我が家の夜のルーティンの一つに、「お話タイム」があります。
夜になると、寝室のキングサイズベッドの上に家族5人で寝転がり、まず長女(9歳)が自分の好きな本の1話分を読み、次に次男(6歳)がなぞなぞの本からいくつか出題してみんなで答えます。
その間、長男(11歳)は、隣で自分の好きな本をKindleで読んでいます。
それらが終わると、子供たちは子供部屋の自分たちのベッドに移動しますが、
その時私もついていって、子供たちが寝るまでしばらく一緒にいます。
そして、子供たちとベッドに入って眠りにつくまでの間、必ず催促されるのが「お話」です。
長女「お母さん、今日の story !」
私が
「なんの話がいい?」
と尋ねると、
子供たちで話し合って、お題を指定してきます。
- 雲のお話
- ゴムのお話
- 蟻のお話
- 木のお話
- キツネのお話
- etc...
最近人気があるのは、子供たちのぬいぐるみなどが主人公の探検モノで、時折子供たちも登場する、という感じのジャンルの話。
毎回適当に話し始めて、適当に話を展開して、適当にオチをつけて終わる、という感じなのですが、子供たちは結構楽しんで聞いていくれているようです。
ただ、さすがに毎日話していると、ネタも切れてくるし、疲れてきます。
ある日、
「今日は story おやすみしてもいい?」
と聞いてみました。
長女は、
「えー」
と残念そうにしていましたが、その直後、
「じゃあ、今日は私が story してあげる。お母さんのお話は全部覚えているから。」
と言って、去年の St Patrick's Day あたりに話した「お豆の話」をしてくれました。
内容は、下記のような感じ。
「ねえ知ってる?」といって薀蓄を披露するのが好きな緑豆くんが、
「虹の向こうには緑色の Leprechaun 達が住んでいて、願いを叶えてくれる」という薀蓄の真偽を確かめるために旅に出たけど、
虹の向こうにはたどり着けず、Leprechaun にも会えず途方にくれていた所、
同じく虹の向こうにいる Leprechaun を探しに来た子供たちと遭遇し、
「あ、緑色!あなたが Leprechaun?僕たち、色々な事を教えてもらいたくて会いに来たんだ。」
と言われ、そのまま自分が Leprechaun として、「ねえ、知ってる?」とひたすら薀蓄を披露し、みんなに満足してもらいましたとさ……めでたしめでたし。
……こうやって文字に起こしても本当に適当だなーと思いますし、自分ではこの話を内容をすっかり忘れていました。
でも、長女はこんな話達をほとんど正確に覚えているようです。
話し終わった後、彼女は言いました。
「いつかお母さんにしてもらったお話を全部絵本にして出版したいの。」
……ごめん……さすがに出版社から却下されると思う。