7月4日は、アメリカ独立記念日(Independence Day)でした。
毎年、たくさんのイベントが開催されており、私達の住む町の公園でも、日中はカーニバル、夜は花火といった大きなイベントがあります。
花火はだいたい夜9時半から始まるのですが、うちの子供たちはいつも夜9時に就寝するので、私達は毎年、花火の音を寝室から聞くか聞かないか、といった感じで眠りに落ちていっていました。
けれども、今年はアメリカ在住中最後の Independence Day という事で、夜はいつもより夜更かしして、昼夜のイベントを楽しむ事にしました。
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まずは、昼間。
いつもの公園にはたくさんの屋台が出ていて、飲み物や食べ物、お菓子、遊び物コーナーなど、色々設置されていました。
パイの早食い競争イベントでは、立候補した子供たちが次々にパイを頬張っており、周りの大人たちも大いに盛り上がっていました。
子供たちは「cotton candy が食べたい!」と言って、綿飴コーナーに猛ダッシュ。
大きな綿飴をゲットしました。
遊び物コーナーには、輪投げやバスケット、ハンマーなど、昔なつかしのコーナーなどが設置されていました。
ちょっと奥にボールの的あてコーナーもあり、これはちょっとシュールでした。
ターゲットの横に水を張ったプールが設置されていて、その上には椅子があり、人が座っています。
ボールがターゲットに当たると、椅子が外れて、上の人は水中にドボン。
最後は手で的を押させてくれるので、どちらにしても椅子の上の人は水中に落ちていく事になり、彼はずぶ濡れのまま、何度も何度も飛び込んでいました。
一通りの遊びを満喫した頃、カーニバルの終了時間になりました。
「あー楽しかった。」
子供たちはそう言って、みんなで歩いてアパートまで帰りました。
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そして夜。
午後9時ごろ、様々な方向から花火の音が聞こえ出しました。
「早く行かないと!もう始まってるかもしれないよ。」
子供たちは大人たちを急かしながら、アパートを飛び出しました。
「あ、firefly がたくさん!」
久しぶりに夏の夜の庭に出ると、あたりにはホタルが飛び交っていました。
―― ああそうだった。ここでは夜、普通にホタルが飛んでいるんだった。
アメリカに来てしばらくの頃、夜、庭に飛び交うホタルを見た時、「きれいな川辺じゃなくてもこんなにたくさんのホタルがいるのか」と驚いた事を思い出しました。
子供たちはホタルを手で捕まえたり離したりしながら、再び公園に向かいました。
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公園には、昼間よりもたくさんの人達が訪れていました。
警察車両や消防車もたくさん待機していて、大勢の人達を誘導していました。
あたりには大きな音楽が鳴り響き、光り物をかぶった人達の動きがとても幻想的でした。
私達は、人混みを縫うようにして公園の真ん中に席を陣取り、花火が始まるのを待ちました。
そして午後9時半。
「10, 9, 8, .....3 ,2, 1...」
みんなでカウントダウンが始まり、
「0!」の号令と共に、色とりどりの花火が一斉に夜空に咲き乱れました。
「わーすごいすごい!!!」
花火は30分程続き、その間、みんなはずっと歓声を上げていました。
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空に咲く一面の花火を眺めながら、私は
―― このまま、帰りたくないなー。
と思いました。
アメリカのホタルって、体が大きいですよね。私は自宅前のカーブに置いておくゴミ箱にいつも甲虫がくっついていて、「ゴミムシ」と勝手に呼んでいたのですが、ある夜にキラキラとゴミ箱が光っていることを発見して、よく見るとホタルでした!ゴミムシなんて、ひどいですよね・・・。
確かに。今まで気づいていませんでしたが、日本で見たホタルより体が大きい気がします。
ちょっと種類が違うんですね。
手で簡単に捕まってくれるからちょっと申し訳ない気も……