「お母さん、買ってほしいものがあるんだけど……。」
ある日、長女が相談にきました。
彼女の買ってほしいものとは……ミシンでした。
ミシンをアメリカに置いてきた
アメリカから日本に引っ越すとき、ミシンは輸送費カットのために知り合いに寄贈していました。
帰国後、バタバタしていて、まだ新しいミシンを購入していません。
彼女は、学校でミシンの使い方を習ってきたようで、家でもミシンを使って色々作ってみたいんだとか。
―― まあ、いつかは買わないとと思っていたし。
私は彼女の希望するミシンを購入しました。
ミシンでひたすらモノづくり
長女は、ミシンが届くと、家庭科の教科書を見ながら、雑巾やら巾着袋やらを作り始めました。
そんな長女の姿をみて、次男が言いました。
「僕もミシンで何か作ってみたい!」
とゆーことで、Club House KYK の授業は、「ミシンで雑巾づくり」になりました。
「できた!できたよー!」 と言って、先日、長女(7歳)が書斎に飛び込んできました。 「何ができたの?」 と聞くと、 「Club House KYKの歌だよ。」 という返事。 …はて、Club House K …
長女の指導を受け、彼もカタコトとミシンを動かしていきます。
できた!
私は、全てを長女に任せ、書斎で仕事をしていました。
すると、
「できたよー!」
「僕もできたよー!」
そう言って、長女と次男が部屋に入ってきました。
長女の手には巾着袋、次男の手にはタオルで作った雑巾が握られています。
「おー上手にできたね!」
縫い目はガタガタでしたが、初めてにしては中々のモノ。
記念すべき第一号の作品達は、私に使わせてもらえることになりました。
「楽しかった!もっと作りたい!」
二人はそう言って、部屋を出ていきました。
そして数日後……
時は移り、数日後。
私はハンドタオルを取り替えようと戸棚を明けました。
「あれ?」
取り出したハンドタオルは、両端が縫い付けられて雑巾になっていました。
「子供たちだなー。まあ、これは雑巾に使うとして、別のタオルを……あれ?」
これも雑巾。
「あれ?」
これも雑巾。
なんと、棚の中のハンドタオルは全て雑巾に変身していました。
「………。」
……新しいタオルを買わねば。。。