先日、長女(5年生)と次男(2年生)の小学校の家庭訪問がありました。
事前調査:気になる事は……
家庭訪問の数週間前には、各家庭に用紙が配られ、予め家族が先生に相談したいことなどを記入するようにいわれました。
長女の方にはあまり心配事はありませんでしたが、次男のアンケート用紙には、
彼はよく「お友だちができない」と言っているので、クラスに馴染めていないのではないかと心配しています。
と記入しました。
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家庭訪問当日
家庭訪問当日。
この日は私も主人も早めに仕事を切り上げ、自宅で先生が来るのを待ちました。
帰国後初めての家庭訪問……実に5年ぶりです。
5年前の長男の家庭訪問の時には、先生には自宅の中まで入ってもらっていましたが、今は、玄関でお話するという形式に変わったそう。
コロナの影響なのか、先生方の働き方改革の影響なのかは分かりませんが……。
午後4時、時間どおりにインターホンが鳴り、私達は担任の先生をお迎えしました。
「初めまして。」
クラスの担任の先生は、優しそうな女の先生でした。
折り紙の写真
挨拶を交わすと、先生はすぐにカバンから、ラミファイル加工したA4サイズの写真を取り出しました。
「お母さん達にこの写真をお見せしたかったんです。」
先生は言いました。
「次男くんは、とても折り紙が上手ですね。あまりにすごいので、先生の机の一画に次男くんスペースを設けて、そこに作品を飾ってもらっているんです。」
「そうなんですか。」
次男からそんな話は聞いた事がなかったので、少し驚きました。
……確かに、最近は色々な種類の折り紙に挑戦しては、学校に持っていっていましたが、そのうちのいくつかは教室の一画に飾られているようです。
お友達も……いる?
先生「次男くんは、毎日のように、クラスの誰かに折り紙を折って、プレゼントしてくれているんです。みんな、次男くんに折り紙を折ってもらうのをとても楽しみにしています。隣のクラスからも人が集まってくるし、今年入ってきた1年生の中にも、次男くんを尊敬していて、休み時間にわざわざ2年生の教室までやってきて、折り紙を教えてもらいにきている子がいるんですよ。」
私「え?そうなんですか?家では3日に1回くらいは『お友だちができない』と言っていたので、私達はあまり学校に馴染めていないのではないかと思っていたのですが。」
先生「私もアンケート用紙のコメントを見てびっくりしたんです。次男くんは、話も面白いし、いつも輪の中心にいるイメージだったので、どうしてそんな事を言っているのかと思って……」
私「???」
……よくわかりませんが、少なくとも2年生の今の時期においては、彼は学校で孤立しているわけではなさそうです。
最近一番の懸念事項だったので、私達は安心し、先生に丁寧にお礼を言って家庭訪問は終了しました。
周囲の印象と、彼自身の印象とのギャップの原因は?
先生の話では、休み時間なると、クラスや学年を超えて、次男の元に人が集まってくるそう。
ではどうして彼は「お友だちができない」と言っていたのでしょうか?
その夜、夕食の時間に彼に訪ねてみました。
私「次男くん、よく『お友達ができない』っていってたけど、今日、先生から、次男くんは隣のクラスからも1年生のクラスからも次男くんに会いに来るって言ってたよ。」
次男「うーん、それはそうだけど、それはクラスの人達じゃないし。それに、僕、誰の名前も覚えられないんだ。だからみんなほんとのお友達かどうかわからないよ。」
私「なんで名前を覚えられないんだろ?」
次男「うーん、なんでかわからないけど……みんな名前を教えてくれたんだけど、全然覚えられないんだ。みんな難しい名前だし、上の名前と下の名前と2つ覚えないといけないし。アメリカだったら、JohnとかEmilyとか、簡単だったし、下の名前だけ覚えたらよかったけど、日本だと上の名前を覚えないといけないから。」
確かに、学校では上の名前を覚える必要はありますが……そんなに難しいものでしょうか?
彼は2歳からアメリカで生活していて、日本人補習校にも通わなかったので、まだ日本人の名字にあまり馴染みがなく、記憶に残りにくいのかもしれません。
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とりあえず、名簿等をみながら、次男の知り合いの名前を少しずつ覚えていく事にしました。
これが解決につながるかどうかはわかりませんが、よくよく考えると、次男の「お友だちができない」発言も、1年生の頃に比べるとかなり減ってきていたので、彼自身もそこまで気にならなくなってきていたのかもしれません。
……思っていたよりも、学校を楽しんでいてくれていたようで、良かったです。