ある日の「夜のお話タイム」の出来事。
夜、子どもたちはベッドに入ると、長女(9歳)がいつものように声をかけました。
長女「お母さん、story!」
私が、
「うーん、今日はどうしようかなー。ちょっと疲れてて、アイデアが浮かんでこない……」
と答えると、長男(11歳)が
長男「じゃあ、今日は僕が story してあげる。」
と言いました。
皆は、「えー、どんなお話!?」と、ワクワクしながら、みんなは長男のお話を聞くことにしました。
Once up on a time...
―― うんうん。
ある所に、長男くんがいました。
―― お、長男くんが主人公のお話かー。
長男くんは、クリスマスにサンタさんに phone をお願いしました。
長男くんは、毎日毎日サンタさんが来るのを楽しみに待っていました。
―― あ、展開が読めてしまった……。
クリスマスの朝、長男くんはとてもとても楽しみにプレゼント開けました。
ところが、そこに入っていたのは、長男くんのほしかった phone ではなく、garbage でした。
長男くんは、とてもとても悲しみました。
サンタさんはとても mean でした。
サンタさん、Suck!
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ちょっと背景を説明すると、長男は去年のクリスマス、サンタさんに iPhone13 をお願いしていて、それはそれは楽しみにしていました。
12月に入り、辺りはクリスマスモード一色です。 毎年恒例ですが、子どもたちはサンタさんの話題で盛り上がっています。 長女(9歳)「サンタさんのプレゼント、まだ決めきれないー。」 次男(6歳)「僕は犬のロボットをお願いする …
ところが、サンタさんから届いたプレゼントは、iPhone13 ではなく、そのちょっと前に洗濯して通話機能が使えなくなってしまった Gabb wireless phone の代替品でした。
去年9月、長男(11歳)は6th Grade に上がり、中学校に通い始めました。 今まで利用していた Before School と After School のデイケアプログラムは利用できなくなったので、 私達が家を出 …
通話はできるようになったのですが、それは長男が求めていたものではなく、
長男「こんなものもらったって全然嬉しくないよ……。」
と、とても悲しみ、それから数ヶ月経った今でも、
長男「Phone...」
と切ない声を上げているのでした。
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私が、
―― 本当に iPhone がほしいんだなー。でもさすがにサンタさんはくれないよなー。
と思いながら長男の話を聞いていると、
隣のベッドから長女が大きな声を上げました。
長女「ちょっと、お兄ちゃん!
お母さんはお兄ちゃんの為に2個も携帯を買ってあげたのに、なんでそんな garbage とか言うの!?
お母さんが可哀相でしょ!」
長男は、
長男「だって、本当に garbage だったんだからしょうがないじゃん。」
と応戦しました。
私は、
―― いや、私が携帯を買ったのは1個で、もう1個はサンタさんからのプレゼントのはずなんだけど……。
と心の中でツッコミながら、2人の会話を聞いていました。