夢を打ち砕かれ、心の火が消えていくのを隣でずっと見ているのはつらいですが、
何とかしようと動くと、自分が最期のひとふきを送る事になるのでしょう。
アスファルトにさえぎられて土から顔を出せない時、
どこに伸びていってもアスファルトの端がないと感じられる時、
そんな時に人のとる道は、人それぞれだと自分に言い聞かせなければなりません。
私は、アスファルトを邪魔だと思いつつも、それでも地上に出るために割れ目を探して地中でもがくタイプだと思います。
一般的な言葉を使うなら、理不尽な出来事もある意味 ”試練” と捉えて自分を鼓舞する方向に考えたいタイプ、という感じです。
でも、その考えを他人に押し付けてはいけません。
人には人それぞれの考え方があります。
理不尽な出来事は理不尽でしかない、それに対して常に自分の方が変化して対応する事はおかしい、と思う人もいます。
残りの人生は短いのだから、アスファルトの割れ目を探して、違う方法で地上に顔を出すことに費やす時間はないと考える人もいます。
地上に顔を出せるよう常に上を向いている事が人生の全てではないと思う人もいます。
そう考える人が、友達や同僚など、違う生活を送る人達だった場合、その人達の意見を尊重する事は、そこまで難しくないと思います。
そう考える人が、人生を共にする大切な人だった場合、とてもつらい気持ちになり、何とかしたいと考えてしまいます。
けれどもそう動く事は、事態を好転させることはなく、悪化させるだけだと、自分に言い聞かせなければなりません。
自分が巻き込まれることを覚悟で、相手の決断をただ見守らなければならないのです。その人とこれからも一緒にいたいのであれば。
……頭で理解したつもりでも、ついふらふら考えてしまうので、覚悟を決めるために文章にしました。