TMEM106Bのコア蛋白の蓄積がTDP-43の病態に関与 公開日:2024年3月5日 Original Article TMEM106Bは、TDP-43陽性封入体を伴う前頭側頭葉変性症(frontotemporal lobar denegeration with TDP-43 immunoreactive inclusions, FTLD […] 続きを読む
LATEでもcryptic splicingが増えている 更新日:2024年2月29日 公開日:2024年2月26日 Original Article 先日、TDP-43プロテイノパチーにおける cryptic exons の発現が筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis, ALS)などで発症前から増加するという論文 [1] を紹介 […] 続きを読む
「HDGFL2」のcryptic exon転写産物は、早期ALSのバイオマーカーとなり得るか? 公開日:2024年2月19日 Original Article TAR DNA-binding protein 43(TDP-43)には様々な機能が報告されていますが、その中でも重要なものとして、「遺伝子を正確に転写させる機能」があります。 筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic […] 続きを読む
TMEM106B凝集体はLATE症例にも多く存在していた 更新日:2023年6月16日 公開日:2023年6月15日 Original Article TMEM106Bは、後期エンドソーム/リソソームの膜タンパクで、TDP-43プロテイノパチーのリスク多型となる遺伝子の一つでもあり [1]、以前から注目されていました。 特に昨年、FTLD-TDPや、普通のAging脳内 […] 続きを読む
低複雑性ドメインのアミノ酸主鎖同士の水素結合が、特定のタンパクの液液相分離および凝集化に関与 更新日:2023年5月11日 公開日:2022年8月12日 Original Article タンパク質は、通常、20種類のアミノ酸がバランス良く含まれている事が多く、それらのタンパク質はAnfinsenのドグマに従い、特定の構造に折りたたまれます。 しかしながら、20%程度のタンパク質の中には、限られた種類のア […] 続きを読む
TDP-43のC末断片はゲル状の細胞内封入体を作る 更新日:2023年5月11日 公開日:2022年5月16日 Original Article 先日、TDP-43の凝集体はアミロイドフィブリル状の構造をしておらず、もっとグチャッとしている……のような内容の論文 [1] について考察しましたが、 それに関連して……今回は、TDP-43のC末断片(TDP-25)凝集 […] 続きを読む
神経変性疾患の新たなキープレイヤー!?③:FTLD-TDPにみられるアミロイドフィブリルはTDP-43じゃなくてTMEM106B!? 更新日:2023年5月11日 公開日:2022年4月10日 Original Article TMEM106B凝集体のcryo-EM解析第3段。 前回までのおさらいですが、最近、TMEM106B凝集体に関する論文がCellに1報、Natureに2報掲載されました。 Cellの論文は、アメリカ・コロンビア大学のDr […] 続きを読む
神経変性疾患の新たなキープレイヤー!?②:TMEM106Bの凝集体は神経疾患の他、健常高齢者脳内でも観察される 更新日:2022年4月7日 公開日:2022年4月6日 Original Article 前回 [1] に引き続き、 TMEM106Bに関する論文。 今回は、Nature誌に掲載された、イギリス・MRC研究所のDr. Goedert、Dr. Scheresらの研究グループからで、色々な神経変性疾患の他、健常高 […] 続きを読む
神経変性疾患の新たなキープレイヤー!?①:TMEM106Bの凝集体が色々な変性疾患で観察される 更新日:2022年4月4日 公開日:2022年4月2日 Original Article 先日、TMEM106Bに関する驚きの論文がCellに1報、Natureに2報掲載されました。 Cellの論文は、アメリカ・コロンビア大学のDr.Fitzpatric、カナダ・英コロンビア大学のDr.Mackenzieらの […] 続きを読む
PSPとCBDの脊髄にTDP-43病理 更新日:2022年3月25日 公開日:2022年3月21日 Original Article 前頭側頭葉変性症(Frontotemporal lobar degeneration, FTLD) は、人格変化、情動異常、言語障害などを特徴とする認知症の1つで、若年性認知症(65歳以下)の症例数としては、アルツハイマ […] 続きを読む
CHAMP7の核内集積がNPC異常のきっかけになり、ALS特有のTDP-43異所性凝集を誘導する 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年9月26日 Original Article 筋萎縮性側索硬化症 (Amyotrophic Lateral Sclerosis, ALS) は、主に上位下位の運動神経が障害されていく疾患で、約10%が家族性、90%が孤発性に発症します。 ALSで同定されているものの […] 続きを読む
外傷による核細胞質間輸送の障害がTDP-43病理を引き起こす 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年6月11日 Original Article 「頭部外傷 (traumatic brain injury, TBI) 」には、 一回の強い外傷によって生じる頭部外傷 複数回の慢性的な外傷によって生じる脳障害 に分けられます。 後者の中に、「慢性外傷性脳症 (chro […] 続きを読む
錐体路からTDP-43が広がるALSモデルマウス 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年3月27日 Original Article 筋萎縮性側索硬化症 (Amyotrophic Lateral Sclerosis, ALS) は、特に運動ニューロンの障害を特徴とする神経難病です [1]。 この運動神経の変性・細胞死が進行することで、数ヶ月から数年のペ […] 続きを読む
C9orf72ポリPRは、p53の転写調節を介して神経障害を誘導する 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年3月5日 Original Article 筋萎縮性側索硬化症 (Amyotrophic Lateral Sclerosis, ALS) 前頭側頭型認知症 (frontotemporal dementia, FTD) の2疾患には神経細胞内のTDP-43凝集体を主 […] 続きを読む
TDP43はAβのフィブリル化を阻害して、AD病理を増悪させる 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年12月27日 Original Article TAR DNA-binding protein 43 (TDP-43) は、筋萎縮性側索硬化症 (amyotrophic lateral sclerosis, ALS) や前頭側頭葉変性症(Frontotemporal […] 続きを読む
Tmem106bの完全欠損はFTLD-GRNマウスのフェノタイプを増悪させる 更新日:2022年3月30日 公開日:2020年11月4日 Original Article 今回は、前頭側頭葉変性症(Frontotemporal lobar degeneration, FTLD)の約半数を占める 「TDP43凝集体を伴うFTLD(FTLD-TDP)」 …に深く関与する、 Progranuli […] 続きを読む
認知機能低下の一番の要因は混合病理 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年10月14日 Original Article 心機能障害、糖尿病 (diabetes mellitus, DM)、心血管障害 (cardiovascular disease, CaVD) は、アルツハイマー病病理(Alzheimer's disease neurop […] 続きを読む
TMEM106BはPDとFTLDの認知機能低下のリスク因子 更新日:2022年3月30日 公開日:2019年7月23日 Original Article 以前は全く別の疾患と考えられていたものが、共通のリスク因子や病理を持つことが多いという認識が広まり、神経変性疾患の枠組みも大きく変わってきていると感じます。 今回の論文は、frontotemporal lobar deg […] 続きを読む
C9orf72変異による繰り返しペプチド(PR)が神経変性を起こすメカニズム 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年3月5日 Original Article 前頭側頭型認知症(Frontotemporal dementia: FTD)と筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis: ALS)は共通の臨床症状、遺伝子異常、病理像を呈する。 染色 […] 続きを読む
TDP-43による神経変性にstathmin-2が関与する 更新日:2024年1月14日 公開日:2019年2月25日 Original Article 筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis: ALS)の多くの症例と、前頭側頭型認知症(Fronttemporal dementia:FTD)の約45%の症例でDNA-binding […] 続きを読む
TDP-43とRNAはアミロイド様の筋顆粒を形成し、筋再生に関与する 更新日:2022年3月3日 公開日:2018年11月30日 Original Article ALSや封入体筋炎等の神経変性疾患で、TDP-43タンパクは細胞体に凝集体を形成している。しかし、ほとんどの患者には、TARDBP(TDP43をコードする遺伝子)の変異はなく、発症のメカニズムは不明である。 Vogler […] 続きを読む