Visual Studio Code で R の実行環境を整える

RStudio は、R の IDE として大変使いやすいけれど、マルチカーソルがちょっと使いづらい……

とゆーことで、VSCode で R を動かせるように設定した時の備忘録。

必要なインストール類は下記。

<必須>

<入れるべき>

以下、「R」と「VS Code」はインストール済みとして進める。

vscode-r

vscode-r のインストール

VS Code を開いたら、Ctrl + Shift + X で (もしくは左側のボタンから) R 拡張機能をインストールする。

VScodeの設定1

パスの設定

Ctrl + , (もしくは File > Preferences > Settings) で設定画面を開き、

VScodeの設定3

検索画面に r と入れて検索するか、Extentions > R で R の設定画面を出し、R へのパスを指定する。

R へのパスの場所は、R.exe が入っているところ。

私は C:\Program Files\R\R-4.0.3\bin\x64 の中に入っている。

そこの R.exe をクリックして、Shift + 右クリック でパスをコピーする。

コピーしたパスを、R パス指定の欄にペースト。

※ radian を使う場合

後述の radian を使う場合、パスは radian に設定する。

VScodeの設定4

R LSP Client

補完機能目的。

VS Code の拡張機能 R LSP Client をインストールして、Rlang のパスを設定する。

R LSP Client のインストール

vscode-r と同じく、Ctrl + Shift + X で (もしくは左側のボタンから) R 拡張機能をインストールする。

VScodeの設定2

R LSP Clinent のパスの設定

vscode-r と同じく、パスを設定する。

VScodeの設定5

languageserver

languageserver を入れると、Rスクリプトの編集時にコードエディタが使えるようになる。

嬉しい機能としては、

  • 補完機能
  • スコープ補完機能
  • 選択文字のハイライト機能
  • コードが間違っていないかどうかの確認機能
  • フォーマッティング
  • Function を教えてくれる
  • ホバリング機能
  • 定義説明
  • ドキュメントリンク
  • ドキュメントの色
  • ドキュメント等のシンボル
  • コードセクション
  • 折りたたみ機能
  • 参照機能
  • 名前変更機能
  • 選択範囲の自由度
  • 階層の呼び出し etc...

languageserver のインストール

Ctrl + K → M もしくは右下の言語ボタンをクリックして、R language に設定。

VScodeの設定9

ターミナルに下記記述して Enter、もしくはスクリプトに記述して Ctrl + Enter

install.packages(“languageserver”)

radian

R のデフォルトのコンソールに radian の使用が推奨されている。

radian の嬉しい機能としては、

  • シンタックス・ハイライト
  • 自動補完機能
  • コードチャンクのサポート (bracket-paste mode)
  • ユニコード文字のサポート etc..

radian は Python のアプリケーションなので、Python がインストールされている必要がある。

radian のインストール

ターミナルに下記記述で Enter、もしくはスクリプトに記述して Ctrl + Enter

pip install -U radian

下記で実行。

radian

パスの設定

Ctrl + , → R → Extentions を開き、

r.rterm.windows の設定を、radian.exe に設定する。

私の場合、radian.exeの場所はこんな感じ。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\Python\Python39\Scripts\radian.exe

セッティングのスニペット登録

設定がややこしい場合には、

settings.json

にスニペット登録しておくと良い。

"r.bracketedPaste": true,
"r.rterm.windows": "C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\Python\Python39\Scripts\radian.exe", //Use this only for Windows
"r.lsp.path": "C:\Program Files\R\R-4.0.3\bin\R.exe",
"r.lsp.debug": true,
"r.lsp.diagnostics": true,
"r.rterm.option": [
"--no-save",
"--no-restore",
"--r-binary=C:\Program Files\R\R-4.0.3\bin\R.exe"
],
VS Code の設定14

私がハマったところ

最初全部設定してうまく機能していたけれど、ちょっと設定をいじった後、ターミナルに R のコンソールが現れなくなった。

そして、パッケージのインストールなどが尽くエラー表示に。

VScodeの設定12

右上を見ると、Powershell しか選択できない……

VScodeの設定7

なんでこうなったか検討がつかず、調べても出てこなかったので、とりあえず 拡張機能 R の設定画面を確認。

一番上の "Use active terminal for all commands, rather than creating a new R terminal." のところにチェックがついていた。

VScodeの設定6

このチェックを外して、VS Code を再起動すると、

R ターミナルが使え、パッケージもインストールできるようになった。

VScodeの設定10

R Markdown も使える

Ctrl + K → Mで言語を R Markdown にすると、普通に R Markdown も使える。

この場合、R スクリプトはチャンク内に入れる。

VScodeの設定11

R markdown を html へ自動変換する方法

VS Code の拡張機能「markdown-pdf」をインストールする。

(デフォルトは PDF だが、pdf, html, png, jpeg などに変換可能。)

File > Preferences > User snippets でスニペットを開き、下記追加。

"markdown-pdf.convertOnSave": true,
"markdown-pdf.type": "html",
VSCodeの設定15

References

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