長男が中学1年を修了する日、中学校で保護者面談がありました。
保護者面談は3回目ですが、最終回は、生徒がスライドを用意して10分程度プレゼンテーションを行い、それについて、担任の先生と両親を交えてディスカッションする、という内容でした。
テーマは、「この1年間で頑張った事と反省すべき事」
- 勉強面
- 学校生活面
- 家庭生活面
- 部活
- その他
という感じ。
担任の先生は、いい感じに力の抜けた男性の方で、生徒からもあだ名で呼ばれているような、愛され先生のようです。
勉強面
今年1年間、試験勉強がイマイチだった長男。
長男は中学に入り、中間テスト、期末テスト……と、いわゆる「定期テスト」が日常に入ってくる事になりました。 テスト勉強とはなんぞや? 私が中学生だった頃を回想すると、中学最初の中間テストはノー勉でした。 「定期テストのため …
長男 (中1) は、よくKindleで本を読んでいます。 日本語で書かれた本はあまり得意ではないので、読むのは専ら英語の本。更に分野もフィクションのみ、とかなり偏りがあります。 もうすぐ期末テストのハズですが……やっぱり …
大体試験前日に範囲のプリントを探し始め、見つからないと友達にLINEで送ってもらうようお願いする、というのが定番でした。
友達にプリントをスクショして、LINEで送ってもらったのが良くなかったと思います。
彼は正直に反省していました。
すると、先生からのコメントは、
「うーん、まあ、これは良くないね。一方で、他の◯◯君の発表では、『生活面で良かったこと』のところで、『試験範囲のプリントの写メして、長男くんにLINEで送ってあげていいことをしました』って言ってたよ。」
とのこと。。。
―― 他の子の発表に名指しで登場するとは。。。
部活
今年一番頑張ったこと
これは、今年1年間で、彼が最も頑張ったことでした……「部活に入った」ことです。
部活に入ったことを頑張りました。
彼は第1志望のテニス部の抽選に落ち、自宅近くのテニススクールに通っていましたが、
今年の4月から私学の中学校に通い始めた長男。 オリエンテーションが終わると、すぐに部活の勧誘が始まりました。 「やっぱり運動部がいいな。ずっとテニスやってたからテニス部かな。でも人気だから抽選があるんだって。落ちたらバス …
夏頃に突然、
「やっぱり友達と一緒にバスケ部に入る。」
と宣言しました。
ところが、この宣言後、彼は先生のところに入部志望を伝えにいけず、ずるずると月日だけが過ぎていっていました。
そして私達は、
両親「今日はバスケ部の先生に言ったの?」
長男「いやー、高等部の建物だからちょっと行きづらくて……」
両親「でも先生に言わないと始まらないでしょう。」
長男「うん、まあ、そうなんだけど……明日は言うよ。」
という会話を、おおよそ半年ほど毎日繰り返していました。
私達両親としては、部活に入る入らない、はどちらでもよいのですが、一度決めたことを「なんとなく先生に言いづらい」という理由で先延ばしにすることに、「なぜ、その一歩が踏み出せない!?」とヤキモキしてしまうのです。
そんな彼が、1月、ついに「バスケ部に入ってきた。」と伝えてきて、私達両親は諸手を上げて喜びました。
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私「これは本当によく頑張ったね。」
夫「ここ1年で一番頑張ったことといっても過言ではない。」
そんな両親のコメントに、先生は
先生「うーん、部活に入ったことが1年で一番頑張ったことかー。。。」
―― あ、すみません。
部活に入って何が変わった?
気を取り直して先生が尋ねました。
先生「部活に入って、何か生活が変わったりした?」
長男「はい。」
先生「何が変わったか教えてくれるかな。」
長男「帰る時間が遅くなった。今までは4時半くらいに家に着いてたけど、部活に入って7時くらいに家に帰るようになった。」
先生「いや、そーゆーことじゃなくて😓」
―― ホント、すみません。
英検
ひととおり発表とディスカッションが終わったところで、先生が言いました。
先生「ところで、今度、英検の二次試験があるよね。頑張ってね」
先生の話によると、長男の所属するクラスは「英語特別クラス」で、英検1級保持者が5人もいるとのこと。
その中で、長男だけが唯一ノンタイトルなのだそうです。
先日彼は、先生から勧められて準1級の試験を受け、1次試験は合格して、1ヶ月後に2次試験が控えていました。
先生「先生はさー、悔しいんだよね。本来、長男くんなら準1級とか軽く合格してるはずなのに、受けてないから、他の先生から『この子だけ級がないんですね。』とか言われるしさー。まあ、英検が全てってわけでもないんだけど、一応、この学校は英検に力を入れてる学校だからね。」
―― なるほど。
先生「それに、英語だって勉強しないと、どんどんできなくなっちゃうでしょ。長男くんはしばらくアメリカで暮らしてたから、今は楽勝だろうけど、全然勉強しなかったら、その貯金を切り崩していっているようなもんだしさー。」
―― さすが先生、適切な表現です。
先生「英検を受けるってなったら、それをモチベーションに、英語の勉強も頑張れるでしょ?」
―― それが……
私「すみません、実はこれに関して、私達もどうしたらよいかわからずにいます。英検とか、普通は試験に受かるために勉強したくなるものだと思ってたんですけど……長男くんにはそれがなくて……この間の1次試験も『ただ受けるだけ』みたいになっちゃって……このままだと2次試験も対策しないまま、得られるものが少ない受験になるかもしれません………。」
私は、日頃から懸念していたことを話しました。
すると先生は、
先生「そんな……『試験うけるだけ』って……健康診断じゃないんだからねぇ。。。」
―― お、うまい!
その直後、
先生「いや、健康診断も、前の日に対策したりするか。。。」
―― いや、先生……
私「先生、そんなことするのは大人だけです。」
私は思わずつっこみを入れてしまいました。
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微妙な力の抜け具合が、のらりくらりとした長男くんにはマッチしてそう。
―― 来年度もこの先生が担任だったらいいなー。
と思いました。