in Elderly (ASPREE) studyの結果が発表された。 インシデントのアルツハイマー病(Alzheimer’s disease, AD)、軽度認知機能障害(mild cognitive impairment, MCI)、その他の認知機能低下の患者さんを対象に、低用量アスピリンが認知機能低下を防げるかコホート研究を行っ […]

血漿中P-tau181はADの有望なマーカーとなり得る

先月のNature Medicineに抱き合わせで発表された、血漿P-tau181に関する報告を2報紹介します。 血漿中P-tau181はADの有望なマーカーとなり得る スウェーデン・Lund 大学からの報告 1つ目の論文はこちら (概要) アルツハイマー病(Alzheimer’s disease, AD)では、血漿中のタウ181のリン酸化が増加している模様。 スウェーデンのLund大 […]

ACEIs/ARBsとCOVID-19の関連についての続報いろいろ

先日、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(antiogensinconverting enzyme inhibitor, ACEI)やアンジオテンシンII受容体拮抗薬(angiotensin II receptor blocker, ARB)の服用がCOVID-19重症化のリスクかも、という仮説を取り上げました(こちら)が、 それらを内服する人達が不安になっている事を受け、 米国心臓協会(AHA)、米 […]

歯状回苔状細胞のシナプス障害/記憶障害にmiR-128のSTIM2抑制が関与する

中国华中科技大学(Huazhong University of Science and Technology)のLuらのグループは、以前、歯状回にある苔状細胞(mossy cells, MCs)は、記憶の正確性に関与するという事を報告していた。 アルツハイマー病(Alzheimer’s disease, AD)では、細胞死よりも先にシナプス障害がおこると報告されている。であれば、 海馬 […]

遺伝子による脳の構造の違い

大脳皮質は、様々な情報を処理する。 magnetic resonance imaging (MRI) で解析される、ヒトの大脳皮質の表層や厚さは、神経学的、精神学的、行動学的な機能と相関する事が知られている。 けれども、遺伝子多型が大脳皮質の構造に影響するかどうか、今まで明らかではなかった。 今回、オーストリア、アメリカ、オランダ etc.の研究グループは、遺伝子多型と脳皮質の構造の違いについて調 […]

脳マッピング:手の運動を司る領域は、体全体の運動の時も連動して活動している

脳の様々なエリアは連携して思考や運動など様々な活動をコントロールしている。 しかし、今までの機能的MRI(functional magnetic resonance imaging, fMRI)や脳波(electroencephalogram, EEG)では、グリア等、様々な細胞の電気活動も一緒にひろうため、神経1細胞あたりの電気活動を観察する事はできなかった。 また、ホムンクルスが提唱されてから […]

血漿中のタウ/ニューロフィラメント/Aβは認知症のバイオマーカーとして有効

脳脊髄液(cerebrospinal fluid, CSF)中のタウ、ニューロフィラメント(neurofilament light chain, FfL)、アミロイドβ(Aβ)は、アルツハイマー病(Alzheimer’s disease, AD)のバイオマーカーとして広く使われている。 より非侵襲的な血漿で同じように測定できないだろうか?   英Wolf、蘭Ghanbariら […]

アルツハイマー病にフェロトーシスが関与?

アルツハイマー病(Alzheimer’s disease, AD)では、βアミロイド(Amyloid beta, Aβ)やタウ病理と共に、鉄代謝の障害が起こっている。 フェロトーシスは最近同定された鉄依存性の細胞死であるが、AD病理との関連は明らかではなかった。 英King大学のSoらのグループは、タンパク解析やメタボローム解析などを組み合わせて、AD患者(n = 7)と認知機能正常コ […]

BCG接種がCOVID-19に有効か検証予定

結核 etc. の予防接種として世界で広く使用されているBacille Calmette-Guerin (BCG) を接種することで、COVID-19の発症や重症化を抑制するかどうか調べる臨床試験が、ヨーロッパやオーストラリアで検討されているそうです。 BCG接種がCOVID-19に有効か検証予定 オーストラリア・メルボルンのMurdoch Children’s Research In […]

SERP1はγセクレターゼ機能を調節してAβ産生に関与する

γセクレターゼは、アミロイド前駆タンパク(amyloid protein precuror, APP)を切断し、アミロイドβ (amyloid beta, Aβ)産生に関与する。 γセクレターゼの機能を調節する分子機構はいくつかあるが、Notchシグナリング等、APP以外のγセクレターゼ機能にも影響してしまうため、アルツハイマー病(Alzheimer’s disease, AD)への臨 […]

大脳皮質にアストロサイトの層

大脳皮質には6層の興奮性神経細胞の層がある。 では、グリアの層は? 特に、アストロサイトは脳内の細胞の50%を占め、神経細胞の機能維持等、色々な役割を果たしている。   英ケンブリッジ大学のBayraktar, Rowitchらの研究グループは、large-area spatial transcriptomic (LaST) mapを用いて、1細胞あたりの遺伝子発現量を調べ、アストロサイ […]

仮説:ACE阻害剤とARBの服用はCOVID-19の重症化リスクかも

米ルイジアナ州立大学のDiaz氏は、降圧薬内服歴とCOVID-19重症化との関連についての仮説を発表した。 仮説:ACE阻害剤とARBの服用はCOVID-19の重症化リスクかも アンジオテンシン変換酵素阻害薬(angiotensin-converting enzyme inhibitors, ACEIs) とアンジオテンシン受容体拮抗薬(angiotensin receptor blockers, […]

認知の柔軟性を上げる遺伝子変異

K+チャネル機能は脳機能を調節する。 National Institute of Child Health and Human DevelopmentのHoffmanらのグループは、peptidyl-prolyl cis–trans isomerase NIMA-interacting 1 (Pin1) が、A型K+チャネルサブユニット Kv4.2 とその補助サブユニット dipept […]

ビタミンB12でPDの認知症予防?

ビタミンB12でPDの認知症予防? 米メイヨークリニックのSavicaらの研究グループは、パーキンソン病 (Parkinson’s disease, PD) の患者の血漿中ビタミンB12(VitB12)レベルを調べた。 結果、PDで認知症を発症しなかった患者群で血漿中のVitB12レベルが高かった(648.5 ng/L vs 452 ng/L, p < 0.05) 。 VitB1 […]

パーキンソン病にニューチュリン遺伝子治療……結果は?

米シカゴのRush大学のChu, Kordower et al., は、パーキンソン病(Parkinson’s disease, PD)の患者で、AAV2-neurturin (CERE120) の遺伝子治療後8-10年で死亡した検体を病理解析した。 ニューチュリン遺伝子治療後のPD脳の病理 CERE120は、1例は両側被殻に接種され(術後10年)、もう1例は両側被殻と両側黒質緻密部に […]

ADリスク因子を多角的にパスウェイ解析

米メイヨークリニックのZhao, Buらのグループは、ADのリスク因子である、加齢、APOEジェノタイプ、性別について、Morecular pathwayの変化を調べた。 彼らは、human apoE2-/apoE3/apoE4マウス × young (3mo)/middle (12mo)/old (3mo) × オス/メス の群に分け、脳組織のトランスクリプトーム解析、血漿のメタボローム解析を行 […]

前脳基底部の変性が先、かも

アルツハイマー病 (Alzheimer’s disease, AD) 患者の神経イメージングや、ADモデル動物の解析では、ADによる神経変性は嗅内皮質から始まり、側頭頭頂葉皮質へと広がるとされる。 しかし、マイネルト基底核(nucleus basalis of Meynert, NbM) の変性の方が嗅内皮質よりも早く変性するというデータもある。 マイネルト基底核は前脳基底核に存在する […]

オーストラリア東部では山火事による健康被害が凄い

気候変動により、オーストラリアでは山火事が多発している。 その頻度は例年よりも30%増。 それにより、2019年四半後期から2020年にかけてのオーストラリアでの健康被害も急増している。 山火事との関連が示唆される健康被害による死者の数は417人、1,305人が救急処置を必要とする喘息発作で入院した。さらに3,151人が心疾患や呼吸器疾患で入院した。 心疾患や呼吸器疾患、急性喘息等で入院、死亡した […]

TNFをブロックするとADのリスクが減る

慢性関節リウマチ(rheumatoid arthritis, RA)で、Tumor Necrosis Factor (TNF) 阻害剤(etanercept, adalimumab, infliximab)を服用している5600万人の患者を調べた。あと、methotrexate。 RA自体はADのハイリスク(AOR = 1.37, p<0.0001)だった。 TNF阻害薬を服用していた患者は […]

ADリスク遺伝子BIN1はシナプス伝達を上げる

Bridging integrator 1(BIN1)は、BAR adaptor protein familyのメンバーで、late-onset Alzheimer disease (AD)のリスク因子であり、Aβ産生、タウのリン酸化、ミクログリア機能に関連する。 米USF Morsani大学のThinakaranらの研究グループは、この遺伝子がシナプス伝達機能に関与している事を明らかにした。 A […]

新型コロナウイルス—Update(NIH)

National Institutes of Health(NIH)のHPより。 状況概要 (3/21/2020 NIH更新情報) Centers for Disease Control and Prevention (CDC) は、新型コロナウイルスのパンデミックに対応し、公開情報を更新し続けています。 人から人へと伝染する新型コロナウイルスは、coronavirus disease 2019( […]

APOEはシヌクレイノパチーにも関係あり?

APOE4はアルツハイマー病(Alzheimer’s disease: AD)の最大のリスクファクターで、アミロイドβ(Aβ)病理の増悪因子として働く。 一方で、APOE4はレヴィ小体型認知症(Dementia with Lewy body: DLB)や認知症を伴うパーキンソン病(Parkinson’s desease dementia: PDD)のリスクファクターとしても […]

脳血流と脳血管抵抗を調節する括約筋

脳血流(Cerebral blood flow: CBF)は神経活動によって巧みに変化し、Neurovascular couplingと呼ばれる。 デンマーク・コペンハーゲン大学のGrubb、Lauritzenらのグループは、penetrating arteriolesとcapillariesの接合部に存在するprecapillary sphincters(前毛細血管括約筋)が、毛細血管血流量を調 […]

ミクログリアが神経細胞を触診し……

ミクログリアは、脳卒中、てんかん、精神疾患、神経変性疾患etc.、あらゆる病態において重要な役割を担っている。 ハンガリーのCserépら(Ádám Dénesのグループ)は、マウスやヒトの脳内で、ミクログリアが独特の動きをして神経細胞の機能をチェックしている事を見出した。 ミクログリアが神経細胞を触診し…… 彼らは、CX3CR1+/GFPトランスジェニックマウスを作製し、その脳内をライブイメージ […]