Google AdSense

ある日、Google AdSenseを開いたら、

"Your account is temporarily suspended - as a result of this suspension, ad serving is disabled." (あなたのサイト、停止しました。)

という掲示がされていて、驚きました。

Account Policy Center で確認すると、

"Multi-clicking"

がGoogle AdSenseのポリシー違反にあたり、1ヶ月間の停止処分との事。

また、さらに違反が見つかれば永久に停止する可能性もあると……

Google Adsense Violation

 

「私、そんな悪い事したかな?」

と思って、"Multi-clicking" について調べると、

同じIPアドレスから、複数回広告のクリックがあると、「違反」とみなされるとの事。

って、私は自分で広告をクリックしたりしていないので、

私のサイトを見ている誰かが、一日に何回も広告をクリックした……ということになります。

 

善意か悪意か無為か、全くわかりませんが、

世の中には、"Click Bombing (アドセンス狩り)" と呼ばれる手法で、サイトの広告を停止させる人達もいるとの事。

その場合、すぐにGoogleに報告して、対処する必要があると書かれていたので、フォームに必要事項を記入し、送信しました。

でも、返ってきた答えは、

「あなたのサイトで、アドセンスのポリシー違反に該当する問題が検知されたので、一定期間利用停止という処分をうけました。今後このようなことがおこらないように、知識を得て、十分な対策をとっておくことをお勧めします。」

のような内容。

そっかー、私の勉強不足のせいでこうなったってことか。

 

ブログを初めた時は、「ただ記事を書くだけ」でしたが、

続けていく過程で、知っておくべき事柄が想定外に多かった事を知るようになりました。

今回は、「アドセンス狩り」について調べた事をまとめておきます。

アドセンス狩りとは

他人のサイトで、Google AdSenseのポリシー違反にあたる行為をわざと行い、そのサイトが Google AdSense の利用停止処分を受けるよう仕向ける事。

方法は主に下記2つ。

  • サイトの広告を大量に不正クリックする (Click Bombing)
  • 違法サイトへ広告を貼り付ける

広告の不正クリック (Click Bombing)

同じIPアドレスから、故意に何度も広告をクリックして、Google AdSense からの処分を誘発する行為。

例えば、あるサイトで、ある人が同じ広告を短時間に10回以上クリックすると、"invalid clicks" として Google AdSense に認識され、「規定違反」としてそのアカウントが利用停止などの処分を受けることになる。

違法サイトでの広告掲示

他サイトの AdSense コードを不正に取得し、ポリシー違反のサイト(アダルトサイトや賭博サイトなど)に貼り付け、Google AdSense からの処分を誘発する行為。

AdSense コードは、ページのソースを表示すれば簡単に見る事ができる。

悪意のある第三者がコピペして、違法サイトに貼り付けると、そこにも広告が配信されることになる。

アドセンス狩り対策:不正クリック対策

不正クリック対策プラグインの導入 (AdSense Invalid Click Protector)

Click Bombing 対策のプラグインはいくつかあるようですが、今回私は、「AdSense Invalid Click Protector」を導入しました。

AdSense Invalid Click Protector (AICP)

これは、広告を任意の回数以上クリックすると、それ以上広告を表示させないようにするプラグインです。

cookieベースの集計なので、完全に防げるわけではないですが、導入しないにこしたことはありません。

AICPの設定方法

1. プラグイン → 新規追加 → AdSense Invalid Click Protector で検索 → インストール → 有効化

2. 管理画面に "AdSense Invalid Click Protector" の表示が現れるので、そこで広告をブロックする基準となるクリック回数や頻度を設定。(デフォルトでOK。)

AICPの設定

3. ダッシュボードの下の方で、ブロックしたユーザーの集計結果が表示される。

AICPの集計結果表示

Google Analytics と Google AdSenseを連携

Google Analytics と Google AdSense を連携し、Google Analytics 側で「アドセンスのクリック数」を定期的に確認します。

連携をすることで、アドセンスのクリックの期間、数、地域、デバイス etc. を、Google Analytics 側で分析することができます。

私は、サブドメインの方は連携していたのですが、メインの方は、なぜかうまくいかなくて、連携しないまま放置していました。

サブドメインでチェックしたところ、該当の日に広告の大量クリックは起こっていなかったので、おそらくメインドメインで大量クリックされたのだと思います。

連携前のデータは遡って見ることができないので、サイトを設置したら必ず連携を済ませておいた方が良さそうです。

メインの方はなかなかトラブルシューティングできず、色々調べたら、停止期間中は何もできないことがわかりました ▼

(この記事見つけるまでに結構時間を使ってしまって、反省……。)

Googleへ不正クリックを報告

Google 側も、Click Bombing については把握しているので、処分を受ける前に「不正クリックを報告」しておけば、処分を免れる事ができます。

ここで、私は完全に後手にまわってしまった、という事です。

不正クリックのIPアドレスを特定し、ブロック

Google Analytics etc. では、不正クリックのIPアドレスを特定することはできないのですが、

「リサーチアルチザンプロ」

を使用すると、IPアドレスの特定が可能です。

1ヶ月は無料で利用できるので、試しに使ってみました。

こちらも、導入前のデータは見られないようですが、導入後は過去に遡って確認することができます。

リサーチアルチザンプロの設定

1. ユーザー登録を行う。

2. 解析タグをサイトの<body></body>間に貼る。

WordPress の場合は、

外観 → テーマエディター → 子テーマ → footer.php → </body>の前

に貼り付けるとOK。

設定して数分すると、訪問者の情報がリアルタイムで確認でき、大量にクリックのIPアドレスも特定できます。

不正クリックIPをブロック

リサーチアルチザンプロで、大量クリックのIPアドレスが特定できたら、まずは、単純に興味があってクリックしただけなのか、嫌がらせ目的なのか判断します。

方法は▼
" 疑いのあるIPアドレスをクリック → 訪問者 → 下方で、どのページを観覧して広告をクリックしたのかを把握 "

明らかに嫌がらせ目的でクリックされていそうであれば、そのIPをGoogle AdSenseに連絡します。

身近な人達にアドセンスについて話さない

自分で広告をクリックするのは論外ですが、意外にも、身近な人達が、Google AdSenseのポリシー違反について知らないまま、善意でクリックすることも多いそうです。

私の場合は特に誰にも話した事はありませんでしたが、

もし家族や親戚との会話で アドセンスを話題に上げた事があれば、ポリシー違反についても伝え、

「ブログを助ける目的で安易に広告をクリックしない」ようお願いする必要がありそうです。

狙われるような内容を投稿しない

実社会でもそうですが、人を不快にさせるような内容の投稿は、嫌がらせの対象になるとのこと。

過剰に人を刺激する表現を使っていたり、アドセンスの収益が伸びている事を公開したり、といった内容の投稿をしていると、嫌がらせを受けやすくなります。

私のサイトは……そんなつもりはないんだけどな……

でも、人を不快にはさせたくないので、内容には今まで以上に配慮しようと思います。

アドセンス狩り対策:違法サイトでの広告掲示対策

自分のサイト以外で広告を掲示させない

Google AdSense のサイトで、広告掲示の承認/非承認を設定することができます。

ここで登録していないサイトに広告を貼り付けられても、AdSense の収益は入らず、またポリシー違反のサイトに貼り付けられても処分を免れます。

複数のサイトで利用している場合は、全部登録しておかないと、特定のサイトの収益が一切入らない、という悲劇が訪れます。

広告掲示許可サイトの設定方法

Google AdSense にログイン -> Sites -> Overview -> Add site でサイトを登録

サイトの登録

References