毎週日曜日の午前中、我が家では「お掃除の時間」が設定されていて、普段よりも念入りに、家族で掃除するようにしています。
最初はお魚達の水槽の掃除と川へ水を汲みにいく作業の時間でしたが、その後、主人の提案で「みんなで大掃除」の時間に適応拡大されました。
子どもたちがお掃除ムードなこの時間を利用して、ついでに居住空間全体をみんなで綺麗にしよう、という魂胆です。
この「大掃除」の時間、個人的に「結構メリットが大きい」……と感じる事が多いので、ちょっとまとめてみたいと思います。
「みんなで週イチ大掃除」のメリット
部屋が綺麗になる ― 特に、創作スペースと子ども部屋
いわずもがな……部屋が綺麗になります。
特に、リビングの一角にある子ども達の創作スペース。
子ども達は何らかのイベントを企画したり、モノを作ったりすることが大好きなのですが、その副産物として、段ボールの端やら、木くずやら、絵の具類やら、洋服の切れ端やら……あらゆるモノが創作スペースを占拠することになります。
いつもは「だめ!まだ作ってる途中なの。片付けないで!」と片付けを拒否されるのですが、現在は「週イチの大掃除の時間には作業途中でも一旦片付ける」という雰囲気を作る事ができました。
どうしても作りかけのモノを動かせず、全部の片付けができない場合も、「せめて(ルンバの通行を邪魔しないように)床の上には何も残さない」と決めることで、この空間がだいぶスッキリしたように思います。
そして、子供部屋。
油断するとすぐ散らかりますが、こちらも子ども達が自分達で掃除してくれるので、毎回片付けに時間を割かなくてもよくなりました。
一体感が生まれ、楽しく掃除できる
ひとりで掃除をしていると、
「この時間でやりかけのあの仕事ができるのに」
と、時間を無駄にしているような気分になりますが、みんなで掃除をすれば、その時間は「家族の時間」になります。
我が家イチめんどくさがりな長男(中2)も、このときばかりは綺麗に掃除機をかけてくれます。
一般論として、ある日突然、思いついたように「掃除しよう。」と声をかけても、子どもたちは「えー、めんどいー、今は他のことやりたいのにー。」と腰が重くなりがちです。
けれども「毎週この時間は掃除の時間」とルーチン化することで、「これから掃除の時間だから。」とみんなの心が ready の状態になり、嫌な気持ちが芽生えるのを避けることができます。
「自分たちの居住空間はみんなで綺麗にするのが当たり前」
という気持ちを持ってもらうことで、お互い気持ちよく掃除ができるように感じています。
体を動かせる
デスクワークが長時間続くと体と頭に悪いので、そんな時私は、定期的に部屋の中でグルグルジョギングしたり、筋トレしたりしています。
この「体を動かす時間」の一部を「掃除の時間」に充てると効率的だと感じます。
例えば、高い場所の鏡を拭く時、必要以上に腕を伸ばしてストレッチを兼ねたり、重いものを運ぶときに、普段使わない筋肉を意識したり……。
すると、「掃除に時間を使っている」という意識が薄れ、逆に「体を動かすついでに自宅が綺麗になる」という感覚が芽生えてきて、なんとなく得した気分です。
掃除のノウハウを伝えることができる
この時間を利用し、私は子どもたち一人ひとりに、トイレ掃除、お風呂場の排水溝の掃除、鏡の掃除、シンクやコンロの掃除などの方法をマンツーマンで伝えてきました。
うちの場合、子ども達との付き合いは「みんな一緒に」ということが多いので、この機会にマンツーマンで掃除に付き合うと、子ども達も喜んでくれてとても効果的です。
この機会に、子ども目線では気が付かないポイントや、掃除が楽しくなるチップスを伝え、来るべき一人暮らしに備えてもらうようにしています。
例えばトイレのウォシュレット便座。
コレって便座の横のボタンをポチッと押したら、便器から外れて掃除がしやすいんですが、私がこれを知ったのは大人になってからずーっと後のことでした。
ウォシュレット(温水洗浄便座)の「あの隙間」気になりませんか? 便座の上にどっしりと構えたウォシュレットと便座の隙間です。ぴったりくっついているので、普通では掃除できない部分です。実は、便座には脱着部ボタンがついており、簡単に取り外すことが...
思い返してみると私は、水回りの掃除の方法を、親から体系立てて教えてもらったことはなく、一人暮らしをしてから自分でなんとなく自分のやり方を確立していったように思います。
でも、特に男の子の場合などは、自ら掃除の仕方を考えて定期的に水回りを掃除する人とか、少ないんじゃないでしょうか。
なので、この大掃除の時間に子どもと水回りを掃除し、彼らが楽しみながら、自然と掃除の方法を覚えてもらっていってくれたらなーと思っいます。
「みんなで週イチ大掃除」のデメリット
デメリットはほとんどない……とは思っているのですが、先日の長男とのやりとりの一コマは、デメリットと言えるかもしれません。
ある日、子ども部屋に入ると、足の踏み場がないほどに学校のプリントが散らかった床の上で、長男が漫画を読んでいました。
「えー、ちょっとこの状況はヤバいっしょ。片付けないとじゃないの?」
と彼に声をかけると、彼はちょっと考えた後で、
「明日お掃除の日でしょ。だから明日片付けるから大丈夫👍!」
と言い切りました。
―― 毎日ちょっとずつ片付けの時間をとって、いつも綺麗にしててほしんだけど……
―― そうすれば「大掃除」にもそんなに時間がかからないって知ってほしいんだけど……
と、言いたいことは色々ありましたが、全く掃除しないよりは良いので、彼には宣言どおり、翌日の掃除の時間に綺麗にしてもらいました。
今のところは「お掃除代行」よりも「みんなで週イチ大掃除」がメリットが大きいかも……
今は、「お掃除代行サービス」を利用している家庭も多いと聞きます。
私達の家庭でもその話が上がったことがありますが、今のところは、「お掃除代行サービス」よりも「みんなで週イチ大掃除」の方がメリットが大きいかなー、と思います。
子ども達が反抗期に入ってまったく掃除に付き合ってくれなくなったり、みんな一人暮らしを始めてメリットが少なくなったりしたら……その時は、仕事時間確保のために、お掃除代行サービスに切り替えてもよいかもしれません。