パーキンソン病の生物学的定義/区分について提唱
パーキンソン病 (Parkinson’s disease, PD) の4大症状は、振戦、固縮、無動・寡動、姿勢反射障害と言われており、進行性に運動障害をきたします。 また、便秘、嗅覚障害、レム睡眠行動異常(Rapid eye movement (REM) sleep behavior disorder, RBD)、精神症状、認知症など、多彩な非運動症状をきたし、それらの多くは運動症状よ […]
パーキンソン病 (Parkinson’s disease, PD) の4大症状は、振戦、固縮、無動・寡動、姿勢反射障害と言われており、進行性に運動障害をきたします。 また、便秘、嗅覚障害、レム睡眠行動異常(Rapid eye movement (REM) sleep behavior disorder, RBD)、精神症状、認知症など、多彩な非運動症状をきたし、それらの多くは運動症状よ […]
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パーキンソン病(Parkinson’s disease, PD)は、黒質緻密部(substantia nigra pars compacta, SNc)のドパミン(DA)神経細胞が障害され、それに伴って振戦・固縮・動作緩慢・姿勢反射障害などのパーキンソン運動神経症状が現れます。 なぜこの部分のDA神経が最も障害されやすいかについては酸化ストレス [1] やカルシウム代謝 [2] 、投射 […]
α-シヌクレイン(α-synuclein, α-Syn)は、パーキンソン病(Parkinson’s disease, PD)やレヴィ小体型認知症(dementia with Lewy bodies, DLB)の主要病理であるレヴィ小体の構成蛋白の一つで、この蛋白をコードする遺伝子 SNCA の変異は、家族性PDの原因遺伝子の一つにもなっています。 SNCAの点変異 A53T [1] A […]
ミクログリアは脳内のお掃除屋さんで、アミロイドβ(Amyloid beta, Aβ)、タウ、αシヌクレイン(α-synuclein, α-syn)など、神経変性疾患に関わる様々な病的蛋白を貪食・分解・除去してくれています。 でも、ミクリグリアにだってキャパシティがあり、あまりにたくさんの病的蛋白を処理しなければならないと、お腹いっぱいですぐにキャパ超えしてしまいます。 そんな時、ミクログリア達はど […]
パーキンソン病 (Parkinson’s disease, PD) と多系統萎縮症 (Multiple system atrophy, MSA) の主体病理は α-シヌクレイン (α-synuclein, α-syn) の凝集体で、 その凝集体の構造の違いが、病理の脳内分布や臨床症状の違いに影響を与えている、という考えが一般的になっています [1] 。 以前、ベルギーの Dr. Bae […]
パーキンソン病 (Parkinson’s disease, PD) や多系統萎縮症 (Multiple system atrophy, MSA) の主要病理、レヴィ小体やオリゴデンドログリア細胞内嗜銀性封入体 (glial cytoplasmic inclusion, GCI) の主要成分は、α-シヌクレイン (α-synuclein, α-syn) と言われています。 1960年代か […]
神経変性疾患で大きなトピックとなっているタンパク凝集体の実験について。 リコンビナントのタウやα-シヌクレイン (α-synuclein, α-syn) の凝集体は、実際の患者さん脳内のタンパク凝集体と構造が異なることが、度々問題になってきました。 でも、ヒトの脳からタンパク凝集体を抽出するのは毎回大変だし、サンプル数も限られている…… という事で、うちのラボで必死になってやっているのが、 「ヒト […]
アミロイドβ (Amyloid beta, Aβ) もタウもα-シヌクレイン (α-synuclein, α-syn)も、 モノマー → オリゴマー → フィブリル とだんだん大きく凝集していき、 神経細胞やそれ以外の場所に蓄積していきます。 またフィブリル等の一部が離れてシードとなり、別の細胞内で新たなフィブリルを形成し、病態を伝播させるとも言われています。 このざっくりと3つに分 […]
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以前、A53T変異の入ったBAC-SNCA-Tgマウスを解析していた事があり、 その際、α-シヌクレイン(α-syn)のオリゴマー抗体(SynO1)とフィブリル抗体(SynF2)を使って、 α-synのオリゴマーが特定の部位で増加している、 という研究結果を報告しましたが… その時のアッセイで、 SynO1もSynF2も、ある程度まではモノマーに結合するなー SynO1はフィブリルに […]
α-シヌクレイン(α-synuclein, α-syn) は、ミクログリアを活性化し、神経障害に関与する事が知られていますが、その詳細なメカニズムについては議論が続いています。 アメリカNIH, NIAのDr. Kim, Dr. Masliahらの研究グループは、 α-synのオリゴマーがToll-like receptro2 (TLR2) を介してミクログリアを活性化し [1]、 nuclear […]
レム睡眠行動異常(rapid-eye-movement sleep behavior disorder, RBD)は、レム睡眠期の筋緊張低下が消失し、夢の内容によって実際に体が動いてしまう症状です。 RBDとパーキンソン病(Parkinson disease, PD)関連疾患との関係は強く、 特発性RBD(isolated RBD, iRBD)の発症から10年以上経つと、多くの患者さんがパーキンソ […]
Cryo-EMで前方側頭葉変性症(FLTD), アルツハイマー病(AD), 慢性外傷性脳症(CTE), 大脳皮質基底核変性症(CBD)のタウを次々と解析している、イギリス・MRC Laboratory of Molecular BiologyのMichel Goedertらのグループから、α-シヌクレイン(α-Syn)のcryo-EM解析結果が報告されました。 MSA由来α-SynのCryo-EM […]
パーキンソン病 (Parkinson’s disease, PD) などのシヌクレイノパチーでは、α-シヌクレイン (α-Syn) の異常凝集、蓄積が起こる。 α-Synモノマーは脂質に作用してシナプス小胞のトラフィッキングに関与するとも考えられている。 α-Synオリゴマーは、細胞膜やミトコンドリア膜の脂質酸化、ミトコンドリアタンパクの酸化etc.を介して、ミトコンドリアのアポトーシ […]
アルツハイマー病 (Alzheimer’s disease, AD) やパーキンソン病 (Parkinson’s disease, PD) などの神経変性疾患の研究領域では、 異常に凝集したタンパクが細胞内外に蓄積し、病理の進展および神経変性を誘導している、というのが概ねコンセンサスになっています。 このタンパク凝集体の性質を調べる為、多くの研究室では、 患者の脳内から凝集 […]
米シカゴのRush大学のChu, Kordower et al., は、パーキンソン病(Parkinson’s disease, PD)の患者で、AAV2-neurturin (CERE120) の遺伝子治療後8-10年で死亡した検体を病理解析した。 ニューチュリン遺伝子治療後のPD脳の病理 CERE120は、1例は両側被殻に接種され(術後10年)、もう1例は両側被殻と両側黒質緻密部に […]
APOE4はアルツハイマー病(Alzheimer’s disease: AD)の最大のリスクファクターで、アミロイドβ(Aβ)病理の増悪因子として働く。 一方で、APOE4はレヴィ小体型認知症(Dementia with Lewy body: DLB)や認知症を伴うパーキンソン病(Parkinson’s desease dementia: PDD)のリスクファクターとしても […]
パーキンソン病(PD)の病態において、α-シヌクレイン(α-Syn)のモノマーが凝集し、最終的に細胞死を誘導する。病的α-Synは細胞から細胞へ伝播し、パータナトス(Parthanatos)による細胞死に関与する。 今回、Kimらは、このメカニズムにポリ(ADPリボース))(PAR)が関与する事を明らかにした。 ポリ(ADPリボース)はパーキンソン病におけるα-シヌクレイン病理を誘導する リコンビ […]
パーキンソン病(PD)では、異常に凝集したα-シヌクレイン(α-Syn)が脳内や消化管に蓄積する。 Killingerらは、虫垂がPDの発症リスクや病態に関連するかどうか調べた。 虫垂を切除するとパーキンソン病の発症リスクが減る 独立した2つの疫学データベース(SNPR: the nationwide Wsedish National Patient Registry, PPMI: the Par […]