年が明けて間もなく、長男(8歳)が、1冊の絵本と、”Wax Museum” という2カ月越しの企画書を学校から持って帰ってきました。
Wax Museumとは蝋人形館の事ですが、企画書によると、3rd gradeの子供達全員がそれぞれ歴史上の偉人の蝋人形になりきり、自分達の伝記をスピーチする、というものでした。
例のごとく、”おうちの人に手伝ってもらいながら” という文言が入っており、私達には下記のような仕事が与えられました。
- 一緒に伝記(絵本)を読み、その人物について本人とディスカッションする。
- 伝記を紙にまとめるのを手伝う。
- スピーチの内容を一緒に考える。
- スピーチの練習を手伝う。
- コスチュームを作る。
- 小道具を作る。
それぞれ、2週間くらいずつが宿題期間として設けられており、それぞれの段階毎にまとめた内容を学校に提出していく、という流れになっていました。
長男が選んできた人物は、自動車メーカー ”HONDA” の創業者、”本田宗一郎”でした。
理由は、
「日本人だったから。」
との事。
長男と一緒に本田宗一郎の伝記を読み、学校から配られたプリントの内容に沿って、
- 子供時代の様子
- 大人になってからの偉業
- 有名な格言
- 後世に伝えたい事
などを話し合い、文章にしていきました。
(この機会に本田さんの信条や人柄など、伝説の数々を知る事ができて良かったです。学ぶべき事がたくさんありました。)
そして、コスチュームと小道具づくり……
本田さんは日ごろから作業着で過ごしていたそうなので、Amazonで子供用の作業着を注文しました。
小道具は……段ボールでタイヤを作る事にしました。
引越しで使用した段ボールから、2つの円と円周の長さの長方形を切り取り、組み立て、中に使っていない枕を入れ込みました。
ゴムの部分は黒、ホイールの部分は銀色のテープを使い、何とかタイヤっぽい小道具が完成しました。
出来上がったタイヤとコスチューム
後はひたすらスピーチの練習をして、発表の日を迎えました。
発表は3日間あり、家族は3日目に招待されていました。
学校につくと、まず図書館に通され、時間がくると、先生達が作ったイントロムービーが映し出されました。
教室、体育館、カフェテリア……色々な場所に子供達が扮した蝋人形達が配置され、人形の足元にあるボタンを押すと、動き出して自己紹介をしていく、という形式になっていました。
心配していた長男も、教室に立って、人々に本田さんの紹介をしていました。
妹弟達は面白がって、何度も長男の元に足を運び、ボタンを押しては長男を疲れさせていました。
90分の発表時間が終わると、解放された子供達はわーっと歓声を上げ、小道具のチョコレートを食べたり、窮屈な衣装を脱いだりしながら、「疲れたー」と談笑していました。
長男の最初の一言は、「うーん、喉がかれた……。」
みんな、お疲れさまでした。
・・・私には我が子をこんな学校にいれてやってく自信ないです。でもこういう事をさせないとだめよね。。。いや、本当に親子でよく頑張りました!
日本ではPTAに入るのを断ったという黒歴史がある私でも、ここまで ”親の手伝い” 前提で企画がつくられると動かざるを得ないよね^^; でも、子供達の学校生活に関わると、自分の子以外の子達の事にも愛情が芽生えて ”近所で見守るおばさん” の気持ちになっていいなーと思うようになったよ。日本に帰ったらちゃんとPTA入る事にする・・・かもw