長女(小5)はこれまで、フェルトでぬいぐるみを作ってきました。
最近は、どちらかというと工作よりも絵画の方に多くの時間をとるようになり、「ぬいぐるみブームは去ったかなー。」と思っていましたが……
イベントがあると、やっぱりぬいぐるみ!
「今年のお父さんの誕生日プレゼントは、お父さんが子供の頃に飼っていたインコのぬいぐるみにしようと思うの!……お母さん、手伝ってくれる?一人じゃ自信ないから……。」
とゆーことで、久しぶりに娘と2人でフェルトのぬいぐるみ作りをしました。
まずは準備!
今回挑戦したのは、こちらのぬいぐるみ。
この間のトイプードルほどではないですが、まあまあの大きさです。
先日、羊毛を使って3匹の子猫のぬいぐるみを作った長女 (10歳)。 すっかり自信がついたようです。 「あのね、もうすぐおじいちゃんとおばあちゃんのお誕生日だから、プレゼントにシュリとココちゃんのぬいぐるみを作ってあげよう …
最初にフェルトのぬいぐるみ作りを始めたの頃は試行錯誤という感じでしたが、だんだん私達もコツを掴み、そして……効率を求めるようになりました。
……そしてその効率化に重要なのが、「道具を揃える」事。
一回に刺す針の数が多いほど早く仕上がっていく事がわかってきたので、今回は、複数の針をセットして使うフェルトニードルを揃えました。
あと、地味に大事なのが指サック……結構指を刺しちゃうので ^^;
モノが届いたところで、早速開始。
インコを作り……始めたけど……
「お母さんは、胴体をお願いね。私はまず羽と顔を作るから。」
長女の指揮のもと、インコ作りが始まりました。
私は無心になって針を刺していきます。
胴体ができ、顔と羽をくっつけると……なんとなくインコっぽい!
「もうちょっとぼてっとさせたほうがインコの形に近いかもね。」
私は、写真の形に近づけるべく、お腹にフェルトののせていきました。
すると……
他の部分のパートを作っていた長女の手がだんだんゆっくりになり……とうとう止まってしまいました。
彼女はうつむいています。
「どうしたの?」
と尋ねましたが、下を向いたまま、涙がポロリ。
自分で作り上げたいという欲求と、自分ひとりではできないかもしれないという不安
私もしばらく手を止めて待っていると、彼女が話始めました。
「本当は、お父さんに渡すときに『私が一人で作ったんだよ』って言いたいの。でも、まだお母さんに手伝ってもらわないと……私一人じゃ作れないし。でも、お母さんがたくさん作っちゃったら、お父さんに『私が作った』って言えないし……。」
小学5年生の心は複雑のようです。
「ごめんね。お母さん、手伝い過ぎちゃったね。もう長女ちゃんもたくさん作ってきたし、後はもうひとりで完成できると思うよ。お母さん、お仕事してくるから、できたら見せてね。」
私は退散する事にしました。
立派なインコが完成
数時間後。
書斎のドアをノックして、彼女が部屋に入ってきました。
「ひとりでできた。上手にできたと思う。」
見ると、彼女の手から、羽に綺麗な模様の入ったインコが顔をのぞかせていました。
「おー凄い!上手にできたね。」
私が言うと、彼女は「へへへ」と照れ笑いをしました。
「あのね……このインコ、ほとんど私が作ったってお父さんに言ってもいいかな?」
「モチロン!だって本当にほとんど長女ちゃんが作ったでしょう?」
「ありがとう!」
彼女は、ぱっと顔を輝かせて、部屋を出ていきました。
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「これからはぬいぐるみ作りで彼女から呼ばれる事も、もうないかもしれないなー。」
私は、なんとなく……そう思いました。
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