クリスマス・イブに屋外のアイススケートを経験してから、子供達はすっかりアイススケートにはまってしまいました。
休みの日の朝は、「スケートに行こう!」という言葉から始まります。
「じゃあ、行こうか。」
と、数日前に楽しんだスケートリンクに行く計画を立てましたが、その日は夫の調子が悪く、
「寒いからお父さんはお留守番してるよ。」
との事。
その日は、私と子供3人と、4人で電車にのってスケートリンクまで行くことにしました。
子供達はアパートのドアから出ると、わっと駅まで駆けだしました。が……10mほど走ったところで、次男(3歳)が
「疲れた~。抱っこ!」
と言い出し、数分後には私の腕の中でうとうとしだしました。
(……こうなるとは思っていたけど・・(^^;) )
次男は、スケートリンクについてからしばらくは起きていましたが、リンクでスケート靴に履き替え、私に抱きかかえられながら1周くらい滑っただけで、またうとうと眠り始めました。
仕方がないので、私は寝ている次男を抱きながらスケートリンクをおり、外から見ている事にしました。
長男(8歳)と長女(6歳)は、それぞれ頑張って、滑って転んでを繰り返していましたが、しばらくして長女がリンクを降りてきました。
長女:「どうして今日はお母さん、私にスケートを教えてくれないの?しばらく滑らなかったから、また下手になっちゃったよ……」
私:「ごめんね。(次男が)寝ちゃったし、お母さんみてないといけないから、今日は教えてあげられないよ。」
長女:「……。」
しばらくして、
「……今日はこんな日になるつもりじゃなかった。あんなに楽しみにしていたのに……。」
とつぶやき、長女は大粒の涙をこぼし始めました。
長女:「どうして今日はお父さんが来てくれないの?寒いからって、寒いからって、そんな事言って……。」
あんまり泣いているので、私は困って、「お父さんに電話してみる?」と尋ね、夫に電話をかけることにしました。
「もしもし?」
と夫が電話にでると、長女は堰を切ったように
「なんでお父さんは来てくれないの?寒いからって、寒いからって、なんでそんな事言って来てくれないの!今日はお母さんが教えてくれないからスケートが下手になっちゃったよ!」
と泣きながら激しく訴えていました。
夫も私も「ごめんね。」と言いますが、物理的にどうしようもありません。
しばらくすると、長男が気づいてリンクを降りてきました。
長男:「僕が(次男を)みといてあげるから、一緒に滑ってきたら?」
と言って、彼は寝ている弟を膝に乗せました。
長男にお礼を言って、長女とリンクにあがり、手をつないでまた一からスケートの滑り方を教えると、長女も許してくれました。
「なかなか1人で子供3人を同時に満足させることは難しいな。」
と思うと同時に、
「少しずつお兄ちゃんらしくなってきたかな。」
と、長男をちょっと頼もしく感じた一日でした。