先日、長女(小5)と次男(小2)の小学校の運動会に参加してきました。
アメリカでは全校生徒参加型の運動会というものはなく、去年は丁度、運動会直後頃に帰国したので参加できず……という感じで、運動会参加の機会を逃して来たので……
小学校の運動会に参加するのは、長男が小1の時以来、6年ぶり2回目という事になります。
……楽しみです!
最近の運動会は平日なの?
ところが、最初に子供達から開催日時を聞いて、私は驚きました。
開催日時は、平日の金曜日……仕事中です。
主人は外勤なので仕事を休めず、私は仕事を休んで、一人で参加することにしました。
私が小学校の時は、日曜日に大きなお弁当を持っていって、みんなで一日応援して……というイメージだったので、なんか違和感。
……最近の運動会は平日が普通なのでしょうか?
さらに驚いたのが、「参観の時間制限」がある事。
次男が所属する1,2年生の保護者達は、午前9時半ー11時半頃、長女が所属する5,6年生の保護者は午後1時半ー3時半頃のみ、入場が許されています。
……なので私は、午前中次男の徒競走とダンスを見て、一度家に帰ってお昼をとり、その後1時半に再び学校にやってきて長女の徒競走とタグ取り合戦を見て、そして帰る……という事になります。
お弁当もなく、生徒は校舎で給食を食べるそうです。
「……なんか色々イメージと違う……。」
理由は「校庭の狭さ」
最初は「コロナで social distance をとるためかな?」と思っていましたが、当日、運動会に参加して、一連の制限の理由がわかりました。
……校庭が狭すぎるからのようです。
小学校の校庭は、斜めに引いたラインで25m走がギリギリできるかどうかという広さ。
全校生徒の椅子を置いたら……保護者の場所はありません。
私達保護者は、入り口で受付を済ませると、そのまま階段を登って2階の踊り場へ案内されます。
そこのバルコニーのような場所から、運動場を見下ろすような形で、子供達の競争や演技を観戦する事になります。
バルコニーは運動場の北側と東側の2辺を囲んでいますが、そのバルコニーの一番前列で観覧することができる保護者の数は……1学年分いけるかどうか……という感じでした。
「……確かにこれは入場制限がいるかもね。」
さらに、高密度な中で余計な動きによって混乱を招かないように、ということで、観覧場所への入口と出口が一方向に決まっており、自分の子供達との会話は物理的に不可能なシステムになっていました。
「本番前に本人達に『がんばってね』って言いたかったけど、無理っぽいわ。」
上から観戦するのも乙なもの
色々と、私の想像と違ったシステムで進行される運動会。
それでも、楽しそうな音楽や、生徒の放送は、子供の頃の記憶と同じでした。
「やっぱりワクワクするなー。」
入り口で保護者のIDカードを見せ、バルコニーへ続く階段へ。
早めに着いたと思っていましたが、既にバルコニーには大勢の保護者達が陣取っていました。
私はちょっと開いている隙間に滑り込むような感じで、最前列の場所を確保すると、今回観戦できなかった主人達のために動画撮影の準備を始めました。
2年生
徒競走
時間がきてアナウンスが流れると、可愛らしい音楽とともに、1,2年生が手を振って入場してきました。
「あー、ここからじゃ、誰が誰だかかわからないなー。」
最近目が悪くなってきた私は、遠くで白帽を被っている子供達の区別がつかず、困りました。
そこでとりあえず全員の子供達の動画をとり、後ほどリプレイで確認して、次男の組のレースだけ残して他は消去する、という方針をとることにしました。
「位置について……よーい……バン!」
空砲の合図で子供達が勢いよく駆け出します。
一人ひとりの顔はわかりませんでしたが、低学年の子供達が一生懸命手を振って走っている姿はとてもかわいかったです。
ダンス
2年生の徒競走が終わると、子供達は退場することなく、そのまま配置場所に移動し、ダンスが始まりました。
曲は、東京ディズニーリゾートの「ジャンボリミッキー!」。
銀色と青のボンボンを手に取り、みんなで大きく手足を振って踊っていました。
……やっぱりかわいい!
1,2年生のセッションが終了すると、保護者は全員一端退散
1,2年生のセッションが終了すると、教員の先生がやってきて、保護者達は出口の方へ誘導されました。
私は、次男に声をかける機会もなく、校舎の外へ。
「一緒に楽しむってゆーよりは、子供達の姿を遠くから鑑賞するってゆーシステムなんだな。」
この狭い運動場での運動会を成功させるためには、このようなシステムの工夫が必要なのでしょう。
そして、私はそのまま歩いて家に帰り、一人でお昼を取りました。
再び5,6年生のセッションへ
自宅で一休みしてから、私は再び小学校へ向かいました。
今度はちょっと出遅れたので、バルコニーの前列は既に保護者でぎっしりと埋まっていました。
「やばい……これは見れないかも。。。」
とりあえず2列目に陣取り、腕を上に伸ばして撮影しようとしましたが……何を撮っているのか自分でも見えない ^_^;
「これは諦めた方がいいかも……」
そう思って両腕を下げたその時、前列にいる保護者の人がくるっと後ろを向きました。
「もしかして、5年生の保護者の方ですか?」
私が「そうです。」と答えると、
「私達の子供は6年生です。今、5年生なので、場所をかわりましょうか?」
……なんて親切な!
そんな親切な保護者の方のご厚意により、私は前列の見やすい場所で、娘の様子を動画に収める事ができました。
感謝x2です。
子供達と話せなかったけど……
5年生の徒競走とタグ取り合戦が終了すると、私はお借りしていた席を6年生の保護者の方にお返しし、そのまま階段を降りました。
「……子供達と話す機会はなかったけど、動画に撮れたし、まあ、効率的なシステムだったな。今日の晩ごはんの時に動画を再生しながら、みんなでお話したらいっか。保護者もあんまり気負わなくていいし、慣れたらこっちの方が楽かもね。」
自分の小学生時代とは一味違った運動会でしたが、「それもまた一興」という感じで、私は小学校を後にしました。