ミクログリアの活性化と補体の抑制でアルツハイマー病を治療 公開日:2024年3月1日 Original Article 脳の掃除屋、ミクログリア。 アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) の脳内に蓄積するアミロイドβ (Amyloid beta, Aβ) プラーク周囲にも集族し、Aβプラークを除去しようと頑張 […] 続きを読む
ナイアシン受容体のHCAR2がミクログリアを活性化し、ADに保護的に働く 更新日:2023年5月11日 公開日:2022年4月30日 Original Article ビタミンB群が神経保護的に働く事は時々聞きますが、その中の1つであるナイアシンは、ビタミンB3に該当し、ニコチン酸(nicotinic acid)とニコチンアミド(nicotinamide)の総称になります。 ニコチン酸 […] 続きを読む
CSF中sTREM2から、ミクログリアの善戦の跡を垣間見る 更新日:2022年3月26日 公開日:2022年3月25日 Original Article TREM2 (triggering receptor expressed on myeloid cell 2) は、脳内では主にミクログリアに発現する膜貫通型の糖蛋白です。 このTREM2をコードする遺伝子TREM2の点 […] 続きを読む
グリアを神経に変えて病気を治す…という論文には間違いがあったらしいーその2 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年12月7日 Original Article 先日、「アデノ随伴ウイルスベクターを使ってNeuroD1を過剰発現させ、アストロサイトをニューロンに形質転換する」という論文の間違いについて取り上げましたが [1]、 今回は「レンチウイルスで同じNeuroD1を過剰発現 […] 続きを読む
ミクログリアはAβの伝播にも関与する? 更新日:2024年2月3日 公開日:2021年12月3日 Original Article 先日、ミクログリアがタウの伝播に一役買っているかも…という内容の論文 [1] を紹介しましたが、 今回はアミロイドβ(Amyloid beta, Aβ)の話。 ドイツ・Freiburg大学の Dr. Meyer-Lueh […] 続きを読む
タウ+ニューロンを貪食したミクログリアは、お腹いっぱいになるとそれを吐き出してタウ伝播に一役買ってしまう…… 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年11月29日 Original Article 脳のお掃除屋さんのミクログリア。 アミロイドβ(Amyloid beta, Aβ)とかタウとか、脳内で蓄積すると困るタンパク達を貪食して除去しようとしてくれていますが、反面、活性化したミクログリアが炎症性サイトカインを出 […] 続きを読む
FDG-PETは、神経変性だけじゃなくミクログリアの糖代謝も反映していた 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年10月28日 Original Article 先日に引き続き、ミクログリアのイメージングのお話。 アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の診断をつける上で、画像データは欠かせませんが、だいたい single-photon emission […] 続きを読む
活性化ミクログリアがタウ病理の広がりを介在する……かも 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年10月24日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の代表的な病理といえば、 アミロイドβ(Amyloid beta, Aβ) タウ 神経炎症 血管病変 神経障害 などが挙げられるかと思います。 これらの変 […] 続きを読む
ミクログリアはナノチューブを介して、お隣さんにα-synをおすそ分けする 更新日:2024年2月3日 公開日:2021年10月8日 Original Article ミクログリアは脳内のお掃除屋さんで、アミロイドβ(Amyloid beta, Aβ)、タウ、αシヌクレイン(α-synuclein, α-syn)など、神経変性疾患に関わる様々な病的蛋白を貪食・分解・除去してくれています […] 続きを読む
GABA受容体を持つミクログリアは抑制性シナプスを剪定する 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年8月14日 Original Article ミクログリアが神経シナプスの剪定を行い、シナプスの再編や可塑性に重要な役割を果たしている事は周知の事実ですが、 その働きについては主に興奮性シナプスについて研究されてきました [1, 2]。 ただ、最近明らかになってきた […] 続きを読む
TREM2 を急に減らすとミクログリアの貪食機能が上がり、Aβ プラークが減る 更新日:2022年3月23日 公開日:2021年8月6日 Original Article TREM2 (triggering receptor expressed on myeloid cell 2) は、アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) のリスク遺伝子の一つで、 TREM […] 続きを読む
アストロサイト-IL-3/ミクログリア-IL-3Rαのクロストークは、アルツハイマー病に保護的に働く 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年7月17日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) などの神経変性疾患において、ニューロンだけでなくグリアやサイトカインの役割も次々と明らかになってきています [1]。 インターロイキン3 (Inter […] 続きを読む
ミクログリアが Aβのコア・プラークを作っていた 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年5月6日 Original Article Alzheimer's disease (AD) の 主要病理の一つである アミロイドβ (Amyloid beta, Aβ) プラークですが、その形態によって、いくつかの種類に分かれています [1, 2]。(Gloss […] 続きを読む
TREM2欠損のAβ&タウ病理への影響 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年3月23日 Original Article TREM2 (triggering receptor expressed on myeloid cells 2) は、脳内ミクログリアに発現するレセプタータンパク [1, 2]で、この遺伝子の変異はアルツハイマー病 (A […] 続きを読む
活性化ミクログリア由来の炎症物質が、線状体の神経細胞に働きかけ、気分障害を誘発する 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年3月2日 Original Article 中枢神経における炎症性シグナルは、鬱症状や自殺企図、やる気の低下など、気分障害と関連があると言われています [1]。 また、イメージング [2] や、剖検脳 [3] の解析から、ミクログリアの活性化が鬱症状に関与している […] 続きを読む
LRRK2はミクログリアの神経毒性を惹起する 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年10月28日 Original Article α-シヌクレイン(α-synuclein, α-syn) は、ミクログリアを活性化し、神経障害に関与する事が知られていますが、その詳細なメカニズムについては議論が続いています。 アメリカNIH, NIAのDr. Kim, […] 続きを読む
Single-Nucleus RNAシークエンスの落とし穴 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年10月19日 Original Article 脳内での細胞達の動向をみるために、シングルセルRNAシークエンス(single-cell RNA-Seq, scRNA-Seq)が注目され、 これまで、マウス脳内やヒト脳内での各細胞のheterogeneityについて多 […] 続きを読む
アストロサイトとミクログリアの共同作業 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年7月17日 Original Article 死んだ細胞を処理するのは主にミクログリアと考えられていますが、特殊な環境下ではアストロサイトの貪食も確認されていました 1 。 ニューロンが死ぬ時に出す、"eat-me" シグナルの一つにphosphatidylseri […] 続きを読む
健全なミクログリアの鍵はRhoAにあり? 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年7月15日 Original Article 脳内の掃除屋としてのミクログリア。 場合によっては炎症を引き起こし、困ったさんにもなります。 活性化ミクログリアは、その形態を劇的に変化させますが、ここで鍵となるのがサイトケラチンの再構築です。 Rhoa、 […] 続きを読む
SORL1欠失ニューロンでは初期エンドソームが膨らむ 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年6月16日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) では、 アミロイドβ (Amyloid beta, Aβ)の凝集・沈着 タウの細胞内凝集 が2大病理ですが、 細胞内病理の一つとして、エンドソームの膨 […] 続きを読む
PDの黒質ではミクログリアが老化している 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年4月19日 Original Article 中脳黒質緻密部のドパミン神経細胞の変性は、加齢と共に進行し、とくにパーキンソン病(Parkinson's disease, PD)に特徴的である。 加齢はPDの最も大きなリスク因子である事から、アメリカ・フロリダ医科大学 […] 続きを読む
ミクログリアが神経細胞を触診し…… 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年1月31日 Original Article ミクログリアは、脳卒中、てんかん、精神疾患、神経変性疾患etc.、あらゆる病態において重要な役割を担っている。 ハンガリーのCserépら(Ádám Dénesのグループ)は、マウスやヒトの脳内で、ミクログリアが独特の動 […] 続きを読む
音と光でアルツハイマー病を予防 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年4月6日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's deisease:AD)では、神経活動が異常となり、これがさらにAD病理を悪化させる事が知られている。 ガンマ振動(gamma oscillations)と呼ばれる、神経活動の3 […] 続きを読む
老化したグリア細胞を除去すると、タウ病理と認知機能低下が軽減する 更新日:2024年2月3日 公開日:2018年11月23日 Original Article 細胞の老化は不可逆的な細胞周期の停止に特徴的な分泌の表現型を伴う現象で、様々な細胞内および細胞外の要因から引き起こされる。 p16INK4Kという細胞周期停止タンパクは、加齢に伴う組織の変性を促し、動脈硬化や関節炎などに […] 続きを読む