宙に思いを馳せる

私は宇宙の話を読んだり聞いたりするのが好きです。

今の人生も好きだけど、もし生まれ変わったら天文学者とかにもなってみたいなーと思うくらい。

じゃあ宇宙飛行士は?と聞かれる時がありますが、実際に自分で月とか火星とかに行くよりも、空を見ながら、もっと遠くの天体にまで思いを馳せる事の方が好きなように思います。

 

そんな私の毎日の楽しみの一つは、毎日の通勤時に車の窓から広い空を眺める事。

建物で遮られない空はとても広く、高く、時に雨雲の端から端までが見えたりします。

それだけでも楽しいのですが、空を見ながら、

「この空の向こうは宇宙がどこまでも続いているんだなー。太陽とか電気とかの明かりがなければ、この空一面にその無数の星たちが見えるんだなー。」

と思いながら、以前宮崎の山の上から見た、満点の星たちや、数分おきにすっと流れる流れ星、視界の左手に雄大に横たわる天の川などを想像して、ワクワクするのです。

それを運転席の隣にいる夫に話すと、

「……肉眼で見える星たちはほとんど銀河系の星なんじゃないの?天の川はもちろんそうだけど、それ以外の星たちも、ほとんどは銀河系で太陽系の外側にある星たちと考えた方がしっくりくる。」

という答えが返ってきました。

 

「え?まあ、そうだね。そうかもしれないけど……」

と答えましたが、「なあんだ、あの時見えていた星たちは、ほとんど銀河系かぁ」と、ちょっとがっかりしました。

でも、後から、

「なんで私はがっかりしたのかな?」

と、疑問に思いました。

銀河系だって、半径52,850光年、恒星約2500億個、中心に巨大ブラックホールとその周辺に約10000個のブラックホール……と、とてもロケットで飛んでいって中心に旗などをさしてこれるようなシロモノではないはずなのに……

 

 

どうやらそれは、銀河系に関してある程度の情報が教科書などに既に載っているからじゃないかと思いました。

宇宙の本などを読んで、色々な想像を超える数字に驚き、ワクワクするけれども、ある程度の情報が頭に入ってしまうと、そのワクワクは若干影を落とします。

宇宙の中でも、ダークマターなど、まだ解明できていない、私たちの想像を超えた何かがある、と思う事に、私は最もワクワクするようです。

 

余談ですが、私は「多元宇宙理論」の話を初めて聞いた時に、それこそとてもワクワクしたのを覚えています。

専門家ではないので理論の詳細は語れませんが、小学校の時に「ビッグバン」説を習った時から常につきまとってきた疑問、

「ビッグバンが始まる前には何もなかったって、どういう事?今も膨らみ続ける宇宙の起源が何もないって、じゃあそのエネルギーはどこからきたの?」

という疑問に答えてくれたように思ったからです。

私たちのいるこの宇宙以外にも無数の宇宙が存在し、私たちの宇宙が生まれたのと同じように、今も次々と生まれている——

そう考えると、とてもワクワクします。

 

また、中学生の時に読んだ本の中で、

「原子の周りを周る電子の動きを実際にみれれば、恒星の周りを周る惑星たちの動きに似ているように感じないだろうか。」

というような内容の記述が、今でも心に引っかかっています。

 

これは何か学説とかとは全く関係ないのですが……

 

私たちが試験管を振って化学反応を起こすように、

どこかの誰かがふっと試験管のようなものを振ってみせて、

なんらかの化学反応がおこり、

大きな宇宙から小さな宇宙が無数にできて、

今も現在進行形で膨らみ続けている。

その中の、エネルギーの小さな宇宙の一つに私たちの天体ができ、

私たちが生まれて、毎日を過ごしている。

でも、彼らのような世界からみると

私たちの地球は原子の周りを周る電子ほどにも小さいので、

私たちの宇宙の存在に目が向けられることはないし、

仮に目が向けられたとしても、

その中にある銀河系の太陽系の地球の上にたくさんの生物が生まれ続け、思い思いに動きまわっている事を気づかれるのは、ほぼ不可能……

 

……なんてことはないかなぁ……

と、時々そんなキチガイじみた妄想を膨らませたりしながら、今日も空を見上げるのでした。

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