APOE-E136S (Christchurch) 変異がアルツハイマー病に打ち勝つメカニズム 更新日:2024年1月14日 公開日:2024年1月13日 Original Article 以前、PSEN1-E280A変異という強力な家族性アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の遺伝子変異を持ちながら、70歳まで認知症を発症しなかった、APOE3 R136S変異(Chistchu […] 続きを読む
タスクフォーカスのトレーニングをしたら頭がキレッキレになる……ということをマウスで実証 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年11月13日 Original Article 「余計な事に気をとられず、タスクフォーカスしたい!」と思っているのは、私だけじゃないはず… 世の中にはタスクフォーカスのトレーニング法の本なども多数出版されており、需要は多いんじゃないかと思います。 時々「今日は集中でき […] 続きを読む
運動は認知機能低下を抑制できるー特に血漿中タウが高い人に効果的 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年9月10日 Original Article 運動がアルツハイマー病などの認知症予防に効果的であることは、このブログでも何度かとりあげました。 機序的にも疫学的にも、運動の認知機能に対するポジティブな効果は疑いようがないんじゃないかと思います。 でも運動の効果って、 […] 続きを読む
タウのオリゴマーはアストロサイトの老化および HMGB1 分泌を促し、神経障害や認知機能障害を悪化させる 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年8月17日 Original Article 神経変性疾患分野では、老化細胞 (senescent cells) への注目が集まっていると思います。 以前、老化したグリアを除去するとモデルマウスのタウ病理と認知機能が改善したという論文を紹介しましたが、 今回は、その […] 続きを読む
Klotho-VSヘテロを持つ人達は、Aβ依存的タウの沈着および認知機能低下が少ない。 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年6月23日 Original Article 昨年、寿命に関わる膜タンパク Klotho遺伝子 の、F352V (rs9536314) とC370S (rs9527025) の二つのミスセンス変異をヘテロで持つ人達(Klotho-VShet)はアルツハイマー病 (A […] 続きを読む
将来アルツハイマー病になるかどうか、凄い精度で診断するツール 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年6月3日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) のバイオマーカーは年々進化していっているように感じています。 私が修練医だった頃は、髄液中Aβ42/40比の有用性は報告されていたものの、たいていは神 […] 続きを読む
マクロファージの代謝を促進すると、加齢による認知機能低下が改善する 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年2月11日 Original Article 高齢者の体内では、「炎症」関連のマーカーが高くなっており、脳内では健常人でも軽度の炎症が起こっています。 私は野生型マウス (C57BL/6J) 脳内を若齢と老齢で比較した事があるのですが、 老齢マウスの脳内では、アスト […] 続きを読む
中年期の拡張期高血圧は晩年の脳白質障害に影響する 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年12月11日 Original Article 高血圧は、脳心血管系に重大なダメージを与えることは言う前でもありませんが、高血圧自体に症状はなく、 急性期高血圧でなければ、脳心血管系の破綻→重篤な疾患(脳卒中や心筋梗塞 etc.)となるまでには数十年の経過がかかるので […] 続きを読む
認知機能低下の一番の要因は混合病理 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年10月14日 Original Article 心機能障害、糖尿病 (diabetes mellitus, DM)、心血管障害 (cardiovascular disease, CaVD) は、アルツハイマー病病理(Alzheimer's disease neurop […] 続きを読む
同じADでも病気の進行が早かったり遅かったりするのはなぜ? 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年7月11日 Original Article 同じアルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD) でも、進行の早い人と遅い人がいるのはなぜ? マサチューセッツ工科大学(MIT)/ハーバード大学のHymanらの研究グループは、進行の早い人ADと多い […] 続きを読む
APOE4はそれだけで血管障害と認知機能低下のリスク 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年5月12日 Original Article アポリポプロテインE4(Apolipoprotein E4, APOE4)は、アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の最も強力なリスク因子として知られています。 アミロイドβ(Amyloid […] 続きを読む
Klotho-VSヘテロは、APOE4に打ち勝つ 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月27日 Original Article Klotho (KL) は、寿命に関わる膜タンパクとして注目されている。 F352V (rs9536314) とC370S (rs9527025) の二つのミスセンス変異は、機能的ハプロタイプKL-VSとして知られており […] 続きを読む
軽度行動異常の段階でAβが溜まっている 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月17日 Original Article 高齢者の認知機能障害に先立ち、軽度行動異常(mild behavioral impairment, MBI)が起こる事がある。 カナダCalgary大学のGauthierらのグループは、症状のない高齢者を対象に、MBIと […] 続きを読む
アスピリンは認知機能低下を防げなさそう 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年4月12日 Original Article Aspirin in Reducing Events in Elderly (ASPREE) studyの結果が発表された。 インシデントのアルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)、軽度認知機能 […] 続きを読む
認知の柔軟性を上げる遺伝子変異 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月29日 Original Article K+チャネル機能は脳機能を調節する。 National Institute of Child Health and Human DevelopmentのHoffmanらのグループは、peptidyl-prolyl cis […] 続きを読む
ビタミンB12でPDの認知症予防? 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年3月28日 Original Article ビタミンB12でPDの認知症予防? 米メイヨークリニックのSavicaらの研究グループは、パーキンソン病 (Parkinson's disease, PD) の患者の血漿中ビタミンB12(VitB12)レベルを調べた。 […] 続きを読む
家族性ADの変異を持ちながら認知症を発症しなかったのはなぜ? 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年11月24日 Original Article Presenilin1 E280A変異(PSEN1 E280A)は家族性アルツハイマー病(Familial Alzheimier's disease: FAD)の原因となる最も多い遺伝子変異である。 ハーバード大学のAr […] 続きを読む
TMEM106BはPDとFTLDの認知機能低下のリスク因子 更新日:2022年3月30日 公開日:2019年7月23日 Original Article 以前は全く別の疾患と考えられていたものが、共通のリスク因子や病理を持つことが多いという認識が広まり、神経変性疾患の枠組みも大きく変わってきていると感じます。 今回の論文は、frontotemporal lobar deg […] 続きを読む
CSFタウ ↑ はその後の認知機能低下と相関する 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年7月5日 Original Article スペインAugust Pi i Sunyerバイオメディカル研究所のLorenaらの研究グループは、ADバイオマーカーと長期的な認知機能低下について検証した。 対象者:認知機能正常者(cognitively and bi […] 続きを読む
Aβに集まる老化OPCを除去すると認知機能が改善する? 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年5月15日 Original Article Aβプラークはアルツハイマー病(Alzheimer's disease; AD)のhallmarkである。 NIHのZhang, Mattsonらは、AD患者の脳内およびADマウスモデル(APP/PS1)の脳内を調べ、A […] 続きを読む
音と光でアルツハイマー病を予防 更新日:2022年3月3日 公開日:2019年4月6日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's deisease:AD)では、神経活動が異常となり、これがさらにAD病理を悪化させる事が知られている。 ガンマ振動(gamma oscillations)と呼ばれる、神経活動の3 […] 続きを読む
老化したグリア細胞を除去すると、タウ病理と認知機能低下が軽減する 更新日:2024年2月3日 公開日:2018年11月23日 Original Article 細胞の老化は不可逆的な細胞周期の停止に特徴的な分泌の表現型を伴う現象で、様々な細胞内および細胞外の要因から引き起こされる。 p16INK4Kという細胞周期停止タンパクは、加齢に伴う組織の変性を促し、動脈硬化や関節炎などに […] 続きを読む