「朝型人間」か「夜型人間」かの違いは、メンタルヘルスに影響を及ぼすようだ。
イギリスのDevon&Exeter病院のJones、Weedonらは、UKバイオバンクや23andMeの参加者ら697,828人のデータを解析し、朝型人間のクロノタイプ(特定の時間に睡眠を取る生得的傾向)に関連する遺伝子変異を調べた。
朝方人間は幸福度が高い
彼らはまず、「自分は朝型人間だ」という自己申告によって遺伝子変異を解析した。
既知の遺伝子以外に、327座位の関連遺伝子が浮上した。
今まで報告のあるRGS16, PER2, PER3, PIGK/AK5, INADL, FBXL3, HCRTR2, HTR6等以外に、PER1, CRY1, ARNTL等、サーカディアンリズム関連遺伝子が、新たに朝型志向と関連付けられた。
さらに、参加者のうち活動モニターを使って睡眠の客観的測定値を得ていた85,760人のデータを検証したところ、クロノタイプ関連座位は、睡眠のタイミングとは関係しているが、睡眠の質や睡眠時間とは関連していなかった。
最後に、これらのクロノタイプと、疾患との関連を検証した。
その結果、朝型人間の人達は主観的な幸福度が高いという結果が得られた。また、統合失調症、鬱病などとは負の相関を認めた。朝型人間は欝になりにくいようだ。
インスリン量や、インスリン抵抗性、BMI(Body mass index)などは有意な相関がなかった。
GWAS have previously found 24 genomic loci associated with chronotype, an individual’s preference for early or late sleep timing. Here, the authors identify 327 additional loci in a sample of 697,828 individuals and further explore the relationships of chronotype with metabolic and psychiatric diseases.
My View
私は、以前は完全な夜型人間で、修練医の頃は、午前4時近くまでだらだらと仕事をしていました。
結婚し、子供が産まれてから、子供を夜寝かしつけなくてはならなくなり、夜型から朝型に生活をシフトしました。
子供というものはとても敏感なセンサーを持っているようです。彼らが寝てから仕事をしようと思っていると、こちらが本気で寝ようとしていないことを察知し、なかなか寝付こうとしてくれません。
数時間後にやっと寝たと思ってもそこから体を起こすのはしんどいので、いっそのこと夜は子供と一緒にすぐ寝てしまって、朝彼らが起きる前に勉強する、というスタイルに変更しました。
今は目覚まし時計を使わなくても午前4時前に自然と目が覚める(以前はこれから寝ようとしていた時間帯ですが)ので、サーカディアンリズムも出来上がっているんじゃないかと思っています。
自分の中の遺伝子がどうなっているのかはわかりませんが、私のように夜型→朝型(もしくはその逆)に生活リズムを変更した人達は、どこかの遺伝子がメチル化していたり等、エピジェネティックな変化が起こっている可能性もあるのかなー、と思いました。
最近、精神的にしんどいと感じることは多いですが、まだ朝は起きられるし、おなかはすくから欝にはなっていなさそうです。
このまま現状維持、あわよくば少しずつ上昇傾向を目指したいと思います。
Early to bed and early to rise,
Makes a man healthy, wealthy, and wise.
― Benjamin Franklin (1706-1790)
早寝早起きが、人を健康に、裕福に、賢くする。
私・・・超夜型人間・・・やることなくても遅くまで起きてるし。朝は用事あってもギリギリまで布団から出れない。。。朝型人間にとずっと思ってるのにできてないわ~。でもこれ読んだら朝型にならないとあかんな^^;
夜型でも、幸せだったら気にしなくていいと思うよ。
精神的に不安定な人だったら朝型になった方が安全かもだけど、そんな危険がない人は夜を存分に謳歌していいと思う(^^)d