毎年夏になると、私達の住むマンションの駐車場で、手作り感満載のお祭りが催されます。
「地蔵盆」と言われるこのお祭りは、地域に伝わる風習で、近所のお地蔵さんを祀って遊ぶ、子供のためのイベントです。
このマンションでお祭りが始まった理由
以前、少子化等の影響で、この町内には子供がいなくなっていました。
その後、私達の分譲マンションが建ち、子育て世代の家族がたくさん入居してきたことで、町内会の人たちから「ここで地蔵盆を復活させてほしい」と依頼されました。
毎年夏になると、数世帯で集まって、子供達が楽しめる企画を考えます。
去年まではコロナで自粛していたそうですが、今年は話し合いの末、4年ぶりに再開することになりました。
お祭り好きな私としては、気合の入るお仕事です。
企画や準備はかなーり大変でしたが、なんとか成功させたい!
お祭り当日
当日、朝早くからマンションの駐車場に会場を設営し、町内のお地蔵さんを祀ります。
会場には、子供達の名前が書かれた提灯がぶら下げられ、その下には、大きなプールを設置しました。
そして朝から、かき氷、うちわづくり、縁日、おやつすくい……と、30分毎にイベントが続きます。
暑かったので、マンションの中のロビーも開放し、冷房をつけて、お食事兼休憩スペースにしました。
マンション内だけでなく、近くに住む子供達もやってきて、みんなで遊び、おやつをもらっていました。
メインイベントは、「数珠回し」。
お坊さんに読経してもらう間、子供達で大きな数珠を回していきます。
記憶に残るイベントに
このお祭りは、毎年夏になると、地域の至るところで開催されています。
私は他県から移ってきたので知りませんでしたが、この地域出身の人々にとっては、子供の頃のお楽しみイベントの一つだったとか。
子供の頃の記憶って、ずっと残るし、みんなにとっては特別な思い出になっているようです。
私の子供達も、去年このマンションに戻ってきて5年ぶりの参加となりましたが、かなり楽しんでいました。
……大人になっても、ずっと覚えていてほしいです。