我が家には車がありません。
アメリカでは、カナダ、ニューヨーク、ワシントン、ニュージャージー、ウェストバージニア……と、私たちを色々なところへ連れて行ってくれた自動車。日本に帰っても車に乗る気まんまんでした。
けれども、私たちの住む地域は、とにかく駐車場がない……。
土地が狭いというのもありますが、地面を掘れば文化遺産が出てくるという理由で、地下に駐車場も掘れません。
仕方なく、車は諦めました。
子供たちは交通機関を利用して習い事へ
子供たちは数々の習い事をこなしていますが、上記の理由から、徒歩圏内か、交通機関を利用して通ってもらっています。
ただ、小学2年生の次男にはちょっと危ないかも、ということで、彼の場合は自転車で送り迎えします。
一番遠いのは、自宅から2.5km程離れた、寺子屋塾。
この寺子屋は、受験塾ではなく、プログラミングやロボット作り、物販の仕組み、キャッチーな広告を作る方法など、STEM教育や社会を生き抜く力を身につけることを目的とした授業を行っています。
次男はここの授業を毎回楽しみにしており、できるだけ続けさせてあげたいところ。
……が、問題は家からちょっと遠いこと。
毎回自転車で片道30分以上かけて送り迎えしていますが、私の仕事も忙しくなってきており、ちょっとしんどい……とくに夏は汗だくです。
―― そろそろ限界だわ。
とゆーことで、次男にある提案をしました。
”今の寺子屋塾をやめるか、一人で通えるようにするか”
次男の答えは、「一人でバスに乗って塾に通う」でした。
一人でバスに乗る練習
とゆーことで、次男は、一人でバスに乗る練習を始めました。
自宅からバス停、寺子屋塾までの道のりをGoogle Mapで印刷し、各バス停の名称を書き入れていきます。
次男はそれを見ながら、バスの名前を一つ一つ覚えていきました。
行きは上々
そして練習当日。
私と次男は、自宅を出発し、バス停へと向かいました。
「何番に乗るのかな?」
「10番!」
しばらくすると、バスがやってきて、次男は「これに乗る!」といって乗り込みました。
バスの中では、地図を見ながら「次は◯◯」とバス停の名前を確認していきます。
「あ、次は降りる!」
次男は、降車するバス停の名前を聞くと、ピンポン、とボタンを押しました。
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次男は、少々のサポートのみで無事にバスで寺子屋塾まで行くことができました。
塾のドアを開けると、
「今日はバスできたんだよ!」
と先生に自慢げに話していました。
―― この調子だと練習1回だけで、いけるかもなー。
私はそう思いながら、今日の授業を後ろで見学しました。
帰りは……
そして帰り。
今日の授業は、物販の仕組みについてでした。
子供たちは、自分で考えて駄菓子を仕入れ、次回はそれに値段をつけて実際に売っていく予定です。
「値段が低いと『りえき』が出ないし、高すぎると買ってもらえないし、難しいな―。」
次男は、帰りの道を歩きながら、どれくらいの売値にするか、悩んでいました。
バス停でも、
「◯◯は50円にして、☓☓は100円にしようと思うんだけど……高すぎるかな?」
と、考え事をしていました。
そのうちに、自宅へ向かうバスがやってきました。
私「次男くん、バスがきてるけど、何番のバスがきてるの?」
次男「え!?えっと、えっと……10番!」
私「だったらどうするの?」
次男「えっと、えっと、えっとー、乗る!」
彼はてんぱって、バスの入口でオロオロしていました。
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もう少し、練習が必要かもしれません。
我が家には車がなく、子供たちはそれぞれ、徒歩か公共交通機関を利用して習い事に通ってもらっています。 次男(8歳)も、バスや電車を利用して、半径2.5km圏内を一人で移動します。 今では道も覚え、違う系統のバスに乗っても「 …