私の舌は、真ん中に大きな網目状の溝が走っており、両側にも小さな溝が無数にあります。
「溝状舌」
と言って、成人の5-15%くらいの割合で起こるといわれています。
小さな頃はなかったように思いますが、少なくとも10代後半ごろには既にこの舌でした。
特に病気というわけではなく、原因もはっきりしません。
ただ、炎症を起こしやすいので、たまに真っ赤に腫れて「地図状舌」も併発し、ビリビリ痛みます。
主に疲れや睡眠不足が溜まった時に悪化することが多く、以前よく徹夜していた頃は、翌朝必ず舌が痛くなっていました。
この舌、自分では全く気にしたことがなく、
夫がまだ彼氏だった頃に、
「何その舌!?なんでそんなになっているの?」
と言われ、
「え、みんなの舌はこんな感じになっていないの?」
と逆に驚きました。
その後も自分では特に気にせず過ごしていますが、子供たちからはしょっちゅう話のネタにされています。
以前も保育園で息子の友達が集まってきて「べろがへん!どうして?どうして?」と質問攻めにあった事もあります。
そして、この溝状舌を一番気にしている(と私が感じる)のが、最初に指摘してきた今の夫。
「本当にそれは舌癌にはならないのか?でも炎症から癌化のリスクが高まる可能性もなきにしもあらず。」
「今日の舌は大丈夫?栄養が足りてないんじゃ?ストレスが多いんじゃ?」
と、結構な頻度で舌のコンディションチェックを求められていました。
そんなある日、睡眠不足が重なって、久しぶりに舌がビリビリ痛くなりました。
食事中も、舌が痛くてあまり食べられません。
私「舌が痛い……」
とうっかり言うと、
テーブルの向こうの夫から
夫「また痛くなったの?ビタミン剤飲んだ?ちゃんと寝てる?どうしたら症状が収まるか、ちゃんと調べた?舌癌になってない?なんで自分の体なのにそんなに無頓着なの?」
と、質問攻めにあいました。
私は
「舌が痛いって言いたかっただけなのになー。」
と思いながら、以前SNSで流れてきたこちらの漫画を思い出しました。
……でも、事実、慢性炎症は舌癌のリスクの1つですし、それ以外にも色々体に不調が起こっているサインなのは間違いないので、
―― 自分の体のメンテナンスはちゃんとしないといけないよなー。
と思いながら、ビリビリする舌に冷水をあてました。