先月、アメリカのボスから誘いがあり、急遽フィラデルフィアで開催された国際学会に参加してきました。
フィラデルフィアは子ども達にとっても思い出の多い土地。本当は家族皆で行きたかったですが、皆仕事や塾などで忙しいので、今回は一人で行くことに。
今回はデ◯タ航空を利用し、アトランタ経由でPhilly入り。私は「長距離飛行の時は『寝る』」と決めています。
羽田空港を飛び立ってすぐにブランケットを肩にかけました……が、このブランケット、夏だからかかなり薄め。そして飛行機の中はかなり寒いです。
私はCAさんに頼みました。
「すみません、もう一枚ブランケットもらえませんか?」
ところが、アメリカのCAさんは、日本のCAさんと違って優しくありません。
「ブランケットは一人一枚よ。」
と、つっけんどんに返されました。
―― サービス悪いよなー。A◯◯ Airlinesのブランケットはもっと上等だったし、頼めば2,3枚余分にくれたのにな。
と思いながら、私は以前、家族で日本からアメリカに飛んだ時の事を思い出しました。
予想外のおねしょ事件
当時、長男8歳、長女5歳、次男2歳。
みんなまだ小さくて、特に次男はやっと赤ちゃんから幼児になったばかり、という感じでした。
けれど、当時通っていた保育園のトイレトレーニングのお陰で、1歳の時点でおむつがとれ、2歳を過ぎたらおもらしもおねしょも全くしなくなっていました。
いつものノリで、替えのパンツなどを全く準備せずに国際線に乗り込んだ私達でしたが……考えが甘かった。。。
飛行機の真ん中の列に座っていた次男は、トイレに行くのを躊躇していたよう。
そのまま眠り、起きたときには、あたりに大量のおねしょをしてしまいました。
「えー、どうしよう。着替えも何もかも手荷物のスーツケースの中だよ。。。」
CAさんが対応してくれて、座席は綺麗になりましたが、次男の着替えはなし。
びしょ濡れのパンツやズボンを履かせたままにしておくこともできません。
仕方がないので、CAさんからもらった予備のブランケットを次男の腰に巻いて、飛行機を降りました。
入国審査後に麻薬取締班に囲まれる
ところが、、、
入国審査後、大きな犬を連れた麻薬取締班の方に呼び止められました。
「ちょっと、その子のブランケットを外して中を見せなさい。」
すぐに他の人達もやってきて、私と次男は、ガタイの良い黒人男性警察官2人と同じくガタイのいい黒人女性警察官1人に囲まれました。
「えっと、、、この子は飛行機の中でおねしょをしたからブランケットを巻いてるんです。」
私は慣れない英語でしどろもどろに答えました。
「いいからブランケットを外しなさい。」
「このブランケットの中は裸なんですよ!」
―― こんな公衆の面前で、次男の下半身を露出させるなんて!
私は必死に抵抗しましたが、その抵抗によってさらに怪しまれたよう。
向こうはこちらの説明など全く聞く耳を持たず、次男の肩に手をかけました。
観念すると。。。
「もう、わかったから!」
私は観念して次男を床におろし、次男の腰に巻いているブランケットの結び目を解こうとしました。
すると、女性警察官が「OK、もうわかったわ。」と言って、私の手を抑えました。
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どうやら、相手は私の言っていた事は理解しつつも、ちゃんと私が指示に従ってブランケットの中を見せようとする姿勢があるかどうか確認したかったよう。
「ブランケットはそのままで、行っていいわよ。」
と言われ、私達は無事釈放されました。
色々あったなー
その後、私達は無事見知らぬ土地での生活をスタートしました。
次男にはその後も大きな試練が待ち構えていましたが。。。
今週は、 次男(3歳)が、朝泣かずにバイバイできた 記念すべき週となりました。 7月 最初のデイケアに通い始めました。 朝「怖いから嫌だ」と泣いていましたが、 小さい子の方が順応が早いというし、そのうち慣れるだろうと思っ …
さまざまなな試練を何とか乗り越え、たくましく成長したように思います。
他の子たちも、同様。
―― やっぱり次 Phillyに来る時は子ども達を連れてこよう。
私は当時の出来事を思い返しながら、ブランケットにくるまりました。