去年の夏休みにテニスのサマーキャンプを利用し、テニス好きになった子供たち。
施設では学期中もテニススクールを開催してくれているのですが、私達両親は仕事をしているので、なかなか平日に通わせるのは難しい……
「せっかくテニス始めたから、できたら続けさせたいんだけどな……」
と思いながら、仕事中に雑談していると、同僚のKから、
「じゃあ僕が教えてあげるよ。」
と意外な答えが返ってきました。
話を聞くと、彼は以前まで、サマーキャンプ等で子供たちにテニスを教えていたとのこと。
これは何という好都合!
ということで、毎週末に近くの公園のテニスコートで "K's tennis school" を開いてくれ、子供たちにテニスを教えてくれることになりました。
その後、同い年くらいの子供のいる同僚家族も加わって、交代でドーナツやベーグルなどの差し入れも行われるようになり、ちょっとした週末のイベントになっています。
彼は子供たちに楽しく教えるのが上手で、うちの子供たちも彼のテニススクールを毎週楽しみにしています。
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そんなある週末。
その日は前日にちょっとだけ雪が降っていました。
「あー、明日はテニス無理かもねー。」
とK's tennis schoolのグループチャットにテキストすると、
K「僕の家の近くのテニスコートならイケるかも。明日の朝コートが使えるかどうか、チェックして連絡するよ。」
とのこと。
Kの家の近くのテニスコートは、地面が網目状のゴムで出来ていて、雨が降ってもコートに水が溜らず、少し待てばすぐに使えるようになります。
私「確かに、あそこのテニスコートなら大丈夫そうだね。」
と返事し、その日は就寝しました。
そして次の日の朝……
外は青空がどこまでも続くいい天気。
家の周りの地面もすっかり乾いていて、
私「これならテニスできそうだわ。」
と、私達は朝からテニスの準備をして、高速で30分くらいのテニスコートにやってきました。
と……到着してびっくり。
テニスコートは、一面雪で覆われていました。
水はけ抜群のテニスコートも、雪には勝てなかったようです。
少し遅れてやってきたKもコートを見て、
K「うわー、ごめん!もっと早くきてコートのチェックをすればよかった💦」
と謝ってきました。
でも子供たちは、
「やったー!雪遊びしよう!」
と言って、そのまま雪で小さな丘を作ったり、雪合戦をしたりして遊び始めました。
「ホットチョコレートいる人!」
とKが声をかけると、子供たちは一斉に振り返り、
「Me! Me! Me!」
K「今日は完全に僕のミスだから、ホットチョコレートを奢るよ。君はなんのフレーバーがいい?」
と言って、Kは近くのドーナツ屋さんで全員分のホットチョコレートとドーナツを買ってきてくれました。
(「今日は」と言いますが、彼は「このコーンにボールをヒットできたらドーナツゲット!」などと言って、ほとんど毎回ドーナツを買ってきてくれます。)
みんなでホットチョコレートを飲み、ひとしきり雪で遊ぶと、子供たちは満足気に車に乗り込みました。
子供たち「あー楽しかった!」
私は、
「テニスはできなかったけど、いい週末の朝になったな。」
と思いました。