アストロサイト由来の、脂質と結合した状態のアポEの構造 公開日:2024年2月14日 Original Article アポリポタンパクE(apolipoprotein E, APOE)司る遺伝子には、ε2, ε3, ε4の3つのアイソフォームがあり、APOE2はアルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)のリスクを […] 続きを読む
グリアを神経に変えて病気を治す……という論文には間違いがあったらしい 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年10月20日 Original Article 以前このブログで、「グリアに遺伝子改変操作を加えて機能性ニューロンに変化させる」という内容の論文を紹介しました。 上記2つはマウスのPtbp1をノックダウンしてアストロサイトをニューロンに変える [1, 2] という方法 […] 続きを読む
タウのオリゴマーはアストロサイトの老化および HMGB1 分泌を促し、神経障害や認知機能障害を悪化させる 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年8月17日 Original Article 神経変性疾患分野では、老化細胞 (senescent cells) への注目が集まっていると思います。 以前、老化したグリアを除去するとモデルマウスのタウ病理と認知機能が改善したという論文を紹介しましたが、 今回は、その […] 続きを読む
アストロサイト-IL-3/ミクログリア-IL-3Rαのクロストークは、アルツハイマー病に保護的に働く 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年7月17日 Original Article アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, AD) などの神経変性疾患において、ニューロンだけでなくグリアやサイトカインの役割も次々と明らかになってきています [1]。 インターロイキン3 (Inter […] 続きを読む
アストロサイトが運動神経回路形成のゴールデンタイムを決める 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年4月24日 Original Article 個体の発生段階で、神経回路が形成されていくわけですが、このダイナミックな動きには、色々な分子の増減が関わっていて、 その時間・空画的な制御をイメージすると、その精密さはまさに「神業」と思ってしまいます。 今 […] 続きを読む
アストロサイトのAPOE4を除去するとタウ介在性神経障害が改善する 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年4月16日 Original Article 先日アポリポタンパクE4(Apolipoprotein E4, APOE4)とタウについての論文を紹介しましたが[1]、 その記事を書いた翌日に同じラボからこの論文が出たので、 「どーしよーかなー。」 と思いましたが、つ […] 続きを読む
APOE4を持つアストロサイト&酵母では脂質代謝異常が起こっている 更新日:2022年3月3日 公開日:2021年3月31日 Original Article アポリポタンパクは、脂質等と結合して、脂質の運搬や脂質代謝関連酵素の活性化、あるいは補酵素として働く一連のタンパクの総称です。 このうち、アポリポタンパクE (Apolipoprotein E, APOE) は、主に3つ […] 続きを読む
歯状回アストロサイトに蓄積したタウの、ニューロンへの影響 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年12月15日 Original Article タウオパチーに分類される神経変性疾患 アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD) 進行性核上性麻痺(Progressive supranuclear palsy, PSP) 大脳皮質基底核変性症( […] 続きを読む
炎症 → Aβ産生のメカニズム 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年9月12日 Original Article アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の病理学的特徴としては、 アミロイドβ(Amyloid beta, Aβ)や過リン酸化タウの蓄積、炎症、神経細胞脱落etc.が挙げられますが、 Aβ/タウ […] 続きを読む
アストロサイトとミクログリアの共同作業 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年7月17日 Original Article 死んだ細胞を処理するのは主にミクログリアと考えられていますが、特殊な環境下ではアストロサイトの貪食も確認されていました 1 。 ニューロンが死ぬ時に出す、"eat-me" シグナルの一つにphosphatidylseri […] 続きを読む
グリアをドパミン神経に変えてパーキンソン病を治す 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年6月28日 Original Article 以前、CRISPR-Rxシステムを使ってpolypyrimidine tract-binding protein 1 (Ptbp1) をノックダウンし、 アストログリアを網膜細胞や線条体のドパミン神経細胞(domamin […] 続きを読む
グリアをニューロンに変えて病気を治す 更新日:2024年2月3日 公開日:2020年4月25日 Original Article 脳内のグリア細胞を神経細胞に変化させると、神経変性疾患などで失った神経を補充し、機能改善させる事ができる。 以前、中国の研究グループから、in vitroでpolypyrimidine tract-binding pro […] 続きを読む
大脳皮質にアストロサイトの層 更新日:2022年3月3日 公開日:2020年3月30日 Original Article 大脳皮質には6層の興奮性神経細胞の層がある。 では、グリアの層は? 特に、アストロサイトは脳内の細胞の50%を占め、神経細胞の機能維持等、色々な役割を果たしている。 英ケンブリッジ大学のBayraktar, […] 続きを読む
老化したグリア細胞を除去すると、タウ病理と認知機能低下が軽減する 更新日:2024年2月3日 公開日:2018年11月23日 Original Article 細胞の老化は不可逆的な細胞周期の停止に特徴的な分泌の表現型を伴う現象で、様々な細胞内および細胞外の要因から引き起こされる。 p16INK4Kという細胞周期停止タンパクは、加齢に伴う組織の変性を促し、動脈硬化や関節炎などに […] 続きを読む